障子張替えのノウハウ

メンテナンス(手入れ、掃除)

障子の張替え時期とお手入れ方法

障子の張替え時期

障子を張替える時期ですが、破けたり汚れたりした場合はすぐに行う必要があります。
特に破れや、汚れがなくても湿気や日光などの影響で障子紙の劣化は日々進行しています。
毎日、目にしていると見慣れてしまうため、多少の汚れに気づかないことも多いのですが、他の人が見ると変色や汚れが気になることも少なくありません。

住んでいる地域の環境や設置場所、障子紙の種類など条件によって異なりますが、5年前後くらいを目安に張替えた方が良いでしょう。

張替え時期を待たずにタイミングがあれば張替えよう

法事や葬式などの冠婚葬祭で大勢の人が家に集まる機会や、成人式や婚約など家族の大切な節目のタイミングで、気持ちを新たにする意味も込めて障子を張替えてもいいでしょう。

障子の手入れ

障子の普段の手入れ方法ですが、桟に埃が溜まりやすいので週に1度はハタキなどで払い落とします。
溜めすぎて取り難い埃は、毛先の柔らかいブラシで払い落とすか、柔らかい布で乾拭きすると簡単に落とせます。

よく触る引手の周辺は、手垢などの汚れを吸着しやすいため、年数が経つに連れて汚れが目立ってきます。この黒ずみ汚れには、消しゴムを使って丁寧に消していけば落とすことができます。

また、住宅用洗剤を水で薄めたものを雑巾に含ませて汚れをふき取り、固く絞った雑巾で拭いても綺麗になります。
雪見障子にあるガラスが汚れた場合は、ガラス用クリーナーを吹き付けた柔らかい布で拭きます。直接ガラスにクリーナーをスプレーすると、飛び散って障子紙や桟がシミになる可能性があるので注意が必要です。

他にも障子紙の黄ばみや日焼けは、水・洗濯糊・液体酸素系漂白剤を混ぜたものを霧吹きで吹き付けることで汚れが目立たなくなります。障子の手入れはこまめに行うことで、綺麗な状態を保つ事ができ障子も長持ちするでしょう。

白木の手入れ方法

白木にも埃が溜まりやすいので、週に1度は乾拭きするかハタキで埃を落とします。
塗装が施されていない白木は水分や油分に弱く、シミの原因になることもあるので、水拭きや化学雑巾は使用せず、必ず乾拭きするようにしましょう。

手垢などの汚れが目立つ場合は、お湯に浸け、硬く絞った雑巾を使って丁寧に何度も拭くことで綺麗になります。その後、よく乾いてから白木用ワックスを塗ることで、表面が保護されるので汚れがつき難くなり、後のお手入れが楽になります。より頑固な汚れには、木材専用のクリーナーがお勧めです。