ふすまのコーディネートのコツ

ふすま張替えで部屋に変化をつける

和室を模様替えする場合、まずふすまを張替えてみることから考えてみるのもいいでしょう。

なぜなら、ふすまは和室の中でも空間を占める割合が多いため、模様替えには非常に効果的だからです。
ふすま張替え用の素材はバリーエーションも多い為、それらをどのようにコーディネートするかで部屋の印象も大きく変わります。一般的なものでは手透き和紙や唐紙、高級なものだと織物系などがあり、着物や帯を使用すればまさに世界で一つだけのオリジナリティー溢れる和室ができます。

他にも現代風にアレンジするなら、カラーもモノトーンなどでモダンアートな雰囲気にし、和室の印象を一変させるような大胆なデザインも可能です。また、引手もふすまのデザインには欠かせません。さまざまな種類があり、ふすまのデザインにワンポイントの変化を与える重要なアイテムとなるため、ふすまの柄に合わせた物を選びましょう。

カラーの選び方

ふすまの色を選ぶ際、無難にまとめるなら壁や床の色より一段薄い色にしましょう。一般的には、壁色に馴染ませるような配色を用いると自然で、部屋が広く感じられます。また、部屋は上から下に濃い色になっていく方が落ち着くと言われており、畳の色よりは薄い色を選ぶことでリラックスできる空間となるでしょう。

逆に個性を出してセンスアップした和室にしたいなら、和室と合う和の色使いを試してみましょう。
和の色は意外と華やかな色がたくさんありますが、彩度の低い色が多いので、ちょっと濃すぎると思う色でも和室に馴染みます。
なお、和の色を使う時の注意点として、ぼやけた印象にならないよう反対色でアクセントを付け、メリハリを付けたコーディネートを心がけましょう。

柄の選び方

ふすまを張替える際には柄選びも重要です。まずは模様替えをする和室をどのような部屋にするかイメージを決めましょう。

純和風の部屋にしたいなら水墨画などの柄が入ったものや、織物や糸の入った高級感のあるふすま紙を使えば、格式高い和の印象の部屋に出来ます。
反対に和風モダンを目指すなら、一般的には柄は入れない方が良いでしょう。しかし、部屋にいろいろとアイテムなどがある場合は、まとまりのないごちゃごちゃした印象を与える可能性もあるので、柄を使う際は注意が必要となります。
その為、できれば壁などとなじむ無地の方が合わせ易く、アクセントは織物などの素材や引き手などの装飾品でアクセントを付ける方が安心です。このようにふすまの柄を和室に取り入れる場合は、全体のイメージから決め、コーディネートすることが大切です。