ふすま張替えのノウハウ

ふすま - リフォームポイント

ふすまのリフォームで初めに考えること

ふすま紙を決める

ふすまを張替えるには、まずはふすま紙選びが大事です。
現在のふすま紙は柄や色のバリエーションも豊富で、無地の物から総柄や裾のみの柄、伝統的なものから和モダンまで好みによって選べます。ふすまを設置する部屋の雰囲気や、イメージした部屋作りに合わせて色や柄を決めましょう。

また、機能から選ぶのもひとつの手で、最近では撥水性のあるものや汚れ防止効果のあるものなど、付加価値を付けた商品が多くあります。その中から自宅に適した機能を選ぶことで快適に過ごせることができます。

和紙の質も大事

ふすま紙はデザインで選ぶ事ももちろん大事ですが、和紙の質も重要です。和紙の質にはランクがあり、手漉き和紙の本鳥の子紙や機械漉き紙の上新鳥の子紙、パルプと古紙を原料とした新鳥の子紙などがあります。

値段も高価なものから廉価品までかなりの差があり、製造方法も異なります。また耐久性なども和紙の質によって変わってくるため、ふすまを張替える頻度も違ってきます。選ぶ際は、実際に触れ、目で見てその風合いなどを確かめてから選ぶ事をおすすめします。

下地を決める

ふすま紙を決めたら、下地を選びましょう。最近では発砲スチロ-ル芯やダンボ-ル芯など廉価なものも出回り、安くふすまを替える事も出来ますが、下地によっては張替えしにくい場合もあります。耐久性にも差があり、ふすま縁だけ固い構造になる事から、時間が経過すると中心部分が空いてくる可能性もあります。また、下地によっては、せっかく選んだ縁や引き手が限定される場合があるので注意が必要です。

しかし、和ふすまなら色々な部材にも対応でき、何度でも張替え可能なので、本格的な最高級ふすまの仕上げにも向いています。長く使う事を考えるなら和ふすまを選ぶのが良いでしょう。見える部分である上張りも見た目から大切ですが、下張りなどの見えない部分にも配慮することが重要です。

縁と引手を選ぶ

ふすま紙と同様にさまざまな種類があるのが引手です。
素材は大きく分けて金物、陶器、木製があり、それぞれにも多数の種類があります。そのため、昔と違って量産品が多く出回り、安価でかつ自由に引手を選ぶ事ができます。

同じように縁にも種類が多くあります。大きく分けると木の目を生かした生地ふすま縁と、漆で塗られた塗り縁があり、ふすまの周りを囲いふすまの強度を上げる役割と共に、ふすまの印象を引き締める役割も担います。

しかし、例え引手やふすま縁だけ高い物を選び、ふすま紙や下地などに安く見えるようなものを選んでしまうとバランスが崩れてしまいます。予算を考えふすま紙や下地に合わせて、バランス良く引き手やふすま縁を合わせるのが、リフォームする時の重要なポイントとなります。