リビングリフォームのノウハウ

リフォームポイント

リビングの床材の選び方

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リビングの床材を選ぶには

リビングの床材は色や材質で選びます。家屋の柱やドア、既に壁紙やインテリアが決まっている場合は、それらと調和の取れる色にするとリビング全体に統一感が出ます。

リビング全体が暗い色の場合は、落ち着きのあるリッチな空間に、明るい色の場合はカジュアルな空間を演出できます。壁の色と比べて床の色が濃い場合は安定感が生まれ、同じ程度の色の濃さなら部屋がまとまっている印象を与えます。

見た目の次に大事なことは、手入れが容易にできるかです。床は汚れが溜まりやすい箇所なので、掃除の手間を省く為にも、傷や汚れに強い材質の物、汚れが付着しても簡単に拭き取れる素材を選ぶようにしましょう。

暗い色の床材にしたい場合は、明るい種類と比べて汚れが目立ちやすいので注意しましょう。

床材の特徴を知る

床材に用いられる素材は様々で、見た目も機能も異なります。リビングで採用されている素材としてはフローリングが代表格で、その他にもクッションフロア、畳、カーペット、大理石といった床材があるので、その特徴をご紹介します。

フローリング

フローリングは耐久性があり、ほこりが付きにくい性質なので手入れが楽であるという特徴があります。
天然素材なので見た目が綺麗ですが、冬場には冷たい印象を与える素材でもあります。複合フローリングと単層フローリングの2種類があり、質感を求める場合は無垢材の単層フローリング、手入れのしやすさなどの機能を求める場合は複合フローリングが適しています。

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クッションフロア

丈夫で長持ちする素材です。高級感はありませんがソフトな弾力を持っており、手入れも簡単に行えますが、見た目が安っぽく見えてしまうことが欠点です。

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和室や和風をイメージした部屋には必須の素材です。畳は香りや触感が特徴的で、素材の質感を重視したい場合に適しています。吸湿性、断熱性、防音性は高いですが、磨耗耐久性は劣ります。

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カーペット

他の素材に比べるとやわらかな感触が特徴です。歩きやすく断熱性に優れており、冬でも寒さを感じさせません。感触が良いのでリビングに向いていますが、埃が溜まりやすい点が欠点です。

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大理石 高級感のある見た目で、リビングのデザインを重視したい場合に適しています。しかし断熱効果は低いため、靴を脱いで使う場合は足元が寒くならない様に工夫する必要があります。また重い物を落とすと大理石が割れてしまう事もあります。

3つのポイントから選ぶ

床材は好みの他に、以下の3点を重視して選びましょう。

  • 機能性
  • 快適性
  • デザイン性

機能性

例えば、リビングや子ども部屋など、大きな音が出やすい部屋を2階に配置している場合は、下の階に音が漏れにくい床材を使用するようにします。適しているのはコルクタイルやフローリング、カーペットです。また、フローリングの上にカーペットを敷いて、より効果的に遮音する方法もあります。

子供が小さい場合や高齢者がいる場合は、床材が滑り易いと怪我をする可能性もあるため、安全に配慮した滑りにくい素材を選びます。ペットを飼っている場合は、ペットの爪などで床を傷つけない様に、タイル等の傷に強い床材が適しています。

リビングはキッチンやダイニングと続き間で設計されていることが多いため、その場合は耐水性も考慮した素材(複合フローリングやクッションフロア、タイル等)が適しています。

快適性

リビングは1日の多くを過ごす部屋なため、快適性が重要です。日本で快適性があるのは畳です。夏は汗や湿気を吸収し、冬は温かみを感じさせる床材として、日本では古くから活用されています。

リビングは直に座ったり寝転んだりする場合もあるので、クッションフロアやカーペットのような柔らかい素材も適しています。直に床材に触れたほうが快適性は感じやすいので、ショールーム等で実際に確かめて判断しましょう。

デザイン性

過ごし易さも重要ですが、来客時を考えるとデザイン性も疎かにできません。クッションフロアの様に、色や柄が豊富な素材を選べば自由にデザインが可能ですし、高級感を出したいのならフローリングや大理石が適しています。

床の色を濃く、壁と天井の色を薄くすると、天井が高く見える効果が得られます。来客に対してだけではなく、家人も普段の生活の中で広い空間を感じ取れるのです。反対に床の色が薄いと、部屋が広くなったように感じます。