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リフォームポイント

自転車置き場(サイクルポート)の施工・設置の前に知っておきたいこと

サイクルポート

日々の通勤や運動にと、八面六臂の活躍をしてくれる自転車。漕ぐだけで爽快感が得られるので、サイクル愛好者も多いです。

しかし自転車のサドルやチェーンは金属製。そのまま外に置いておくと雨などの影響で劣化し、どんどん錆びて動きが悪くなったり、トラブルを引き起こす原因になります。

そんな自転車の劣化を防ぐために設置するのが自転車置き場(サイクルポート)。

マンションや集合住宅でよく見られる駐輪場のような共用タイプではなく、各戸で区画を分けた専用スペースのことをサイクルポートと呼んでいます。もちろんリフォームで設置することも可能です。

ただし、自転車置き場はきちんと注意点をふまえて施工・設置しないと自転車の保護に対して十分な効果が得られません。

今回は自転車置き場(サイクルポート)の施工・設置の前に知っておきたいことをご紹介。業者に施工を依頼するときなど是非参考にしてください。

サイクルポートの種類

サイクルポートには、サイズや形状、素材など様々な種類があります。

壁がなく屋根と柱だけのオープンタイプや壁パネルと側面パネルがついた3面囲いタイプ、1面だけに壁を付けた1面囲いタイプなどがあります。壁を付けることによって、雨や風の吹き込みを防ぐことができます。設置場所や目的などに応じて、Y合掌タイプやM合掌タイプ、縦連棟タイプもあります。

本体の素材も主にアルミやスチールが用いられ、特にアルミは加工が容易なことからデザインが豊富であることや、敷地に合わせた設置が可能です。

スペースの確保が難しい場合には、ラックタイプのものを置く方法もあります。ラックはコンパクトながらも、タイヤをしっかり固定するので、狭い隙間に自転車を効率的に置くことができます。

このような種類があることを把握した上で、自宅に合った種類を選ぶ事が大切です。

必要な台数とサイズ

サイクルポートを設置する時は、必要となる自転車の台数やサイズを事前に確認し、それらに応じたスペースを確保することが重要です。それによって、設置する場所も異なります。

2台を置く場合なら、門壁と家屋の間の空間を利用すれば玄関や道路に近く、便利です。3、4台であれば、庭の一部に場所を設け、レンガやタイルを敷き詰めてテラスのように見せることもできます。自転車を必要としなくなったときでも本格的なテラスにするなど、様々な目的に利用できます。

将来自転車の台数に変更がある場合も想定し、考えることがポイントです。

屋根が付いていると安心

屋根付きのサイクルポート

一般的に、サイクルポートは屋根付きタイプが人気です。屋根材にはカーポートと同様、紫外線をカットするポリカーボネイトや波板、アルミ板などが用いられます。種類によっては、積雪に耐えられるものや、耐衝撃強度が高い屋根材もあります。

屋根がついていることによって、雨や雪、直射日光などを防げるため、自転車を長持ちさせることができます。また乗ろうとした時に雨水が付いて、拭かなければ乗れない、という手間も省けます。

自転車でも雨や直射日光にさらされていると、部品が錆びたり、色褪せたりしてくる可能性があります。通常の自転車でも、高価な電動アシスト自転車でも長く保つためには、屋根があると安心です。

自転車置き場(サイクルポート)はDIYできる?

