
リフォームポイント
畳を選ぶときの4つのポイント
公開日:2015年08月13日
畳床の素材や種類を知ること
畳を選ぶ前に、まずは畳床に使用されている素材を知ることが大切です。
畳床とは、中心にある厚さ5cm程の板状の芯材のことで、昔は稲ワラを用いて作られる「藁床」が一般的でした。しかし藁は重さがあるため扱いが難しく、カビやダニも発生しやすい欠点があるほか、近年では藁の入手も困難となったため、圧縮した木材のチップや発泡スチロールなどの新しい素材が多く使われるようになりました。
これらは、藁床と比べて防音性に優れており価格も安いですが、柔軟性や通気性はやや劣ります。
このように畳床の素材や種類によって特性は異なります。できるだけ長い年月使用するためにも、部屋の用途や立地条件などに合わせて素材や種類を選ぶようにしましょう。
畳表の状態を確認

良質な畳を選ぶポイントは、畳表に使われているい草の状態を確認することです。
畳表は、直接肌に触れるものなので、なるべく良質な状態のい草を選ぶことが快適な環境へと繋がります。
一般的に畳の品質は、い草が細くて長いものであるかどうか、密度が高く、均一に織り込まれているかどうかを見ます。
上質なものは長くて綺麗ない草の中央部分のみを使用しているので重厚感があります。
経糸に使用される糸も、綿糸より麻糸の方が強度に優れており、より多くのい草を織り込むことができます。さらに均一に織り込まれていることで、見た目も美しく目がしっかりと詰まっている畳の方が、触った感触も心地よく丈夫で長持ちします。
畳表の品質は、畳の感触や見た目にも大きく影響しますので、実際に触れてみて確認することも大切です。
縁のデザインを決める
畳の縁の色やデザインは、伝統的な色柄やモダンなもの、キャラクターや花柄などバリエーションが豊富で、どの色柄を選ぶかによって、和室の雰囲気や印象が大きく変わります。
基本的には好みの縁を選びますが、壁色やふすまなどの色と合わせることで統一感のある部屋になります。
他にも濃い色の縁は畳表を綺麗に見せる効果があり、部屋全体も引き締まった印象になります。反対に淡い色だとやさしい雰囲気になり、洋室と隣り合わせでも違和感がありません。子供部屋なら可愛らしい模様、客間なら高級感のある高級縁など、部屋の用途に合わせてデザインを選んでも良いでしょう。
部屋のイメージや適した場所によって選ぶ
畳は長方形や正方形、色の種類も豊富で選ぶものによっては部屋のイメージが大きく変わります。そのため、部屋のイメージを決めた上で畳を選ぶことも大切です。
例えば、正方形である琉球畳では、濃い色と薄い色を交互に並べる市松敷きと、普通に並べた状態でも印象が異なります。縁のないタイプの畳だと、仕切りがなくなることで空間を広く見せることができ、淡い色のカラー畳を使用すれば部屋全体が明るくなることが期待できるでしょう。
また、フローリングのリビングの一部に畳を使用したい場合は、琉球畳や収納を兼ねたユニット式の畳がお勧めです。
近年、子供部屋は洋室にする家庭が多くなりましたが、カラー畳を敷くことで可愛らしい雰囲気の和室に様変わりするのでお子様にも喜ばれます。科学繊維で作られたカラー畳だと、汚れも落ちやすく手入れが簡単でダニの心配もないので安心です。
なお、一戸建て住宅かマンション、木造かコンクリート造りなど、建物によっても適した畳は異なりますので、それを踏まえた上で選ぶようにしましょう。