階段リフォームのノウハウ

リフォームポイント

階段の踊り場の重要性

踊り場の役割

事故の軽減

1階から2階へつなぐ階段は、家の中で重要な存在ですが、事故が起きやすい場所でもあります。階段に踊り場があることによってその危険や事故を軽減してくれます。

例えば直階段の場合、すぐに2階へ駆け上がることができる事や、面積もとらないというメリットから選ばれる家庭が多く、一般的な階段の形状ともなっています。しかし直階段は踊り場がない事が多いため、足を踏み外したり、転んだりしてしまうと一気に下まで落ちてしまうので大事故になる危険性があります。

特に小さな子供や高齢者の場合、深刻な怪我を負ってしまう可能性もありますが、階段の途中に踊り場を設けることでストッパーの役割を果たすので、落下の勢いを和らげ、怪我の程度を小さくすることが期待できます。

体力的な負担の軽減

また、踊り場には他にも役割があります。体力に自信のない人にとって、連続して昇り続けなければならない直階段は体への負担が大きく、昇り降りが一苦労となります。踊り場を設けることで階段の傾斜を緩やかに設計することができ、ひと休みや、方向転換をするスペースとして大変役立ちます。このように、階段の踊り場は、安全性を高めることはもちろん、体力的な負担を軽減する役割もあるのです。

踊り場の設置基準

一般住宅において階段の高さが4mを超える場合には、転倒時の危険性の緩和や、休憩および方向転換をするためのスペースとして、4m以内ごとに踊り場を設ける必要があります。また、直階段の場合、踏幅1.2m以上の踊り場を設置する必要があると、建築基準法で定められているため、リフォームなどをする際には面積などを確保してから行うことが大切です。