洗面所(洗面台)リフォームのノウハウ

設備機器

洗面所に換気扇を導入する際のポイント

洗面所のリフォームにあたり、換気扇を新たに買い換える場合の選び方や注意点について説明します。

換気扇の種類

ファンは主に5種類あり、それぞれプロペラ、シロッコ、斜流、ターボ、ラインという名称が付いています。換気扇の種類を区別するポイントはファンの機能、換気扇本体の様式、シャッターの仕組みの3点なります。

特に重要なのがファンの機能です。設置する場所で最適なファンが異なり、ファンによって換気扇本体やシャッターもある程度絞られるので、よく考えて選ぶ必要があります。

プロペラファン

プロペラファンは扇風機の羽のような形状をしています。キッチン周辺の壁に設置されることが多く、外からの風の影響を受けやすいため、機密性のある建物や高い建物の上層階には適していません。

シロッコファン

機密性の高い建物や高層の建物に適しているのはシロッコファンです。ダクト式の排気用として用いられています。プロペラファンは一般換気扇を本体として用いますが、シロッコの場合はダクト用換気扇を用います。

斜流ファン、ターボファン、ラインファン

斜流ファンにはプロペラとシロッコの中間のような役割があり、ターボファンは換気の威力が必要な場合に適しています。ラインファンは静かな環境を求める場合、広範囲で風を送りたい場合に利用されています。

換気扇の設置方法

設置方法は、プロペラファンで挙げた様な壁に取り付けるタイプと天井に設置するタイプが主流です。洗面所に設置する場合は20cmから30cm程度の四角形が望ましいとされています

設置工事は難しいものではないため、家の様式や好みで判断しても構いませんが、天井設置型の場合、天井裏にダクト配管を設置する必要があります。特に集合住宅の場合は設置が可能かを建物の管理会社等に確認しましょう。一軒家の場合でも、天井裏にスペースがあるか確かめてから工事を依頼するようにしてください。

使い勝手に合わせた機能

洗面所に適した換気扇として、温度センサー付きの換気扇があります。設定された温度以上になった時に自動でファンが起動し、換気を行ってくれる仕組みです。
洗面所は水を使う場所であり、風呂場に隣接して設計されることが多い場所です。自然と湿気がこもりがちになりやすいことから、自動的にファンが起動するような機能があると便利です。

換気扇のお手入れも考慮する

もう一つ注意しておきたいのが普段のお手入れです。毎日掃除するわけではありませんが、年末の大掃除等、いざ掃除となった時に自分たちで簡単に済ませることができるような環境を整えておきましょう。

手入れを簡単に行えるように、部品の解体が容易なものや、掃除機によるお手入れが可能である等の特徴を備えたタイプもあります。

消費電力を抑えた省エネタイプの換気扇も販売されており、それに加えてしっかりと換気扇の手入れをしておけば電力消費を抑えて、効率よく換気ができます。換気扇の機能や設置箇所だけではなく、掃除やメンテナンスについても確認を怠らないようにしてください。