収納

玄関における収納方法

公開日：2015年07月22日

シューズインクローク

専用の収納場所とは、収納を目的とした部屋を玄関の近くに配置した場所のことを言い、シューズインクロークなどの名称で呼ばれています。

靴を履いたまま出入りができ、ゴルフバッグや自転車、買い物用のカートなど、ある程度大きな物でも収納できることがメリットです。玄関に収納設備などを置かないことで、玄関自体がスッキリとした印象にもなります。

デメリットは、家にある程度の広さを確保しないといけないことや、しっかりとしたプランニングが必要な点です。靴を履いたまま行けるということは、逆に靴を履かないと入れない場所なので、家にいる時に物を取りに行くだけでも靴を履かなければならない、といった点もデメリットといえるでしょう。

壁面収納

壁面収納は、玄関の壁面を収納に使うプランで、扉の素材や引き出し、籠の取り付けなど収納設備のバリエーションが豊富です。壁面を有効利用するので大きなスペースがいらず、狭い玄関でも収納場所を確保することができます。

システム収納のかたちにもよりますが、カウンターがついたタイプであれば飾り棚として使用することもできるため、小物で好みの空間に玄関を演出することもできます。しかし、さほど大きな荷物は多く収納できないこと、玄関によっては圧迫感が出るといった欠点もあります。

壁面収納のスタイル

玄関の壁面収納のスタイルには大きくカウンタータイプとロッカータイプがあります。

カウンタータイプは、収納ユニットの上部をカウンターとして使えるタイプで、低いものから高いものまでの収納ユニットを組み合わせることでいくつかのスタイルができます。上下に収納ユニットを設置するスタイルを二型、二型の左右に高さのあるユニットを設置するスタイルをロ型、二型の左右どちらかにユニットを設置するコ型スタイルなどがあります。カウンター部分にインテリアを飾ったり、実用的なものを置いておいたりと、いろいろな演出ができるのが特徴です。

ロッカータイプとはトールタイプとも呼ばれ、いくつものユニットを壁面いっぱいに隙間なく設置するスタイルで、より多くの収納ができるのが特徴です。天井まで届くくらいの大きなタイプもあれば、手が届く程度の高さに抑えたタイプもあります。

玄関の壁面収納プランの立て方

1.収納するものを把握する

どんな収納をつくるにしても、収納したいものや量が決まらなければ何も決まりません。家族の人数や趣味など家庭によって玄関に収納したいものも、量も大きさも異なります。

玄関は、靴や傘だけでなく、家庭によっては三輪車や子供のおもちゃ、ゴルフ用品、ウインタースポーツ用品など大きな荷物の収納が必要な場合もあるでしょう。成長期のお子さんがいる場合などは特に、収納するべきものを把握しておきましょう。

2.収納ユニットは必要なパーツを選ぶ

収納するものや量が決まったら、次はそれに合う収納パーツを選びます。
見やすく斜めに収納できるタイプ、スライドして引き出せるタイプなどは使いやすいでしょう。

ブーツがあるなら、そのスペースも必要になります。そのほか傘やスリッパ、ゴルフ用品を入れられるようなパーツなどを必要に応じて選んでいきます。
他にも、レインコートなどの衣類を収納するためにハンガーがかけられるようになっている収納パーツもあります。

3.開閉方法や材質を選ぶ

収納の開閉方法は主に開き戸が主流です。取手がなく、押すことで開閉するプッシュオープンもあります。また、開き戸の他に引き出しタイプもあり、取り出しやすい方法を選びます。
扉の材質には、木目調のものや塗装してあるものなど様々ありますが、玄関全体の雰囲気や色合いと合わせたものが良いでしょう。

4.安全性や湿気対策に配慮する

靴や濡れた傘などが入る玄関収納は、どうしても湿気や悪臭がたまりやすいので、調湿機能のついた材質のものを選ぶと良いでしょう。それ以外の対策としては、換気扇を設けるなどの方法があります。

地震対策で自動ロックがかかる扉を採用しているものもあります。扉が勢い良く閉まらないようブレーキがかかるなど、安全性に配慮した商品を選ぶなどの配慮をしましょう。