
ふすま -メンテナンス(手入れ、掃除)
ふすまの張替え時期とお手入れ方法
公開日:2015年08月13日
ふすまを張替える時期
ふすまを張り替えるタイミングは、材質やどの程度使用しているか、汚れや壊れている箇所はあるか、どの部屋に配置されているのかといった点も関わってくるため、たとえ同じ時期にふすまを購入したとしても張替え時期が異なる場合があります。
また、見た目や機能に影響がなくてもふすまは永久に放置して良い物ではありません。
設置してから20年以上経過しているふすまは張替えを行いましょう。
ふすま紙の種類によっては3年、5年、10年と張り替えに適した時期が異なるので、材質を覚えておくと張替え時期を決めやすいです。
以下のチェックポイントを参考にし、ひとつでも該当するものがあれば、ふすまの張替えを検討しましょう。
張替えチェックポイント
- 破れている
- 全体が色あせている
- 黄色や茶色の染みが目立つ
- カビが生えている
- ふすま紙にたるみや突っ張った箇所・がある
- 桟の跡が残っている
張替え時期を待たずにタイミングがあれば張替えよう
張替えは見た目で判断することがほとんどですが、特に見た目も問題なく、張替える時期が少し先であっても、タイミングがあれば張替えることをおすすめします。そのタイミングとは、冠婚葬祭やお祭り、お正月などの行事、結婚や婚約、成人式など、来客の予定がある場合などの際に行うのがベストでしょう。
ふすまの掃除方法
ふすま全体
普段の手入れとしては、ブラシやはたきで軽く丁寧に上から下へと埃を落とします。
枠などに汚れがある場合は水拭きやカラ拭きにし、それでも落ちない場合は住宅用洗剤を用いり、綺麗に拭きとりましょう。
シミなどの汚れがある場合は、雑巾などを濡らし固く絞り、叩くように汚れを落とします。少しの汚れであれば、消しゴムを用いて落とす事も可能です。その際、強く叩きすぎたりゴシゴシと拭いたりしてしまうと、紙製は特に傷がつきやすいため注意が必要です。
ビニール製であれば水拭きしても問題ないですが、基本的にはカラ拭きにし、汚れがひどい時に水や洗剤を使って落とすようにしましょう。
また紙製やビニール製でも、仕上げに防水スプレーをすると次回の掃除の際、汚れが簡単に落ちます。ちなみに防水スプレーをする前には、よく乾かすことが大事です。
引手周辺
引手周辺は1番、手に触れるところでもあるため、手垢などの汚れがつきやすい場所でもあります。
掃除方法としては、住宅用洗剤を薄めたものを少しつけ、固く絞った布で拭くか消しゴムを使って落とすことができます。消しゴムを使う際は白く柔らかい材質の物を使い、汚れている箇所を優しくこするだけで落とすことができます。強くこするとふすまが破れてしまうので力の入れ過ぎに注意しましょう。
ふすまの下

ふすまの下はゴミが溜まりやすいので輪ゴムを使って除去します。方法は輪ゴムをふすまの下に置き、ふすまを滑らせるだけです。汚れは輪ゴムに付着するので、ある程度溜まったら輪ゴムを取り出して終わりです。隅の方にある汚れは竹串などの尖った物で掻き出して除去します。
これらの汚れを取り除いたら、雑巾を固く絞って拭きましょう。
また普段からふすまの滑りが悪い場合は、掃除の後でロウソクのロウやシリコンスプレーと塗布すると良くなります。反対に滑りすぎる場合はベビーパウダーを撒くことで抑えることが可能です。
汚れ対策
ふすまに発生する汚れはカビやシミの元となるので、毎日の掃除の際に汚れていないかの確認が重要です。
もし、汚れを見つけてしまったら早急に対処が必要となります。確認の際はふすまの表面だけではなく敷居にもゴミや汚れがないかを見て、あれば除去します。竹串や楊枝などを使うと簡単に取り除け、敷居部分からふすまにゴミが付着するのを防げます。
ハタキで埃を払う程度でも汚れを防ぐことにつながるため、毎日欠かさず行うことで汚れ対策になります。
引手周りはふすまの中でも最も汚れやすい部分であり、手に付いた垢や汚れが影響します。特に濡れた手で触るとその部分に空気中の汚れが付着しやすくなる為、その分汚れも増えてしまいます。
ふすまを開閉する際には手が濡れていないか注意し、紙製品であることを普段から意識することが大切です。