門・門扉リフォームのノウハウ

基礎知識

門柱の材質の種類と機能門柱のご紹介

門柱

門柱は、もんちゅうやかどばしらと呼ばれ、住宅と道路との境界に作る門に対し、その両側に設置された柱のことを指します。

一般に言われる門柱にはブロックやレンガなどで作られる門柱と、エントランス機能を一つのアルミなどの柱に納めた機能門柱(機能ポール)があります。一番目立つ場所に、多彩な素材やデザインを用いて個性を表現できる、家の顔でありシンボルとも言えるものです。また、隣家や道路との境界、アイストップ(防犯対策)やプライバシーの保護といった役目も担っています。

この記事では、門柱の基礎知識となる材質の種類や機能門柱について触れています。

門柱に使用される材質の種類

ブロック塀

しっかりとした重厚感と気品が特徴のブロック塀は、デザインの種類も多いため、住宅や近隣の雰囲気との調和を考慮したものを選ぶことができます。施工も比較的容易で、ベーシックな門周りを演出するのに適しています。

レンガ

レンガはナチュラルな風合いが特徴で花や緑との相性も良く、レトロ調やカントリー調など個性的なデザインを演出できます。カラーも豊富ですのでデザインに変化をもたらすこともできます。

自然石

丈夫で変色などが少ない自然石は、優美な気品と趣をもたらすことができるのが特徴です。和風住宅などに適しており、経年とともに味わいがでてくるのも魅力です。

貼り壁

タイルなどを貼った貼り壁は、豊富な色やデザインを選ぶことができます。塗り壁との相性も良く、アイデア次第では個性的な門柱をつくれます。

塗り壁

塗り壁は、手作り感あふれる風合いとやわらかい雰囲気を演出できるのが特徴です。周囲との調和を重視する人にはぴったりの素材です。

ひとつの柱に多くの機能がつまった機能門柱

機能門柱

機能門柱とは、表札、ポスト、インターホン、照明が一体型となった多機能な門柱のことです。エントランスポール、ファクションユニット、機能ポールと呼ばれることもあり、メーカーによって呼び方はさまざまです。

機能門柱の役割は、統一感のあるすっきりとした門まわりを演出できることや、防犯性を高めることなどです。家の周りを塀などで囲うと閉鎖的な印象になりますが、最近は外溝を開放的でモダンな印象にする傾向があり、機能門柱を門扉代わりに設置するケースも多く見られます。

素材や色、大きさ、デザインなどが豊富であるため、住まいの外観に合わせて選ぶことができ、建物の外壁とコーディネートすることも可能です。バラバラに設置するとごちゃごちゃとした印象になりかねませんが、必要な機能を1つにまとめた機能門柱なら、訪問者にもセンスの良さを印象付けられます。

戸建ての家では機能門柱である家がほとんどでしょう。

機能門柱は「省スペース」&「防犯効果」

機能門柱のメリットは、洗練されたデザイン性、すっきりとした門まわりを演出できるスマートさ、省スペースに必要な機能を集約できることなどです。

国土の狭い日本では、門まわりに充分な敷地を確保することは簡単ではありません。ポストやインターホンなど、門まわりに不可欠な機能をまとめることで、土地を有効活用できます。

また、機能門柱は防犯対策にもなります。通常は、玄関ドアのすぐ近くにポストやインターホンを設置するため、訪問者が敷地の中に入ってくることになります。機能門柱なら、ポストもインターホンも敷地の一番外側に設置されますので、他人が敷地内に入ることを防ぐことができます。

機能門柱を設置する際の注意点

インターホンや照明が付いている機能門柱を設置する場合、配線工事が必要となります。商品によっては自分で設置することも可能ですが、特に照明がついている場合は、電気工事が必要となるため資格者ではないと取り付けることはできません。

