
リフォームポイント
洗面所のタイプの選び方
公開日:2015年06月25日
洗面所のリフォームは、洗面所をパウダールームや家事室、脱衣所として使用することなどを目的として行われます。リフォームの目的によって最適な洗面所のタイプが異なります。
洗面所には多目的タイプと専用タイプの2つがあり、ライフスタイルに適したタイプを選びます。
多目的(兼用)タイプの洗面所
多目的タイプの洗面所は洗面所と兼用で脱衣所を初めとして、洗濯や身支度の準備など様々な用途で使用されます。しかし、すべての目的を満たした完璧な洗面所にするのは難しく、どこに重点を置くかで使い勝手や必要な設備が変わってきます。
ここでは目的別に特に必要となるものを紹介します。
パウダールームとしてリフォームする場合

主に、パウダールームとして使うことを目的とした場合、明るさの確保や収納力、鏡の使い勝手をポイントとしてリフォームします。
女性の化粧や男性の髭剃り、身だしなみを整える時に、顔色や色味がわかるように照明や自然光を取りいれる工夫が必要です。化粧品や歯磨き道具、ヘアケア用品など様々な小物の収納スペースを設け、コンセントの位置や数もチェックしましょう。
3面鏡などの洗面台の場合は、鏡の裏側は収納部分となっているため、細々とした物を置けるだけでなく、鏡としても使い勝手の良いものを選ぶと良いでしょう。
脱衣所としてリフォームする場合

脱衣所としての兼用を目的としたリフォームの場合、床や壁の材質は脱衣所に適したものを選び、洗顔や脱衣をスムーズに行えるプランにすることが大事です。
脱衣所は水はねが起こりやすいため、水に弱い床材だとカビが発生しやすくなります。そこで、床の材質はクッションフロアやタイルといった防水性能が高い材質にしましょう。壁や天井も湿気が多い場所のため、調湿効果がある材質がおすすめです。
また、冬場の浴室と脱衣所では大きな温度差があり、ヒートショックの危険性があるため、暖房設備を取り付けるなどの安全性を高める対策も必要です。
家事室としてリフォームする場合
主な目的で家事室として利用する場合、洗濯機などの位置に気を付け、家事がスムーズに行えることが重要です。
洗濯機に入れてから、干すまでの動線をスムーズにすると洗濯が楽になります。夜間の洗濯も考慮し、下洗いやつけ置きをする際に、よく汚れが見えるよう照明は明るく白いものを、洗面ボウルはなるべく広いものを選びましょう。
スペースに余裕がある場合には、アイロン台を設置すると家事の手間が大幅に変わります。他にも洗剤やハンガーなどの収納場所も確保しておくことも忘れないようにしましょう。
専用タイプの洗面所
専用タイプとは、洗面台と収納のみの部屋のことで、洗濯機などの家事室とは分離されており、身だしなみを整えたり化粧をしたりするパウダールームとしても利用できます。一人で占有することが可能で、家族の誰かが浴室に入っている場合でも気にせずに洗面台を使用できるのが利点です。
リフォームの際に洗面所のスペースに余裕がある場合は洗面台を2ボウルにすると朝の忙しい時間に使用が重ならず、使い勝手がよくなります。