リビングリフォームのノウハウ

空間づくり

採光や開放感があるリビングにするコツ

リビングを広く見せるには

家族の団らんや、お客様を招き入れる場所であるリビングは、スッキリと広く見せたいものです。

狭く感じるリビングは単に面積だけが問題ではないかもしれません。家具の配置、色合い、置く物で、リビングの印象は変わってきます。どのご家庭でも簡単にできる、リビングを広く見せるコツをいくつかご紹介します。

低めの家具に統一する

ソファやテーブルなどの家具を低めに統一するとその分、見える空間が多くなり、天井も高く見えます。物全体の位置を低くすると高い位置の空間が生まれるため、錯覚して部屋が広いと感じます。

床面を多く見せる

家具など、何もない部屋が広く感じるのは、床面が多く見えていることが理由の1つです。実際の面積は同じでも、床にどれくらい物を置いているか、つまり床面が見えるか見えないかで、人が感じる部屋の広さに違いが出てきます。余分なものは床に置かず、家具を分散させずにまとめて置くとすっきりとした見た目になり、部屋が広く感じます。

淡い色を使う

部屋は明るいほうが広く見えるため、明るく淡い色を取り入れます。壁紙や天井の色に白が多いのは、少しでも部屋を広く見せるためです。壁紙や天井の色の変更は容易ではありませんが、カーテンや絨毯といった部屋の多くを占める色をなるべく淡い色や明るい色にすることで、リビングを広く見せることができます。

鏡や間接照明を使う

鏡や照明の明るさや位置によって錯覚をおこし、部屋を広く見せることができます。鏡は対面を写し出すことによって空間に奥行きがでます。大きな鏡を1枚、効果的な位置におきましょう。

空間を立体的に見せる効果がある間接照明も有効です。間接照明を置く場所としては、部屋の隅に置くと効果的で、間接照明を選ぶ際は他の家具との材質や質感と合わせると良いでしょう。

採光を取り入れるには窓が大事

リビングを開放的に明るく見せるには、採光を取り入れることがポイントです。3つの要素が採光を取り入れるためには、下記の3つのポイントがあります。

  • 窓の面積
  • 位置
  • 高さ

大きな窓があるリビングはそれだけで開放的で明るく見えて、家族団らんにぴったりな場所になります。しかし、ただ単に窓を大きくするだけでは充分とはいえません。小さいよりは大きいほうがより多くの光を採り入れられることは間違いありませんが、それだけではなく、窓の位置や高さも大切です。

たとえば、窓が1つあるとすると、同じ面積でも窓を2つにするほうが、採光が良くなることもあります。低い位置にあるよりも、高い位置に窓を設置するほうが、より採光が良くなり部屋が明るくなります。

天井を高くする

リビングを広く見せる方法として、天井を高くすることも有効な手段です。同じ床面積でも天井が高いと開放感があり、リビングが広く見えます。狭い土地に建てられた家のリビングがとても広く見えることがあるのは、こういった工夫がされているからです。

しかし、天井を高くするには限度があります。天井が高すぎると照明器具などの取り外しが大変で、1階のリビングの天井を高くすると、2、3階を含めた家全体の高さがその分高くなるため、設計上無理が生じることがあります。

そこで、部分的な吹き抜けにするという方法があります。全体を高くするのではなく、一部を2階部分との吹き抜けにすることで立体感が生まれ、リビングを広く見せることができます。吹き抜けにすることで、1階と2階で家族同士のコミュニケーションが可能になるというメリットもあります。

吹き抜けは、狭いスペースに作るとかえって狭さが強調されてしまうため、リビングのように比較的広いスペースに作りましょう。一部だけを吹き抜けにすることで、天井の低い部分から移動してきた時に、広さを感じやすくなります。天井を高くするのも、吹き抜けにするのも大規模リフォームの時に検討するようにしましょう。

外の空間と一体感を出す

庭などの外部空間とリビングに一体感を持たせることで、リビングに奥行き感や開放感を出すことができます。ここで活用したいのがウッドデッキやテラスです。リビングと庭との段差をなくし、フラットな状態にすることで一体感のある空間を作り出せます。なるべく同じような色合いや素材を取り入れるとさらにリビングを広く見せることができます。

大きな窓を通して外の空間を一体化させるには、リビングの中と外の空間に連続性を持たせることがポイントです。観葉植物をテラスに置く際も遠近法などを使い、木の高さや色合いにも注意して置くようにします(観葉植物の置きすぎはかえって逆効果です)。

庭などのリフォームと一緒に検討すれば手間が省けます。