玄関リフォームのノウハウ

空間づくり

狭い玄関を広く見せるコツ

材質は明るい色を選ぶ

日本の住宅では玄関スペースを広々と確保することが難しいです。狭い玄関を少しでも広く見せたいという家庭も多いです。

玄関だけではなく空間を広く見せるコツとして色選びがあり、天井や壁、床材の色によってその部屋の印象はガラリと変わります。狭い玄関を広く見せるためには、天井を一番明るい色にすることがポイントです。反対に、床や壁よりも天井の色を濃くしてしまうと圧迫感が生まれます。

壁や床材はもちろん、収納棚といったインテリアにいたるまでを淡い色合いの統一感あるカラーでまとめ、上にいくほどさらに明るい色にすると、広がりがある空間へと変わります。

床材の選び方

収納で広がりがある玄関を演出する方法

限られた空間である玄関に、収納まで置くと、狭苦しい印象になってしまうことがあります。
しかし、収納を置かないと玄関に靴が溢れ、玄関に置きたい荷物も居室のスペースなどに置くこととなるため、収納スペースも確保したいという場合がほとんどでしょう。
そこで、ちょっとした工夫をすることによって、収納があっても玄関に広がりをもたせることができます。

その一つが収納扉のカラーです。暗い色にすると圧迫感が出て狭く感じますので、アイボリーなどの明るい色にすると良いでしょう。クロスや玄関扉などと同じ色にすれば、より一体感が出て広がりが演出できます。

壁面収納は、少しでも収納スペースを多くしようと床、天井ギリギリまで大きくしたいと考える人が多いですが、床面に密着させるよりも、少し浮かせるフロートタイプにすると、表に出る床面積が多くなりますので広がりが出ます。また下部を浮かせることで、床の掃除もしやすくなるという利点もあります。
このように少し収納を工夫することで、ゆとりのある空間を演出することができます。

鏡や照明で工夫する

玄関を広く見せるコツとして、鏡を置くこと、照明による工夫があります。

玄関は暗くなりがちな場所ですが、照明や鏡の使い方次第では玄関を広く、明るく見せることができます。
鏡は空間を広く見せることはよく知られており、お店などでも用いられている方法です。鏡に映った空間が実際の空間だと錯覚させます。照明や植物が映るように設置すれば、さらに効果的です。

鏡を置く場所や角度には注意が必要です。散らかった場所が映れば煩雑さが目だって逆効果になってしまいます。床を映るようにすればより広く見せられるので、姿見が適しているでしょう。

照明は、鏡と組み合わせると効果的で、照明が鏡に映ると空間が広がるように感じます。玄関は採光が悪いことも多いので、明るい照明を選ぶと良いでしょう。

間接照明を使うのも広く見せるコツの1つです。お気に入りのインテリアにスポットライトをあてたり、足元を照らす照明を設置したりするなど、アイテムを工夫することで狭い玄関でも広く見せることができます。