洗面所(洗面台)リフォームのノウハウ

リフォームポイント

洗面台の種類と選び方

洗面台の種類

洗面台には3つの種類があり、収納やキャビネット、洗面ボウルが一体化したタイプ、自由に組み合わせができるタイプなどがあります。家族構成やライフスタイルに合わせて、快適に使える洗面台を選んでください。

ユニットタイプ

ユニットタイプは最も一般的な洗面台のタイプで、洗面器一体タイプとも呼ばれ、収納キャビネットに洗面台を直接取り付ける据え置き型になっています。

ユニットタイプの洗面台は、洗面ボウル、鏡、収納キャビネット、照明器具、水栓金具などで構成されています。ユニットタイプではカウンターや洗面ボウルを選べるため、機能やデザインが多種多様です。
また、収納ユニットなども組み合わせることが可能となっているため、比較的自由な空間造りができるのが特徴です。

システムタイプ

システムタイプはユニットタイプの構成に加え、カウンターや扉付きのキャビネットが付属しています。システムキッチンなどと同様に、構成部品の機能や材質、デザインを好みに合わせて変更することが可能です。

ユニットタイプとは異なり、洗面所の壁面を利用して設置するので、収納スペースを大きく取ることができるといったメリットがあります。

カウンタータイプ

カウンタータイプは、水栓金具や扉材と言った構成部品の組み合わせも自由ですが、さらに洗面台の高さや横幅も自由に変更できる点が特徴です。システムタイプとカウンタータイプは、どちらもカウンターがあり、デザインを自由に設定できることから、同一の種類として分けられている場合もあり、コンポーネントタイプとも呼ばれています。

洗面台は高さを自由に設定できるといっても、一旦設置してしまえば高さは固定されます。しかし、メーカーによっては、昇降機能の付いているタイプも存在する等、洗面台の種類はどんどん増えています。

洗面台の選び方

洗面台を選ぶ場合、まずは自宅にどのくらいのサイズが置けるのかを把握しましょう。新たな洗面台を選ぶには、間口や高さを決め、収納のタイプ、その他にも水栓や洗面ボウルの種類を選びます。

ポイントが多いですが、長年使用する設備ですので、自分や家族が最も使いやすい洗面台を慎重に選びましょう。

サイズを把握する

ユニットタイプは商品毎に予め大きさが決まっていますし、システムタイプやカウンタータイプのようなデザイン性の高い洗面台を依頼したとしても、部屋より大きいサイズは当然設置できません。新しい洗面台を決める前に、現在の洗面台のサイズを測っておき、設置可能な洗面台を選ぶのはもちろんのこと、高さや間口にも注意して選びましょう。

間口 本体の横幅を間口と言います。ユニットタイプの間口は60cm、75cm、90cmのサイズがあり、一般的には60cmから75cmが多く選ばれています。
高さ 洗面台が低いと顔などを洗う際に、かがむ姿勢が深くなり、腰への負担がかかります。目安としては、身長が160cmであれば、80cmの高さのものを選ぶと良いでしょう。
奥行き 棚の縦横及び奥行の長さ等を測っておきましょう。給排水管や梁の位置も把握しておくとデザインもスムーズに決められます。

収納のタイプで選ぶ

スライドタイプ スライド式の収納を手前に引き出すタイプで、収納力が高いです。収納の奥のほうまでよく見えるため、取り出しやすいのが特徴です。
引き出しタイプ 小物とタオルなどを分けて収納できるタイプです。
扉タイプ ベーシックなタイプで、大きい物を収納するのに適しています。中で棚やしきりを設置すれば、使い勝手の良い収納にできます。

洗面ボウルを選ぶ

洗面ボウルの素材として、陶器や人工大理石、ホーローなどがあり、形状も深いものから広いものまであります。
例えば、洗濯の下洗いなどをする場合は、ボウルが広い形状のほうが洗いやすいというような選び方があります。

ミラーを選ぶ

洗面台のミラーは一面鏡が一般的なタイプで、ミラーの両側に棚が付いているものが多いです。洗面台がスッキリとした印象になるのが特徴です。

二面鏡は鏡の裏に収納があるタイプで、収納力が高く、使いやすいのが特徴です。

三面鏡は収納力に加えて左右、後ろも確認することができるため、メイクや身だしなみを整える際などには便利です。

水栓を選ぶ

水栓器具は高さやタイプも大事です。洗面ボウルとの距離がない水栓器具は水垢がたまりやすく、洗いにくいといった点があります。固定式の水栓が一般的ですが、引き出せるハンドシャワータイプは、掃除がしやすいといった特徴があります。

目的を明確にして優先順位を決める

洗面台に欲しい機能は、優先順位をつけることも大切です。全ての希望を叶えることができれば良いのですが、サイズが合わない、コストが予算をオーバーしてしまうということもあります。
掃除が簡単にできる、収納がたくさんある、家族全員が使いやすい大きさ、色など様々な要望の中でどれを優先するのかを前もって決めておくことで、購入をスムーズに進められます。