階段リフォームのノウハウ

リフォームポイント

螺旋階段をリフォームで取り入れる

螺旋(らせん)階段とは、中心となる柱のまわりに設置されたステップを昇り降りする螺旋階段は、近年、日本の住宅でも採用されるようになりました。他の階段とは見た目も使い勝手も異なることから、リフォームで取り入れる前に螺旋階段のメリットやデメリットなどを把握しておく必要があります。

螺旋階段のメリットとデメリット

メリット

螺旋階段はまずその階段の形状に、見た目で他の家との違いを出すことができます。デザイン性があり、おしゃれ、豪華という印象を来客者などにもたせることができるのが特徴です。階段はインテリアという考えもあり、オブジェやアートになるという魅力から設置する方もいるようです。また、一般的な階段よりも少ないスペースで設置できるため、他の部屋の面積を広く確保することができます。広い住宅よりも狭小住宅など、狭い空間を有効的に活用したいという場合にも向いているでしょう。

デメリット

螺旋階段は、ステップが全て扇状のかたちになっており、左右の足でステップを踏める面積が違うため、足を踏み外しやすかったりします。転倒すると踊り場がないため、一気に下階まで落ちてしまうという危険性も高まります。設置するには省スペースで済みますが、階段下には収納スペースなどを設けない構造となりますので場合によっては使い勝手が悪くなるケースもあります。また、大型家具の搬入が困難になるケースもあるので、もうひとつ通常の階段を設置するプランなども考える必要があるでしょう。

特注と半既製品

螺旋階段には、それぞれの家の条件に合わせて鉄工所などで作られた特注と、固定のデザインで制作された半既製品があります。

デザイナーズマンション等で多くみられる特注の螺旋階段ですが、戸建て住宅でも設置が可能なので、家の雰囲気に合わせて好みのデザインを自由につくることができます。しかし特注品のため、コストが高くなってしまうのが難点です。また、安全性にも十分配慮して作られていますが、出来上がるまでわからない点もあります。いざ設置が完了して昇り降りしてみたら、足元がグラグラしてしまうという事も少なくありません。

一方で、半既製品は特注よりコストが安く済みますし、安全性も確約されているので安心です。デザインを変えることはできませんが、サイズなどはプランに合わせて制作されています。

適した設置場所とは

螺旋階段は家中のどこにでも取り付けることはできますが、リビングダイニングなどの広くて人の目に留まりやすい空間に設置することで、よりスタイリッシュな印象を与えてくれます。また、吹き抜け部分に螺旋階段を取り付ければ、上下階に繋がりが生じるので家族間のコミュニケーションが取りやすくなる効果も期待できるでしょう。