
リフォームポイント
洗面所リフォームで初めに考える9つのこと
公開日:2015年07月27日
洗面所は顔を洗ったり歯を磨いたり化粧をしたりと、家の中でも使用頻度が高い場所です。しかし、リフォームをする際は浴室やトイレなどを重視してしまい、洗面所のプランは後回しにされがちです。
洗面所は使い方によっては家事室にもなるため、家事の動線が重要な場所となります。目的やポイントをしっかりと抑え、快適な洗面所にしましょう。
洗面所の広さ

洗面所は、目的や何を置くかを考慮して広さを決めます。
洗面所の広さは一般的には1坪が多く、洗面台と洗濯機を置いても十分なスペースがあり、収納場所も確保できる広さです。0.75坪の広であれば洗面台と洗濯機はおけるものの、収納スペースはあまりとれないため、収納を工夫をする必要があります。1.25坪以上の広さであれば余裕があるため、目的に合わせた使い勝手を重視したプランを立てることができる広さです。
広くて2坪程度の大きさの洗面所もあるので、使用目的によって広さを決めるといいでしょう。
洗面所の収納
洗面所は収納スペースを多く確保し、かつ取り出しやすいような工夫が必要です。
洗面所には、洗剤、シャンプー、タオル、化粧品、ドライヤーなどの小物が多くあるため、収納スペースを確保することもリフォームをする上でのポイントです。
洗面所の収納スペースといえば、主に洗面台の下部、鏡の裏にある収納などがあります。洗面台収納は小物が多く入り、取り出しやすいですが、それだけでは収納スペースが足りなくなる場合があります。
例えば、洗面台の上部などに吊り戸棚を設置する方法があります。ただし、戸棚の位置が高くて深いと物を取り出しにくく、不便なこともあるので吊り戸棚の設置の際には注意しましょう。
洗面所である程度の広さを確保できる場合は、周辺キャビネットを追加するなどの方法が良いでしょう。広さに余裕がない場合は、壁の厚みを利用した埋め込み型の収納スペース設置を検討しましょう。
洗面所は換気対策
洗面所は脱衣所としても利用されることから、浴室と隣接した場所にあることが多いです。そのため、浴室からの影響で湿気がたまりやすい場所となっています。湿気が多いとカビの発生につながり、家具や設備を傷めてしまう可能性があるので、換気対策が大切です。そこで、代表的な洗面所の換気対策をご紹介します。
換気扇を設置
基本的な対策として、換気扇を設置する方法があります。
洗面所の多くは換気扇が付いていない事が多いため、その場合は浴室に新たに換気扇を取り付ける方法があります。また、マンションなどの集合住宅は新たな設置が難しい場合、既存の換気扇を取り替えて、容量をあげるといった方法があります。
内装に工夫を施す
換気扇の設置以外の方法としては、内装の仕上げ材を調湿性のある材質に変更するという方法が挙げられます。漆喰や珪藻土、エコカラットなどは湿気をコントロールする性質があります。仕上げ材によって効果や金額が異なるため、予算などの都合に合わせて選びましょう。
洗面所の照明
洗面所は洗顔や歯磨きの他にも、男性は髭剃り、女性は化粧といった身支度をする場所でもあります。特に化粧をする場合には明るさが必要になるので、洗面所の照明が重要になります。
洗面台の上に天窓やランマ窓を取り付け、自然光を取り入ることができれば、洗面所全体が明るくなり、化粧もしやすくなります。窓の取り付けが困難な場合は、洗面台に照明器具がついた商品を選ぶと良いでしょう。
また、湿気の多い場所でもあるため、照明器具は防湿性のあるものを選ぶようにしましょう。
洗面所は手入れのしやすさ
洗面所は来客者が使う場合もあるため、常に清潔に保っておきたい場所です。特に汚れが目立つ洗面台は、手入れしやすく汚れにくいものを選ぶと良いでしょう。
最近では、陶器や天然大理石などに表面加工を施し、水垢がつきにくく変色しにくい洗面台というものがあります。また、洗面ボウルの形状は広く、平たいもの、水栓は高い位置に取り付けてあるものを選ぶと手入れがしやすくなります。
洗面台の高さ
洗面台を選ぶ際は、高さに注意です。ここでいう洗面台の高さとは、床から洗面ボウルまでのことを指し、使いやすい標準の高さは80cmと言われています。高さが75cm、85cmのものもあるので、家族構成や身長などを考慮し、高さを決めましょう。
床材に気を付ける
お風呂から出てきた時や洗面台で顔を洗った後などに、洗面所の床が水で濡れることが多いです。そのため、洗面所の床の材質は湿気に強く、汚れにくい、手入れがしやすいものが良いでしょう。
また、滑ったり転んだりしても安心なようにやわらかい床材を選ぶことも一つの選択肢としてあります。
洗濯機の位置
洗面所を家事室として利用する場合は、家事をスムーズに行うために洗濯機や乾燥機の位置が重要なポイントとなってきます。
例えば、洗面台でつけ置き洗いをする場合、並んで洗濯機が設置してあると、水を床に垂らさずに洗濯機入れることができます。
コンセントの数や位置
洗面所では、意外と多くのコンセントが必要となります。
ドライヤーや髭剃りなどの他に、暖房器具等の家電製品を使用する機会が多く、洗面台のコンセントだけでは足りない場合があります。
リフォームする際は、使用する家電等を確認して、コンセントの数と位置を決めておきましょう。その際は、コンセントの数は予定よりも少し多めにしておくと良いでしょう。