外壁リフォームのノウハウ

リフォームポイント

外壁リフォームと他の箇所も同時に行なったほうがいい理由と同時に行うとお得な工事

リフォームは1箇所ずつ行うと非効率的です。外壁リフォームを考える時、無駄をなくすにはどのようなことに気をつければよいのか、それをご紹介します。

外壁と同時に他の箇所も行なった方がいい理由

仕上がりが綺麗になる

外壁にからむリフォームというのは案外多く、内装リフォームでも外壁の補修が必要になることがよくあります。

たとえば、キッチンの給湯器などの工事、部屋の間取り変更に伴う窓の移動、浴室の換気扇の位置の変更などが内装リフォームで生じる場合には、変更部分の外壁に塗装などの補修を施さなくてはなりません。

新たに塗装する部分と、もともとの外壁との色合わせは非常に難しく、見栄えが悪くなりやすいのが大きなデメリットです。

こういったリフォームは、外壁リフォームと同時に行えば塗装は一度で済み、仕上がりも綺麗になります。

一度で行えば経済的

本来、1度で済む箇所を2度にわたってする二重手間リフォームの経済的損失は、リフォームをするたびに増えていきます。1回だけなら小さい損失であっても、3度、4度と繰り返すうちに、1回分のリフォーム代を超えてしまう場合もあります。

このような二重手間による損失を防ぐため、外壁リフォームを考える際は家全体のメンテナンスを総合的に考えましょう。また、屋根、外壁、室内、設備など、それぞれのリフォームの時期を把握しておくことも大切です。

足場をかけたら有効に使って費用を節約

足場

外壁リフォームを行うには足場をかける必要があります。足場を組むだけでも数十万円の費用がかかりますので、どうせ足場をかけるなら、足場が必要なリフォームを同時にしてしまうほうが良いでしょう。

特に3階建ての住宅では足場代はかなりの負担になり、個々でリフォームを行うのは非効率です。屋根の塗装や葺き替え、2階部分、3階部分の窓のリフォームなども検討しているのであれば、同時に行うようにすると費用の節約になります。

その他にも、雨どいの交換やお掃除、太陽光発電システムの設置など、足場が必要なリフォームや足場があるとやり易い作業がたくさんあります。組んだ足場を無駄なく使い切りましょう。

外壁と同時にリフォームした方がお得な工事

外壁と屋根は同時にリフォームするのが基本

外壁リフォームを行う場合は、屋根のリフォームも合わせて行うと手間・コスト面においてお得です。外壁と屋根のリフォームでは、高所での作業になります。いずれの場合も足場を組む必要があるため、同時にリフォームすることで足場代を1回分で済ませられるのは非常に効率的です。

足場が必要なリフォームは他にもありますが、その中でも特に屋根と外壁は劣化するタイミングが似ています。粘土瓦などのように、耐久年数が高い屋根材は別ですが、ストレート・セメント瓦・ガルバリウム鋼板・トタンなどの屋根は外壁リフォームと同時に点検をし、リフォームを検討しましょう。

また、屋根や外壁のリフォームでは、高圧洗浄で汚れをキレイに洗い流す工程が含まれますが、屋根と外壁を個々に洗浄するより、いっぺんに洗浄した方が費用を抑えることができます。外壁と屋根に同じ塗料を使う場合にも、塗料の無駄を最小限に抑えることができるため、その分コストの削減になります。

屋根の汚れや劣化は普段の生活の中では気付きにくく、メンテナンスを後回しにするケースが多いようですが、屋根にも定期的な塗り替えや葺き替えが必要です。無駄なく適切にリフォームをし、家を長持ちさせましょう。

2階の窓やバルコニー

足場を組むと、2階・3階部分のリフォームやお手入れがしやすくなります。高所の窓やバルコニーのメンテナンス時期が迫っている、今後リフォームをする予定がある、といった場合には同時にリフォームすると無駄を減らすことができます。

たとえばベランダやバルコニーを確認し、塗料が禿げているなどの劣化が見られるようであれば、点検やリフォームを検討しましょう。家を建ててから1度もメンテナンスを行っていない場合は、外壁と同じく修繕やリフォームが必要になっている可能性が高くなります。何の対策もせずに使い続けると水漏れなどのトラブルが発生する可能性がありますので、外壁リフォームを機にチェックしてください。

大がかりなリフォームはしないまでも、足場があれば修繕作業を効率よく行えます。良いタイミングですので、足場を有効に使い切りましょう。ただし、不必要な工事を増やさないようご注意を。

耐震工事

耐震工事も、外壁リフォームと合わせて行うと経費削減になるリフォームの一つです。従来の耐震工事では室内で行う作業もあり、普段の生活に支障が生じることから、耐震工事を希望しながらもなかなか踏み切れないというのが実情でした。

しかし近年では、外壁工事と同時に施工できる耐震工事が増えています。家の内側には影響しない工法であるため、工事中に家を空ける必要がなくなり、生活に支障なく外壁の耐震化を施すことができるようになりました。

引越しをする手間やコストはもちろん、一度で済ませることで工種の重なりによる経費の無駄も無くすことができます。また、工期が短くて済むことも大きなメリットと言えるでしょう。

耐震性を強化する方法としては、耐震強化用のボードを打ち付けるものや、筋交い(建物の補強に使われる部材)の交換や補強をするものなどがあります。耐震強化用ボードは火にも強く、地震と火災に強い壁を作ることが可能です。また、いくら土台や柱がしっかりしていても、筋交いが弱いと家は倒れてしまいます。筋交いの強化は、地震対策に非常に重要です。

こういった工事を施すには、一度外壁を剥がさなくてはなりません。そこで、外壁の張り替えリフォームで外壁を撤去したついでに耐震工事を行えば、非常に効率的です。特に30年、40年と築年数が多い住宅の場合には、外壁そのものを新しくする必要も出てきますので、耐震工事を検討する良いタイミングと言えます。外壁の張り替えリフォームをお考えなら、耐震工事も併せてご検討ください。