
リフォームポイント
ダイニングリフォームで初めに考える4つのこと
公開日:2015年08月13日
ダイニングは、食事をする場所であることからキッチンとの繋がりが大事です。そのためダイニングのリフォームはキッチンのリフォームと一緒に行われることが多いです。
ダイニングリフォームは動線や広さが大事
ダイニングは少人数での食事や簡単な家事をするなど、とても勝手の良い場所です。キッチンや家族のくつろぎの場であるリビングルームと隣接していることも多いので、動線と広さを考えてリフォームを行うことがポイントです。
キッチンだけが独立している間取り、キッチンとダイニングが一体化しておりリビングが独立している間取り、キッチンもダイニングもリビングルームも一体化している間取りなどいろいろなタイプがありますが、共通するのは動線が大事だということです。
ダイニングは主に食事をする場所なので、キッチンから食事を運びやすい広さを確保できるように家具の配置を考えなければいけません。
冷蔵庫から調理場の動線も重要で、例えば、冷蔵庫の前にダイニングの椅子があり、椅子に誰かが座っていると冷蔵庫の扉が開けないと家事がしにくくなります。家事をしやすい動線を確保するための十分な広さが必要です。
ダイニングの床材・壁材の選び
ダイニングをリフォームする際、床材・壁材選びが大切です。
ダイニングはリビング・キッチンと一体化している間取りが多いため、空間の繋がりを考えてリビング・キッチンと同じ素材を選ぶことがほとんどです。
ダイニングから内装材を考える場合、各素材の特徴や欠点を知り、最適なダイニング空間を作りましょう。
床材の特徴と選び方
ダイニングの床材を選ぶ際は、汚れにくく掃除がしやすいことが最大のポイントです。
また、小さい子供や高齢者がいる家庭では滑りにくく、音が響きにくい床材を選ぶことをおすすめします。ダイニングはリビングと同様にくつろぎのスペースなので、快適性にポイントをおいた床材を選ぶのも良いでしょう。
フローリング |
ダイニングで一般的な床材がフローリングです。ナチュラルな木の質感が人気で、耐久性も高く、掃除もしやすいですが水に弱いという欠点もあります。水分を含む食事をこぼしてしまった場合などはすぐに拭きとり、乾燥させるようにします。 |
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クッションフロア |
ビニール製の床材でできており、クッション性があることが特徴です。汚れや水にも強く、掃除がしやすいことから、ダイニングのような汚れがつきやすい場所には適しています。 |
タイル |
タイルは、高級感があることや床が傷つきにくいといった特徴があります。耐久性が高く、掃除もしやすいですが、冬場は冷えやすく、目地に汚れが入ると染み込みやすいといった欠点があります。 |
カーペット |
カーペットには合成繊維やウール素材のものがあり、クッション性はもちろん保温性や防音性があることが特徴です。ただし、汚れが付くと掃除が大変なので、汚れやすいダイニングに使用する際は、部分的に取り外しができるカーペットを選ぶと良いでしょう。 |
壁材の特徴と選び方
ダイニングはリビングと同様に居心地の良さがポイントです。汚れを防ぐために、汚れに強い壁材、消臭や調湿効果がある壁材の機能にも注目しましょう。
クロス(壁紙) |
ダイニングで一般的に使われている壁材です。特にビニール製のクロスが多く採用されており、色や柄の種類が豊富です。他の壁材に比べ、比較的安価で取り入れやすいのが特徴です。最近ではさまざまな機能をもつクロスが増えており、消臭効果や抗菌性、汚れに強いものもあります。 |
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タイル | タイルはクロスと質感が異なり、壁一面や部分によって使うケースがみられる。タイルを一枚一枚張るタイプや、シート状のものを張るタイプがあります。床材同様、掃除がしやすいことが利点です。消臭・調湿機能を持つタイルもあります。 |
塗材 | 左官工がコテ塗りをする、珪藻土や漆喰は調湿効果もあり、耐火性や耐熱性にも優れています。照明の光をやわらかく反射させ、しっとりとした質感があるため、ダイニングにも適しているといえます。 |
ダイニングの照明プランを立てよう
ダイニングは照明の照らし方や明るさで、料理の美味しさの感じ方が変わるので、ダイニングの照明プランは重要なポイントとなります。
照明はシーリングライトやペンダントライト、スポットライトなどがありますが、一般的にはペンダントライトが適しています。

ペンダントライトはテーブルの上部に吊るされ、光が下向きになっているタイプです。光が上向きになっていると、食卓が暗くなってしまい料理も美味しく見えないので注意しましょう。
光源は白熱灯にすることで、温かみが出て料理をより引き立たせてくれる効果があります。設置する際は、テーブルの高さから60cm~80cmほど離して取り付けることがポイントです。
ダイニングの換気対策
ダイニングテーブルで鍋やホットプレートを使った料理をすることがあります。家族で囲む鍋や鉄板焼きは、楽しい団らんのひと時ですが、その際の換気には注意が必要です。鍋は大量の湯気が出るため、湿気となってカビが発生する原因となります。焼肉や鉄板焼きも煙や臭いが充満するため、換気対策が必要になります。
換気と照明がセットになった優れもの
ダイニングの換気対策として有効なのが、ダイニングテーブルの上の天井に取り付ける換気扇です。照明器具と換気扇、両方の機能を兼ね備えた優れものがあります。
普段は一般的な照明器具として使い、煙や湯気が出る料理の時には換気機能をオンにして使います。普通の照明器具と同じように引掛けシーリングや引掛けローゼットに引掛けるだけなので、取り付け方法はとても簡単です。