
空間づくり
リビングのカラーコーディネート
公開日:2015年07月07日
カラーコーディネートの基本
カラーコーディネートを考える時、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーが基本となります。これらの基本をしっかりと決めておくと、家具選びやインテリアの配置がスムーズに行えます。
カラーコーディネートで基本となる、色の割合や適した色を把握して組み合わせることで、まとまりがあるリビング空間を作ることができます。リビングをリフォームする際は、床・壁・天井、家具、小物など全体を考えた色選びをしましょう。
ベースカラー
ベースカラーとは部屋全体の70%を占める、部屋の基礎の色となります。天井、壁、床の色などがベースカラーにあたります。リビングの場合は天井と壁がホワイト系、床は茶系が多く選ばれています。
壁紙を濃い色や鮮やかな色にして個性を出すのも良いのですが、ベースカラーは明るめの淡い色などを選ぶほうが部屋に温かみを出すことができます。壁紙を特殊な色にすると、壁以外のコーディネートが難しくなるということを覚えておきましょう。
アソートカラー
アソートカラーとは、ベースカラーの次に基礎となるサブの色のことで、部屋全体の25%を占めるように配色するのが目安です。カーテンやラグ、大型家具などを統一した色にすると良いでしょう。
ベースカラーよりも比較的変化をつけやすく、手軽に部屋の雰囲気を変える事ができるのが特徴です。ベースカラーとの相性を考えた配色にする必要があります。
アクセントカラー

アクセントカラーとは文字通り、ちょっとしたアクセントとして使う色を指します。アクセントなので、あまり部屋全体に散りばめすぎると効果がありません。
アクセントカラーは部屋全体の5%以下にすることが1つの目安で、リビングでは小物インテリアや観葉植物などで演出します。
3つの色の組み合わせで雰囲気は変わる
部屋の印象のほとんどは色によって決まりますが、色だけでなく素材や質感などにも統一感をもたせることが必要です。
カラーコーディネートの基本である、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの組み合わせ方次第で、部屋全体が温かみのある空間やモダンで落ち着いた空間、個性的な空間などに変える事ができます。
たとえば、ベースカラーを白、アソートカラーを黒、アクセントカラーをグリーンにすると、モノトーン系の落ち着いたリビングになります。またベースを白、アソートをベージュ、アクセントを赤や青など対照的な色をもってくると、部屋全体が引き締まったように見えます。
素材や色のトーンを揃え、色数を少なくする
リビングに統一感を持たせるコーディネートのコツは3つあります。
- 同じ素材に統一する
- 使う色の数を少なくする
- 色のトーンを揃える
同じ素材に統一する
例えば、家具を木目調に揃えて統一させます。同じ系統の色を使っていても、木目調や光沢のある単色、マットな単色と素材をバラバラにすると、統一感が無くなり、ごちゃごちゃした印象になります。同じ質感や素材で揃える事によって、部屋に統一感を持たせることができます。
素材に使う色の数を少なくする
素材の色の数を少なくすることはリビングに統一感を出すために欠かせない手法です。
素材の色の数が多いと落ち着かない部屋になりがちで、ベースカラー以外では多くても2色までとします。壁や窓の外の景色が部屋に占めている面積が多い場合は、全体のカラーの中に含めることにします。
また、家具やカーテン、インテリア小物など、気に入ったデザインのものを選んでいるうちに色の統一感がなくなることが起こりやすいので気をつけましょう。
色のトーンを揃える
色のトーンとは、淡さや暗さ、といった印象のことで色そのものではありません。
例えば、濃い茶色のフローリングの場合、家具などは明度が低い色のほうが合います。逆に白いフローリングの場合は、パステルカラーのような明度の高い色で揃えると統一感が出ます。
目的ごとでカラーを変える
リビングをコーディネートする時は広く見せたい、家族がリラックスできる空間にしたい、元気になるような場所にしたい、といったリビングにおけるテーマや目的を決めると良いでしょう。テーマや目的が違えばカラーコーディネートの配色も変わります。
とにかくリビングを広く見せたい
とにかくリビングを広く見せたいという時は、配色に工夫をします。一般的に暖色系は部屋を狭く、寒色系は部屋を広く見せてくれます。リビングを寒色系にするのは抵抗がある人は、全体を寒色系にするのではなく、ラグやタペストリーなどインテリアの一部に取り入れたり、壁の色と同色のカーテンを設置することでリビングを広く見せることができます。
リビングでリラックスするには

リラックスできるリビングにしたいのであれば、茶系と緑系を取り入れましょう。どちらも和を感じるカラーであり、リラックス効果があります。木目調の家具や観葉植物を置くなど、比較的簡単に取り入れることができます。
元気がでるようなリビングにするには
元気が出るようなリビングにしたい場合、オレンジや赤といった暖色系インテリアを取り入れると良いでしょう。赤やオレンジはあまりに多く使いすぎるとうるさい印象になることがあります。カーテンや絨毯よりも、小さめのガラステーブルやクッションなど、小物にさりげなく取り入れると効果的です。
カーテンの色で雰囲気を変える
リビングの窓が大きい場合、カーテンが部屋の色の多くを占めるものとなります。そのため、カーテンを替えるだけでもリビングの雰囲気がガラリと変わります。
カーテンを選ぶ際は、いくら気に入った柄や色であっても、部屋の壁紙や家具と合っていなければ台無しになるため、全体のバランスを考えなくてはいけません。
配色の方法をいくつか紹介します。
同色配色 | 壁紙やソファなどの大きめの家具と同じ色にすると、部屋全体に統一感をもたせる効果があり、小物なども合わせやすくなります。 |
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同系配色 | 黒とグレー、茶色とベージュ、ブルーと水色などの同じ系統の色にすると、落ち着いた雰囲気を出しながらもリズム感のあるリビングを演出できます。 |
対比配色 | 異なる色彩を2色以上使った場合、パンチの効いたインパクトのあるリビングを演出します。赤とブルーなど、系統の違う色ほどインパクトがありますが、似たトーンの色を組み合わせると温かみを演出することも可能です。 |