
リフォームポイント
階段リフォームで初めに考える2つのこと
公開日:2015年07月21日
階段をリフォームするにあたり、大切なのは安全性や機能性です。子供や高齢者のいる家庭はもちろんですが、いない家庭でも階段は危険が多い場所でもあるからです。リフォーム内容として多いのは、柔らかい素材に張替えたり、足元に照明を設置したり、手すりを付けるなどの施工がよく見られます。また、階段の勾配を緩やかにし、踊り場を設けるなど階段の形状自体を変えることも可能です。
階段の位置や形状を変えるなどの大幅な変更は、家族構成やライフスタイルを考慮し間取りや動線を決めることが重要です。
階段は間取りが重要

2階以上の家を建てる場合、階段の設計は必要不可欠になりますが、他の部屋の間取りほど重要視されないのが現状です。子供部屋やリビングなどを広く確保するために、階段を端などに追いやって作ってしまいがちですが、階段を、家のどの位置に配置するかによって、部屋数や広さ、使い勝手に大きく影響します。
住み心地の良い家にするためにも、まずは階段の配置を明確にした上で間取りを決めることが大切です。
家の中心に配置した場合
家の中心部に階段を作った場合、各部屋からの動線が短くなるので廊下の距離も最小限で済みます。
また、どの部屋からもアクセスしやすいので使い勝手のよい家になる他、廊下が短い距離で済むと必然的に他の部屋のスペースを広く取ることができます。
家の角に配置した場合
家の端に階段を作った場合、特に細長い敷地の家では階段以外の部屋を自由に配置しやすくなります。しかし、階段の反対側にある部屋までの距離が遠くなるので、その分廊下も長くなってしまい生活する上で不便に感じてしまうかもしれません。
さらに、廊下を長くした分、部屋数が減ってしまい、狭くなることも考えられます。
階段配置のプランを立てる
階段を中心に置くのか、角の方に置くのかで使い勝手などが変わるということがわかりましたが、起点となる場所からプランをたてることも大事です。
玄関から考えるプラン
まずは各部屋への動線の起点となる玄関からプランを立てます。玄関を家の中心部に配置した時、各部屋への移動がしやすくなるほか、他の部屋を広く取ることができます。また玄関から自室へはどこの部屋も通らないため、家族ひとりひとりの独立性は高まります。自分の空間や生活スペースを大事にしたいという家庭には向いているプランでしょう。
リビングやダイニングに配置するプラン
一方で、家族が集まるリビングやダイニングに階段を配置することも考えましょう。リビングやダイニングまたは近い場所に階段を配置することで、必然的に家族が顔を合わせることになるためコミュニケーションが取りやすくなります。

階段がくつろげるスペースにあまり近すぎても気を遣うので、小窓や仕切りを設けるなどの配慮があるとよいでしょう。また、リビングなどに階段を設けることで、冷暖房の効率が悪くなり、リビングキッチンの音やにおいも2階に上がってしまう、ということも起こりますので注意が必要です。