
建具
玄関ドアの鍵(基礎知識編)
公開日:2015年07月22日
ワンドア・ツーロックが基本

玄関ドアは、デザインや使いやすさももちろん重要ですが、玄関ドアの大きな役割であるセキュリティを忘れてはいけません。玄関のセキュリティの基本はドアの鍵です。
最近はワンドア・ツーロック、つまり1枚のドアに2つの鍵をつけるのが基本です。
空き巣は鍵を壊して侵入するわけですが、侵入までに時間がかからない家を狙います。鍵が1つしかない玄関ドアの家に比べ、2つある家は単純に2倍の時間がかかるため、防犯上とても効果があることを抑えておきましょう。
鍵の種類について
シリンダー錠とは

玄関ドアの鍵の主流はシリンダー錠です。
シリンダーとは鍵を差し込む穴の周囲にある円筒形の部品のことです。シリンダーのある鍵のことをすべてシリンダー錠と呼びます。シリンダーの内部には障害片があり、鍵を差し込んだ時だけ障害片が外れて回転させ、解錠や施錠ができる仕組みになっています。シリンダーとキーが必ずセットになっています。
シリンダーの種類
シリンダーで玄関ドアによく使われているのはピンシリンダーです。キーによって外れる障害片がピン状になっているタイプで、ピンの数が多いほど防犯性に優れています。
他にも抜き差しがスムーズな、ピンと磁石を組み合せたマグネットシリンダーや、ピンが両側から出ていて組み合わせ数が多いリバーシブルピンシリンダーなどがあります。
ディンプルキーやウェーブキー
鍵はディンプルキー、ウェーブキーが現在の主流です。
ディンプルキーとは、鍵の表面にたくさんのくぼみをつけたタイプのものです。くぼみのつけ方は無数にあるため種類が多く、複製は大変困難ですが、反対に防犯性能が高いキーと言えます。
ウェーブキーとは、キーの表と裏に凹みがあるタイプで、ピッキングしにくい点が特徴です。また凹みがある分、砂やホコリがつきにくいというメリットもあります。
最新の鍵システム
鍵といえば、鍵穴にキーを差し込むタイプが一般的で広く普及していますが、特にセキュリティが重要な玄関の鍵には鍵穴がないタイプ、キーがないタイプなど様々な種類があります。最新のキーシステムを把握して、最適な鍵を選択しましょう。
カードキー

カードキーは、カードをかざすだけで施錠できるタイプの鍵です。鍵穴にキーを差し込む手間が無く、カードをかざすだけなので解錠が楽です。もちろん防犯性能も高く、自動施錠機能がついているものもあります。
テンキー
テンキーは、番号を打ち込んで解錠するタイプの鍵です。鍵穴がないのでピッキングはできず、本体も頑丈で壊れにくいので、暗証番号を知らない限り侵入は難しいシステムです。
スマートキー
スマートキーは、自動車では既に広く普及しています。
リモコンで解錠するものもあれば、リモコンを持っているだけでドアに近づくと開くものもあります。キーを取り出す必要がないので、荷物が多い時にも楽にドアを開けられるメリットもあります。いずれも鍵穴がない最新システムで、ピッキングができないのが特徴です。