オール電化リフォームのノウハウ

リフォームポイント

床暖房は後付できる?

床暖房

部屋が寒いから温かくしたい、足元が冷たくてなんとかしたい!床暖房を設置したいけど・・・

そもそも、「後から設置できるの?」と思っている方は多いと思います。結論から申し上げると、床暖房は後から設置することができます。では、どうやって、費用はいくらかかるのかということが気になるところでしょう。

この記事はそんな疑問に応える内容を掲載しています。

床暖房リフォームの施工方法

床暖房を後から設置する方法は2種類あります。

  • 元々の床材を剥がして、床暖房を設置する方法
  • 元々の床材の上に、床暖房を設置して、その上に新しい床材を張る方法

床暖房は、床材の下に床を温めてくれるマットを敷いて、そのマットのあたたまることによって、その上の床材まで暖かくなります。

床暖房のマットにあたる部分をあたためる仕組みは大きく分けて2種類あります。

  • 電気式
    電気配線を床暖房に接続する
  • 温水式
    給湯配管を床暖房に接続する

これで床暖房が暖まり、機能します。

電気式の電気配線や温水式の給湯配管は床下から引っ張ってくるのが一般的です。

施工方法をわかりやすく工程にすると、

  • (1)床暖房のマットを敷く
  • (2)電気配線や給湯配管を設置したい部屋に持ってきて接続
  • (3)床暖房のマットの上にフローリングを張ってあげる

これで床暖房を設置することが可能になります。

上でお伝えした2種類の施工方法はメリット・デメリットがあります。

元々の床材を剥がして、床暖房を設置する方法

メリット

  • 電気配線や給湯配管の経路が確保しやすい
  • 元々の床材を剥がすので、段差が解消される

デメリット

  • 解体作業があるので工事費用がかかる
  • 工事期間が延びる

元々の床材の上に、床暖房を設置して、その上に新しい床材を張る方法

メリット

  • 解体作業がないので、工事費用がおさえられる
  • 工事期間を短くすることが出来る

デメリット

  • 元々の床材の上に、床暖房のマットと新しい床材を張るので段差が出来る

それぞれの工法のメリット・デメリットを比較してどちらがいいか検討してみるといいと思います。

床暖房リフォームにかかる費用

床暖房の設置費用は床暖房機器の費用と施工費を合わせて80~120万円ぐらいの予算を考えておいた方がいいです。
*部屋の広さ・メーカー・製品のグレードによって価格が変わります。

リフォーム工事は思わぬ費用が発生する場合がありますので、高めで考えていた方が何かあったときに安心です。

10畳間のお部屋で床材を剥がさないで設置した例

製品情報:Panasonic:Youほっと・ジョイハードフロアーA参考
設備機器:定価 642,600円(税抜)

施工費

・床材張り費
・床暖房設置費
・電気工事費(*電気式の場合)
・材料費・諸経費

約80万円の費用がかかってくると思います。

施工方法や床暖房の方式によって費用は変動する

もし温水式を選ぶ場合はマイナス5万円ぐらいになると思います。

ただし、給湯器を新しく設置する場合は、プラス20万円ぐらい必要となります。また、元々の床材を剥がす場合は、解体費用と他の大工工事が入るためプラス4万円ほど加算されます。

複数の業者に必ず見積もりをとろう

リフォームに定価というものはありません。

相見積もりは、金額が適正か、正しい施工をしてくれるかを判断するのに役立ちます。金額が安すぎる場合は、手抜き工事を行われる場合があり注意が必要です。

営業担当にどんな工事をするのか、どんな製品を使うのかを詳しく説明をもらうことが大切です。

リフォーム会社によって金額にばらつきがあります。なぜ見積金額にばらつきがあるのかというと、人件費や製品の仕入れ値が影響します。

業者によって安く仕入れられる製品や人件費が違います。そのことによって、かけられる人件費や製品の値引き率が大きく関わってきます。

丁寧な工事をしてくれるかの判断は、営業担当者に詳しく説明をもらうことです。施工方法や見積金額を詳しく聞くことがポイントです。各社見積金額が違うのは、必ず理由があります。

相見積もりをとることによって、お願いする工事を丁寧にやってもらえるか、金額が適正かどうかを判断する基準にもなります。

リフォームに失敗しないために、複数の業者に見積もりを頼んで比較してください。

床暖房リフォームの知っておきたい注意点

床材を剥がさない場合は、床の段差に注意

床を剥がさないで行った場合は、真っ平らだった床の上に新しい床暖房のマットと床材が張られます。

元々の床の高さよりも床暖房のマットと床材の厚さ分高くなります。

段差が出来てしまうことによって、子供やご高齢の方がつまずいたりしてケガを負う可能性があるので注意してください。

解消方法は、段差がある場所に見切り材という小さなスロープ状の部品を取り付けることによって、足のつまずきを解消することが出来ます。

床暖房対応の床材を選ぶこと

床材は、床暖房に対応した製品を選びます。

床暖房に対応した床材は、熱の温度変化に耐えられるように設計してあります。もし、対応していない製品を使うと、床材が温度変化によって膨張収縮します。剥がれや反りの原因になりますので床暖房に対応した製品を選ぶことが必要です。

電気式は分電盤の空きが必要

電気式の床暖房は専用回路が必要です。他の部屋の電気配線を併用してしまうと、ブレーカーが落ちる可能性があります。

標準の分電盤は、18回路ほどあります。

電気がどの部屋にも分けられていない回路を使用すれば問題はありません。もし空きがなければ、独立した分岐ブレーカーを取り付ければ対応可能です。

必要な場所だけ床暖房を設置して費用をおさえる工夫

床暖房リフォームは、80~120万円の費用がかかって高額です。少しでも工事費用を安くしたい方は、床暖房を必要な場所だけに限定して設置すれば、設置する面積も減るので費用を抑えることができます。

必要な場所というのは、普段長くいるところです。

例えば、
・食事をするところ
・テレビを見るところ

温かくしておきたい場所に設置してあげることが大切です。
*部屋全体を温めたいという方は、部屋の広さにあった敷設率で床暖房を設置しないと効果が出ませんのでご注意ください。

まとめ

床暖房は後から設置することができますが、費用は80~120万円ぐらい必要です。施工方法も2種類ありメリット・デメリットありますので、どの方法でするかじっくり考える必要があります。

床暖房は寒い冬には心強い暖房器具です。予算と施工方法をしっかり検討し、あとで後悔の無いようリフォームを行ってください。