サイクルポートのDIYは一応可能

趣味の一環として、自転車置き場もDIYしたいと考えられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

結論から言うと、自転車置き場のDIYは可能。

屋根や支柱など、自転車置き場の材料をホームセンターなどで購入し、自身で設置スペースの寸法を測り設置します。

DIYのメリットはメーカーに施工してもらうよりコストが安く上がるだけでなく、好きな素材を選んで使える点にも。杉材で木のぬくもりを出したり、単管パイプで強度を重視したりと、個人個人で思い思いに素材を選んで自転車置き場を作れます。

しかし自転車置き場をDIYするには材料や設置スペースの正確な寸法が図れる技術も必要ですし、他にもデメリットが存在。

DIYのデメリット

DIYで自転車置き場を自作すると、自転車置き場の支柱を立てる地面などの基礎工事などができません。そのため強風で自転車置き場の支柱が壊れたりと、強度を確保するのが難しいのが難点。また設置場所をよく考えないと、かえって日常生活の邪魔になりかねません。

そういった技術的な問題を解決したいならば、直接業者に頼んで施工と設置を頼んだ方が後々後悔せずに済みます。

サイクルポートの施工費用相場

では、実際の自転車置き場の施工費用というのは、相場で一体どれほど掛かるものなのでしょうか。

DIYの場合

自力でDIYを行う場合値段にはバラツキがありますが、ネットショッピングだと5万円以下でも自転車置き場の購入が可能です。

ただしあまりにも安いものを買ってしまうと強度に問題があったりしてすぐ強風で壊れたりと、結局すぐ買い替えしないといけない危険性もある点には注意。

またビス止めやコンクリートへの穴あけなど、技術がないと本格的な自転車置き場の組み立ては難しいので、不安がある場合はメーカーに依頼をして自転車置き場を施工してもらいましょう。

リフォーム会社や工務店に依頼の場合

施工してもらう場合は、自転車置き場の商品本体代に加えて、施工費用が上乗せされます。そのため相場としては10万円前後は見積もっておかないといけませんが、

  • プロが施工を担当してくれるので安心して自転車置き場の設置を任せられる
  • 自転車置き場だけでなく、地面の工事などもしてくれる
  • 商品本体を購入するだけでは付かない保証が付いてくる
  • 特別割引が実施され、施工費用コストを減らすことができる

といったメリットがたくさんあります。

まずプロが施工を担当してくれるので安心できるのは当たり前ですが、自力では困難な自転車置き場を設置する地面の強度確保の工事なども行ってくれるので一層安心できます。そして商品本体を購入すると通常は保証が付かないことも多いですが、施工も依頼すると商品保証や工事保証もついてきます。

万が一商品に不具合が発生した場合も対応してくれるのはありがたいですね。

また施工依頼により特別割引というのが実施され、商品によっては施工を依頼したほうが商品本体だけを購入するよりかえってお得になるパターンも存在。

実際に施工を依頼する際には各自転車置き場施工メーカー公式サイトに用意されている見積もりシミュレーターを利用してください。想定している施工内容をチェックすると割引額も含めた大体の施工価格が分かるので便利。是非活用しましょう。

サイクルポートの代表的なメーカーを紹介

ここからはサイクルポートの代表的なメーカーを紹介していきます。

  • アイリスオーヤマ
  • LIXIL
  • ヨド物置
  • イナバ物置

上記の代表的なメーカーのサイクルポートを選んでおけば、とりあえず品質に問題を感じることはなさそうです。

ただ、サイクルポートの施工を実際にメーカーに依頼する際は、

  • 長く持たせたい場合はポリカーボネイト板など耐久性の高い素材のサイクルポートにする
  • 世帯で所有している自転車の台数を考えて余裕のあるサイクルポートを選ぶ
  • 防犯対策をしたいときは、防犯用のバーが備え付けられているかなどよく確認する
  • 積雪が多いなど、特殊な気候の場合は強度の高いサイクルポートを購入する

といった点に留意しましょう。

まとめ

ここまで「自転車置き場(サイクルポート)の施工・設置の前に知っておきたいこと」についてご紹介していきました。

自転車置き場の設置には事前に注意しておかなければならないことがたくさんあります。「DIYも検討したが自分には難しそう・・・」「そもそも自転車置き場の設置の仕方が分からない・・・」そんなときはリフォーム会社に依頼すると余計なことを心配せずに自転車置き場を設置できます。

是非自転車置き場を自宅に設置して、快適なサイクルライフを送れるようにしましょう。