
メンテナンス(手入れ、掃除)
カーポートのメンテナンスと積雪・強風対策
公開日:2019年01月22日
カーポートのメンテナンス方法
基本は水洗いでOK
カーポートのメンテナンスは、基本的には水洗いを行います。
汚れが軽いうちであれば、水洗いでほとんど落とすことができますが、汚れがこびりついてしまうとそれだけでは落とせなくなる可能性もあります。
頻度は、年に1~2回程度を目安にしましょう。ただし交通量が多い場所や、海に近い地域は、排気ガスや空気中に含まれる塩分の影響が大きいため、頻度を増やす必要があります。また、年に1回程度、ネジやボルトに緩みがないか、手入れをすると同時に点検もするようにすると良いでしょう。
屋根材の手入れの仕方
屋根材は、ホースなどを使って水洗いをします。それだけでは十分に汚れが落ちないときは、モップなどで優しく拭き取ります。汚れがひどい時は、中性洗剤をぬるま湯で薄めて含ませた柔らかい布で軽くこするようにします。
傷がつきやすいため、金属タワシの使用や、強くこするなどの手入れはしないでください。また、洗剤を使う時は必ず中性洗剤を使うようにしましょう。酸性やアルカリ性、塩素系は変色の原因ともなります。
雨樋の手入れの仕方
雨樋には飛んできた落ち葉やゴミ、ホコリ、砂などが溜まることがあります。これらの付着物によって樋が詰まると、水はけが悪くなります。ゴミ出しエルボにはキャップがついており、回して取り外せるようになっています。定期的にキャップを外して中のゴミを取り除きましょう。
キャップを外すと、溜まった水やゴミが勢い良く流れ出てくることがありますので、充分に注意しましょう。
こんな症状が出たら交換を

カーポートは柱と屋根のみという比較的簡単なつくりですので、強い風が吹くと揺れるのは普通のことです。しかしちょっとした風にも揺れるようになり、不快なきしみ音が伴うようになると、かなり劣化が進んでいる状態です。
同じように、柱がぐらぐらするのは支柱の強度が下がっているためで、内部が腐食している可能性があります。また屋根の透明感が失われてきたと感じたら、紫外線などの影響で屋根の素材が劣化していると考えられます。
このような症状が出始めたら、交換する時期です。
カーポートの積雪対策
積雪に対応したカーポートを選ぶ
積雪の多い地域では、積雪に対応した形状、仕様のカーポートを選ぶことが重要です。通常よりも大きな雪の重みに耐えられる設計になっているものや、自然に雪が落ちて積もらないような形状のものが適しています。
片方にのみ支柱がある片流れタイプは、すっきりとしていて見た目も良いですが、支柱がない側の屋根が雪の重みに弱くなるため、豪雪地帯では不向きと言えます。屋根が大きいワイドタイプもやはり支柱がない部分が多いため、積雪に弱いタイプです。
このように積雪対策としては、形状や支柱方法を考えたカーポートを選択することが一番の方法でしょう。
早めに雪下ろしを行う
カーポートの屋根に雪が積もり始めたら、早めに雪下ろしを行うことで壊れるのを防ぐことができます。屋根を強度の高いものにしても必ず限界があります。その前に雪を下ろしてしまえば、カーポートに負担をかけなくて済み、長持ちさせることができるでしょう。
カーポートの強風対策
カーポートの屋根は強風に対してそれほど強いわけではありませんので、台風などの強風対策としては、両側を柱でしっかりと支える形状のものが適しています。
しかし強風は常に吹くわけではありませんし、敷地条件から片側柱のほうが車の出入りがしやすい場合もあるでしょう。そこで、必要な時だけ取り付けることができるサポート柱の設置を検討しましょう。台風などの前に設置し、通り過ぎたら外すといった使い方ができるため使い勝手がいいです。