
メンテナンス(手入れ、掃除)
サンルームで使用される材質ごとの手入れ方法と注意点
公開日:2017年03月27日

サンルームは、屋根や窓、柱などで構成されており、主にガラス、ポリカーボネート、アルミ、木材などの材質で作られています。例えば、骨組みとなる柱は木材やアルミが使用され、屋根や窓はガラス、ポリカーボネートが主に使用されています。
そんなサンルームに使用されている材質には、それぞれ適した手入れ方法があります。特に、汚れが酷い時などは材質ごとに手入れの仕方が異なります。適した手入れをすることでサンルームを長く綺麗に保つことができます。 ただし、手入れの際に使用してはいけない洗剤など気を付けなればいけない注意点もあります。材質に合わないお手入れをしてしまうと、さらに汚れが悪化したり、傷んでしまうことがあるので注意が必要です。
ここでは、主にサンルームに使用される4つの材質の日頃の手入れ方法や、汚れが酷い時の手入れ方法、そして注意点をまとめました。手入れをする際に是非参考にして下さい。
材質が異なっても日頃の手入れ方法は同じ
日頃の手入れは、材質が異なってもその方法はほとんど同じです。まずは、手入れ方法をご紹介します。
- 1、ほうきや乾いたやわらかい布などで、表面に付いた埃や砂を払い落とします。
- 2、お湯またはぬるま湯に浸けた雑巾を固く絞り、全体を拭き取ります。少ない汚れがある場合は、ぬるま湯などに中性洗剤(1%~2%)を薄めたものを使って落とし、洗剤が残らないように拭き取る、または水で十分に洗い流して下さい。
- 3、乾いた布で、水分を残さないようしっかりと拭き取ります。
ガラス、アルミ、ポリカーボネート、木材などの材質に関わらず、日頃の手入れはこの方法で十分です。普段の室内掃除などと同時に行うと良いでしょう。こまめに手入れをすることによって劣化を防ぎ、綺麗な状態のサンルームを保つことができます。
酷い汚れの時には、材質ごとに手入れ方法を変える

サンルームについた汚れは、日頃の手入れ方法では落とせないこともあります。そのような酷い汚れの場合には、材質や汚れによって手入れ方法を変える必要があります。酷い汚れには、たとえば鳥の糞や油汚れ、雨ジミ、排気ガスなどが挙げられます。また、材質によってはサビなども発生することがあります。
ガラス、ポリカーボネート、アルミ、木材、それぞれ適した手入れ方法を行いましょう。
ガラスの手入れ方法
ガラスに付いた酷い汚れは、ガラスクリーナーなどを窓に直接吹きかける、又は雑巾などに洗剤を吹き付け染み込ませてから汚れを拭き、乾いた布で洗浄液を拭き取ることで落とすことができます。1回で落とせない場合は、何度か繰り返し行ってください。雑巾などの他、スクイージーといった窓ガラス専用の道具などを使うと便利です。
また、ガラスを手入れする際は、内側のガラスよりも汚れが酷い外側のガラスから行うと効率的でおすすめです。
サンルームで最も面積が大きいのはガラスです。ガラスを手入れすることによって明るくなり、太陽の光を十分に取り込むことができます。
ポリカーボネートの手入れ方法
ポリカーボネートに付いた酷い汚れは、エタノールを染み込ませた柔らかい布などで汚れを拭き取ると落ちることがあります。エタノールで拭き取った後は、速やかに乾いた布などで拭き取るか、普段のお手入れの手順を行って下さい。
この時、ゴシゴシと力を入れて擦ってしまうと、雑巾でも擦った跡がそのまま残る事があります。ポリカーボネートは傷つきやすい材質のため、なるべく柔らかい布で力を入れず丁寧に行って下さい。また、ポリカーボネートはガラスクリーナーなどの有機溶剤を含む洗剤を使用してしまうと、ヒビ割れなどを引き起こしてしまいます。使用する洗剤には十分注意して手入れをして下さい。
ポリカーボネートは、サンルームの屋根または窓部分に多く使用されています。そのため、ガラス同様、手入れをすることによって太陽の光を十分に取り込む事ができます。
アルミの手入れ方法
アルミに付いた酷い汚れ、特にサビなどが発生してしまった場合は、目の細かいやすりか、ナイロンでできた研磨材などの道具を使用すると落とす事ができます。道具を使って直接汚れや錆を軽く擦り、水洗いして乾いた布で水分を拭き取って下さい。
基本的にアルミは、サンルームの骨組みとなる柱や窓のサッシなどに使用されています。加工がしやすくサンルームの既製品などでよく使われています。錆びにくいという性質も持つアルミですが、環境条件や汚れを放置してしまった場合には腐食し、錆が発生してしまうことがあります。腐食を防ぐには、年に1、2回の水洗いが効果的です。
木材の手入れ方法
木材に雨ジミや油汚れなどの酷い汚れが付いてしまった場合、水洗いだけで落とせることもありますが、それでも落とせない場合は 高圧洗浄機を使用すると落とせることがあります。家庭にない場合は、中性洗剤とデッキブラシを併用し、擦ると落とせます。ただし、高圧洗浄機は木材などを傷めてしまう可能性もあるため、使用頻度は年に2~3回を目安に行って下さい。
木材は、主にサンルームの骨組みとなる柱や床などに使用されます。既に出来上がった商品を設置することが多いサンルームですが、オリジナリティ溢れるサンルームを作りたい場合などには、骨組みに木材を使用することもあります。
使用する木材にもよりますが、長持ちさせるためには日頃の手入れと定期的な水洗い、塗装が効果的です。
手入れの際の2つの注意点

金属製のブラシなどの固い道具は使用しないこと
金属製のブラシや金ベラなど、固いものを使用して手入れを行ってしまうと表面に傷が付いてしまいます。傷がつくと見た目が悪くなるだけでなく、木材などの材質によっては腐食の原因にもなってしまいます。手入れする時は、必ず柔らかい布やスポンジを使用して行って下さい。
ただし、小石や砂が表面に残ったまま柔らかい布などで擦ってしまった場合でも傷がつくことがあるので注意が必要です。
有機溶剤を含む洗剤は使用しないこと
有機溶剤を含む洗剤とは、シンナーやベンジン、トルエンなどが挙げられます。これらを使用して手入れしてしまうと、ヒビ割れや変形を引き起こしたり、パネルなどであれば表面の透明性が損なわれたりしてしまいます。お手入れの際は、必ず”中性洗剤”を使用して下さい。
また、殺虫剤やガラスクリーナーにも有機溶剤が含まれています。サンルームがガラスなどの場合は、ガラスクリーナーを使用して手入れしても構いませんが、ポリカーボネートなどには使用してはいけない為、特に注意が必要です。
まとめ
ガラスやアルミなど様々な材質で構成されているサンルーム。日頃のお手入れは、材質に関わらずほとんど同じ方法で十分です。ただし、日頃の手入れでは落とせない酷い汚れが付着した場合は、材質ごとに手入れ方法を変える必要があります。
手入れをする際は、サンルームに使用されている材質を知り、それぞれに適した方法で行って下さい。腐食や劣化を防ぎ、綺麗な状態のサンルームを保つことができます。