玄関リフォームのノウハウ

リフォームポイント

玄関の床材と内装材選び

床材選びに気をつける

玄関のリフォームは床材選びがポイントです。
玄関でいう床材とは、土間部分、つまり土足で歩ける場所のことを指します。

土間のほかに三和土(たたき)という名称で呼ばれています。三和土とは本来、屋内に床を張らず土や石灰を混ぜて叩き込んで固め、仕上げられた工法の一種ですが、現在ではコンクリートや土などで仕上げた土間床のことを言います。

三和土(たたき)は、外と家の中をつなぐ大事な部分となるため、素材やデザインは重要です。
屋内で唯一、土足でいられる場所である三和土(たたき)は、雨の日などに濡れることがあります。そのため滑りにくい床材を選ぶことが大切です。

さらに、濡れる以外にも外で付着した泥やゴミなどを払い落す場所でもあるため、掃除がしやすい素材を選ぶようにしましょう。

ここでは一般的に多く使用されている3つの床材の特徴をそれぞれご紹介します。

タイル

タイルの最大のメリットはデザインが豊富であることで、天然石に似たデザインやマットタイプなどがあり、サイズも様々です。

一般的には10cm~15cm角のタイルが多く選ばれるようですが、60cm以上のタイルもあります。大きいタイプのタイルを使用すると華やかさが出て、玄関が広く感じられます。玄関の広さなどによって、大きいタイプのタイルを使用することで、玄関が狭く感じることもあるので、玄関に適した大きさを選ぶことが重要です。デザインは玄関の内装材や家の雰囲気と合わせるようにしましょう。

タイルの素材によっては濡れるとツルツルと滑りやすくなるので、表面がザラザラと加工してあるものなどを選ぶと良いでしょう。また、タイルは基本汚れに強い素材が多いですが、目地に隙間にほこりや汚れがたまりやすく、手入れが大変といった欠点もあります。

コンクリート

コンクリートはタイルの次に多く用いられており、比較的安価な素材です。
コンクリートというとグレー一色というイメージが強いですが、炭などを混ぜることでカラーバリエーションを増やすことができます。ほとんどのケースで使える色は、一色だけであるためデザインは至ってシンプルなのが特徴ですが、コンクリートが固まる前にガラスや石を埋め込むこともできます。

コンクリートの表面を洗い出しと言う工程を行うことで、滑りにくくさせることも可能です。
タイルのように目地がないため掃除はしやすく、汚れも目立ちにくいというメリットがありますが、水を使うとコンクリートにしみこむため、こまめな掃除が必要となります。

天然石

コンクリートやタイルとは違い、高級感を演出することができるのが天然石の最大の特徴です。他の床材に比べると、高い費用がかかるものの、人気の素材となっています。

天然石の種類や加工の仕方によって色合いや模様は様々です。天然石そのものは研磨して滑りやすいため、滑り止めのコーティング剤で表面加工していることが多いです。

石は吸水性が高いため、雨や泥などがついているままだとシミの原因になる可能性もあります。さらに、石の種類によっては洗剤にも気をつけるなどの注意が必要です。

玄関の消臭・湿気には機能がついた内装材を

玄関は位置する場所によっては空気が淀んでしまうことや、湿気や臭いが篭ってしまうことがあります。
そのため、玄関の消臭や湿気対策が必要となってきます。

消臭や調湿などの機能がある、クロスや珪藻土の壁材を使うと良いでしょう。玄関リフォームの際は、壁材の機能にも注目し、追加工事が発生しないようにしましょう。