玄関ポーチ・玄関アプローチリフォームのノウハウ

リフォームポイント

玄関ポーチリフォームで初めに考える6つのこと

玄関ポーチのある家

玄関ポーチとは、玄関先の壁から突き出た庇(ひさし)付きの場所のことを指します。雨や雪が降っている時には、濡れずに傘をさして外出できますし、帰宅時も、傘についた雨の雫を落としてから中に入ることができます。

リフォームには、タイルを張替える、バリアフリー仕様にする、庇を取り付けるなどがあり、これらをすることによって家の印象が大きく変わったり、使い勝手がよくなったりします。

建物の入り口でもある玄関ポーチは、住まいの顔ともいえる場所であるため、しっかりとポイントを抑えてからリフォームをすることをおすすめします。

玄関ポーチはデザイン性と実用性を兼ね備えたプランを

玄関ポーチは住まいの外観にマッチしたセンスの良いデザイン性が求められます。しかし、デザイン性にばかりこだわってしまうと機能性が疎かになりがちです。使い勝手が悪いと、リフォームしても意味がありません。安全であるかどうか、住んでいる地域の気候を把握した上で広さや庇の位置は適切か、手入れはしやすいかなどを考慮し、デザイン性と実用性、合わせてプランをたてることが重要です。

ゆとりがある玄関ポーチに

使い勝手がいいポーチにするためには、ゆとりがある玄関であることが重要です。

外開きの玄関ドアの場合、ドアを開けても充分にゆとりのある広さとなると1坪程度が理想ですが、敷地面積にそれほどの広さが確保できない場合もあるでしょう。

その時は玄関ドアを内開きにするか、省スペースで開閉しやすい引き戸にするのもおすすめです。

庇を設置したほうがいい理由

庇とは、玄関ポーチや勝手口などの上部に設置する屋根のようなもののことを指しますが、最近では、敷地条件や建物の外観上の問題から庇を取り付けていないお住まいもあります。

しかし、家を出るときに濡れてしまうことを考えると雨除けは必要です。庇があることによって雨に濡れずに出入りできるだけでなく、強い日差しなどから守り、暑くならないようにする効果もあります。

ただし、設置する際は、雨や雪が落ちる方向と高さに注意して設置することが大切です。

プライバシーの確保

玄関ポーチは玄関ドアの目の前にありますので、玄関ポーチが道路から丸見えということは、家の内部も丸見えということです。リフォームの際は、このようなレイアウトにならないよう、プライバシーに配慮した工夫が求められます。

例えば、門と玄関ドアの向きを変えたり、横にずらしたりすることで、外部からの視線を遮ることができます。しかし敷地条件によってはこういった工夫が難しい場合もあるでしょう。そんな時は、フェンスを設置したり、植栽を設けたりするのも有効な手段です。

玄関ポーチの照明の効果

玄関ポーチの照明には、主に防犯とデザイン的な演出との2つの効果があります。

防犯面では、人がいてもすぐに分かるよう、ある程度の明るさが求められ、また、ドアを開けたときに影ができて暗くなってしまわないよう、設置場所と向きにも注意が必要です。人が近づいたら自動的に明るくなるセンサー付きのものなら省エネ効果もあり、防犯にも役立ちます。

またデザインは、和風なものからアンティーク調のもの洋風なものなど種類が豊富なため、さまざまなデザインの外観や玄関ドアに合わせ、演出することが可能です。シンプルなものであれば何にでも合わせやすいでしょう。

屋外に設置するものですので、防水や防湿機能に優れていて腐食しにくい堅牢なものを選ぶ必要があります。

安全で手入れが楽な床材を選ぶ

玄関ポーチ

玄関ポーチは汚れやすく、水が溜まりやすい場所でもあります。濡れているところに土が混ざって泥状になると、見た目が悪いだけでなく、滑りやすく危険です。安全性を重視して滑りにくい床材を選ぶとともに、常に清潔にしておけるよう、掃除のしやすさもポイントとなります。

デザイン性や清掃性などの理由から使用される床材にはタイルが主流となっていますが、選ぶ際は滑りにくい、汚れがつきにくい、水洗いができる屋外用タイルを選ぶといいでしょう。

屋外コンセントやバリアフリーにも注目

ご家庭によっては、玄関ポーチに屋外コンセントを設置すると便利です。コンセントがあれば、玄関ポーチの掃除に掃除機を使うこともできますし、イルミネーションなどの演出にも役立ちます。

また高齢者がいるご家庭では、バリアフリーにも注目したいものです。段差は高齢者にとって危険ですので、 手すりの設置や段差そのものをなくしてスロープにするなどの方法も検討すると良いでしょう。スロープは、幅や滑りにくい床材、傾斜角度に注意してプランをたてることが重要です。