さらに、配線工事だけでなく支える土台もしっかりと固定する必要があります。地面が土であれば深めに掘って固定さえできれば問題はないですが、コンクリートなどの地面の場合、素人では設置するのは難しいでしょう。どちらにせよ、設置する際は業者に頼んだ方が無難です。

機能門柱の選び方

組み合わせ自由!シンプルが主流

機能門柱は、主にアルミ形材、アルミ鋳物、樹脂などが素材として使われており、部分的にガラスやステンレスなど別の素材を組み合わせてデザイン性を高めたものも多く見られます。

照明の照らし方に工夫を凝らしたものや表札の字体、インターホンは露出タイプ、内蔵タイプなどさまざまな種類をお好みに組み合わせることができます。ライフスタイルに合わせて宅配ボックス、電気自動車用のコンセントなどが付いた門柱を選択することも可能です。

形状は四角、幅広、ポールタイプなどさまざまですが、現在は素材やデザインも含めて全体的にシンプルですっきりとした印象のものが主流です。シンプルな素材やクラシカルな印象のデザインに、バリエーションが豊富な表札やポストを選ぶことで、オリジナリティあふれる機能門柱を演出することもできます。

サイズは目的とエクステリアとのバランスが大事

機能門柱には様々なサイズのものがあります。どの程度のサイズが適しているかは住まいの外観や門まわり、エクステリアの雰囲気、住む人が演出したいコンセプトなどによって異なります。

開放感を重視するなら大人の目の高さよりも低いものが適しており、家のシンボルとして目立たせたい場合は少し高めの門柱にするといいでしょう。

また、選ぶ機能門柱の素材やデザインなどによっても適したサイズは異なります。木目調やレンガ質感のものは、あまり小さいと風合いの良さが生かせませんし、金属質のものは、大きすぎると圧迫感が出てしまいます。サイズを選ぶ際は、門柱単体で考えるのではなくエクステリアとのバランスをみて決めると良いでしょう。

門柱に取り付けるアイテム例

機能門柱はもちろん、そうでない門柱の場合でも、門柱に取り付けるアイテムがあります。基本的なものから、あると便利なものもあります。門柱の大きさによって取り付けることができるのであれば、検討してみてはいかがでしょうか?

では、アイテム例をご紹介します。

表札

表札は、機能門柱であれば付属しているものもあれば、市販のプレートなどを設置できるものもあります。付属しているものはシールになっているタイプが多いですが、オプションでは素材や書体など、バリエーションが豊富に揃っています。バランスを考慮して選びましょう。

機能門柱ではない場合は、表札を選ぶ必要がありますが、門柱の材質やデザインにあったものを選びましょう。

ポスト

ポストは取りやすさなどを考慮して選びましょう。機能門柱の場合は、機能門柱次第で設置できるポストは決まります。

ポストは設置場所によっても使い勝手は変わりますので、配置にも気をつけてください。

インターホン

最近のインターホンは、多機能であるため自宅に必要な機能かどうかをしっかりと確認して選択しましょう。メーカーによってもボタンの位置などさまざまです。 取り付け方法には、露出タイプとスッキリとした印象になる内蔵タイプを選ぶことができます。

照明

照明の機能やデザインはさまざまです。アプローチ付近まで明るく照らすタイプもあれば、表札とインターホンの周辺のみを照らすタイプ、表札そのものが光るタイプなどがあります。機能ではセンサーつきのものや、タイマーつきのものなど、節電できるタイプが人気です。

宅配ボックス

単身者向けのマンションなどでは多くなってきている宅配ボックスですが、門柱に設置することができます。もちろん、機能門柱に取り付けることも可能です。

宅配ボックスは単独で設置することもできますが、門柱に組み込んでスッキリとした門まわりにすることも可能です。

その他

電気自動車の充電、外部コンセント、フラワーハンガーやベンチなどもアイテムとして存在します。どのような外観にして、使い勝手の良いものにするかリフォーム前にぜひ検討してみてください。