
リフォームポイント
テラスリフォームを始める前に知っておきたい4つのこと
公開日:2016年11月24日

テラスとは、建物から張り出した空間にあり、地面から少し高い位置に平らになっている部分のことを指します。 庭の一部とし、建物から独立した場所に設置したり、室内との繋がりをもたせたスタイルにしたりすることができます。
日本では、建物の1階部分の庭に面した掃き出し窓の前にフラットに作るのが一般的です。 その意味ではほとんどウッドデッキと同じで、使用目的や使い方なども一緒です。ただ、床の材質が、木材であれば「ウッドデッキ」、タイルや石、レンガなどであれば「テラス」と呼ぶことが多いようです。タイルの場合「タイルテラス」と呼ぶこともあります。
バーベキューや子供の遊び場、趣味としてのスペース、洗濯物干し場などさまざまな用途に使える魅力的なテラスですが、リフォームする前には目的を明確にし、それに伴った床材や設備などを選ぶ必要があります。事前に知っておきたいこととして4つまとめたので、テラスリフォームを始める前によく読み、お役立て下さい。
設置目的を明確にするとプランが立てやすくなる

テラスは多目的に使える空間ですが、リフォームする前にはしっかりとテラスをどう使いたいのかなど設置目的を明確にすることが大切です。明確にせず、ただ単におしゃれだから、あれば何かに使えるからといった曖昧な理由で設置してしまうと、テラスを上手く活用できず、結果、リフォームしなければよかったと後悔する場合もあります。
設置目的を明確にすることによって、何が必要で何を選べばいいのかプランが立てやすくなります。 たとえば、「テーブルや椅子を置いてお茶を楽しみたい」「洗濯物を干す場所として使いたい」といった目的であれば、屋根を設ける必要があり、「ガーデニングを楽しみたい」という目的であれば近くに水栓を設置すると便利です。また、テラスや建物など、家全体をどんな雰囲気にしたいかを予め決めておくことで、豊富な種類の中から床材をスムーズに選ぶこともできます。
このようにテラスリフォームは、設置する目的をはっきりさせてから始めることがポイントです。
テラスの印象は選ぶ床材によって大きく変化する
テラスは、多目的な用途に使えるだけでなく、家のアクセントとしても活躍します。その印象は、床材の選び方次第によって大きく変化します。
では、床材が異なるとどんな印象になるのでしょうか。特に多く選ばれている、「タイル」「レンガ」「石(自然石)」の特徴をそれぞれ見てみます。
タイル
タイルは、サイズや形、色などが豊富にあり、テラスの中でも人気の床材です。一般的に多いのは正方形のタイルで、四角いテラスを造るのに適しています。テラコッタ調や自然石風のタイルなどもあり、どんな雰囲気の建物にも合わせることができます。
<タイルで作るテラスの印象>
高級感、ナチュラル

白いタイルで統一すれば、高級感が溢れ、リゾート地のような雰囲気が出せます。

自然石風のタイルは、周辺の草木とも相性抜群でナチュラルな雰囲気が出せます。
レンガ
レンガは、泥や粘土を混ぜて焼いたもので、その素焼きの風合いが魅力です。一般的に多いのは赤レンガですが、混ぜる土や焼き方によって色や質感が異なるため、アイボリーやグレー、ピンクなど豊富な種類から選ぶ事ができます。また、ヴィンテージレンガといった、独特の形と色味をもったレンガなどもあります。アンティーク調に仕上がるなど人気のレンガです。
<レンガで作るテラスの印象>
暖かみ

様々な色味のレンガを組み合わせれば、暖かみのあるヨーロッパ調のテラスの雰囲気が出せます。
石(自然石)
石には、加工された角型のものや、乱形石といった大きさや形がバラバラの石があり、種類やカラーも豊富です。角型のものはシンプルで洋風や和風の建物にも合わせやすく、乱形石は飽きのこない石の自然な形が魅力です。
<石で作るテラスの印象>
高級感、ナチュラル

天然の乱形石を敷き詰めれば、高級感を出しながらもナチュラルな雰囲気が出せます。

曲線がない角型の石を敷き詰めれば、和風住宅の中でも独特な雰囲気が出せます。
あると便利なテラスの周辺設備

使う目的などにもよりますが、周辺設備を充実させると、テラスをより快適に、楽しむことができます。また、便利で使い勝手が向上します。
たとえば、以下のような設備が考えられます。
- 水栓
- 照明
- コンセント
- 目隠しフェンス
水栓をつけると子供の水遊びや植木、花の水やりに便利です。また、水栓があれば普段の掃除にも役立ちます。 照明は、あれば昼間だけでなく夜でもテラスを満喫できます。昼間は明るく開放的な空間のテラスですが、夜は照明をつければ落ち着いた雰囲気となり、晩酌や家族との夕飯も楽しめるでしょう。
コンセントは、テラスで電動工具を使いたい、冬に短期間だけライトアップしたいなど、屋外で電気を使用する場合にあると便利です。
目隠しフェンスは、人目を気にせずプライベートな空間をテラスで楽しみたい場合に設置するといいでしょう。選ぶ際は、採光や風通しが確保できるようなフェンスがおすすめです。
テラス屋根を設置すると使い勝手が良くなる
テラスリフォームを始める前には、テラスに屋根を設置するかしないかを検討しておきましょう。

屋根を設置する最大のメリットは、「雨よけ」と「日差しを遮る」ことです。
テラスを物干し場として利用する場合もあるでしょう。屋根があれば、梅雨の時期や外出先で急に雨が降っても気にせず洗濯物を干す事ができます。
また、テラスがある方角や時期によっては、太陽の強い日差しがテラスに照りつけることがありますが、屋根があれば日差しも遮ることができます。紫外線もカットし、気になる肌の日焼けや、子供を遊ばせるのにも安心な空間となります。
屋根を設置することによって、天候に関係なくテラスを活用できるため使い勝手が良くなります。
テラスに設置する屋根の種類は、オーニングやシェード、衝撃や遮熱効果があるアクリルの屋根材、パーゴラなど、素材や形状、デザインなどさまざまです。自宅には何が適しているのか、それぞれの特徴などを知った上で選択してください。