
基礎知識
テラスの3つの特徴
公開日:2016年12月27日

第二のリビングとしての使い方や子供の遊び場、洗濯物を干す場としてなど多目的に活用できる人気のテラスには、大きく3つの特徴があります。
それは「建物に合わせたデザインを選べる」「綺麗な見た目を維持できる」「メンテナンスフリー」の3つです。
豊富なデザインから好みのものを選びたい、面倒な手入れを省きたいといった人に最適です。実際に、これらの理由で、リフォームや新築で設置する人も少なくありません。しかし、建物によっては理想のテラスを作れないことがあります。
設置する際は、テラスの特徴をよく知った上で始めることをお勧めします。ここでは、テラスの3つの特徴と併せて、注意してほしいポイントをご紹介しますので、ぜひ、参考にしてください。
【1つ目】建物の外観や雰囲気に合わせたデザインを選ぶ事ができる

まず、テラスの特徴として挙げられるのが、床材の種類の豊富さです。 テラスの床材と言えば一般的にはタイル、その次にレンガや自然石が多く採用されています。カラーや形、デザインなどの幅が広く、自宅の建物や外観に合った雰囲気のものを選びやすいといった特徴があります。
タイルには、ホワイトやベージュ、ブラウン、テラコッタなどのカラーから、装飾されたデザインタイルなど様々あります。さらに、複数のカラーを組み合わせ、オリジナリティ溢れるテラスを作ることも可能です。
レンガや自然石などは、豊富なカラーの他、その質感や敷き方、形なども様々あり、洋風や和風にも合わせやすいのが特徴です。
建物全体の雰囲気を変えるのは難しいですが、テラスは床材の選び方次第で建物の雰囲気に合わせたものを設置することができます。
【2つ目】設置当時の見た目を長期的に維持できる

テラスに使用される床材のタイルやレンガ、自然石などの特徴は、耐久性が高いことです。そのため、設置されている環境や材料による変色、腐食などの心配がありません。タイルやレンガも経年劣化をしないわけではありませんが、木材に比べると劣化は少ないです。
そのため、設置当時の綺麗な見た目を長期的に維持できるのがテラスの魅力です。
また、テラスは定期的な交換や塗装などの維持費もほとんどかかりません。設置するための初期費用は多少かかりますが、維持費がかからず高級感が長期的に続くということも選ばれる理由のひとつでしょう。
【3つ目】ほぼメンテナンス要らずで、手入れが楽

最後に、テラスの大きな特徴として挙げられるのが、ほぼメンテナンスがいらないと言うことです。
タイルやレンガ、石は、定期的な塗り替えなどのメンテナンスはほとんど必要ありません。素材にもよりますが水分や汚れを吸収しないため、日頃の手入れも表面を掃くだけで充分です。たとえ、泥汚れがついても水で洗い流せば簡単に落とすことができます。
また、テラスでバーベキューをし、食べこぼしや油が床に付着しても、大抵の場合はデッキブラシなどでこすり洗いをすれば落とせます。
テラスは、メンテナンスはほとんど必要なく、日常の手入れも楽なため、掃除の負担が軽減されます。
万が一、汚れが染み込んだりしても、手入れは楽
日常は掃き掃除や水洗い等で充分だといっても、環境などによっては汚れが内部に染み込み、水洗いでも落とせないこともあります。
しかし、そのような場合でも、水で薄めた中性洗剤をかけ、ゴシゴシとデッキブラシなどで擦り洗いすると簡単に落とす事ができます。それでも落としにくい汚れの場合は、メラニンスポンジや専用の液体クレンザーなど併用するといいでしょう。
【テラスの欠点】
魅力的な特徴があるテラスですが、設置する前には欠点も把握しておきましょう。
まず、「建物によっては段差ができてしまうこと」です。
木造住宅の多くは、建物の基礎に建物内の換気を保つための床下換気口が設置されています。付いている場所は建物によって異なりますが、テラスを設置しようとした場所にその換気口があった場合、通風を塞げないよう、室内よりも一段下げて設置しなければなりません。
そのため、テラスと室内をフラットにしたいという希望があったとしても、建物によっては同じ高さにはできず、段差ができてしまうことを覚えておいて下さい。
その他にも、「夏の日差しが照り返す」、「素材によっては滑りやすい」といった欠点もあるので、テラスの設置を検討する際は、欠点も考慮しながら判断してください。
まとめ
テラスは、タイルやレンガ、自然石といった形や雰囲気の異なる床材でつくることができます。これらは耐久性も高く、メンテナンスもほとんど必要ありません。雰囲気も建物に合わせて豊富な種類の中から選ぶことができます。カラーやサイズを変えたり、装飾のあるデザインを選んだりすれば、オリジナリティ溢れるテラスを作れることも大きな魅力です。
このように、メリットが多いテラスですが、設置する前には必ず建物の床下換気口を確認しておくことも大切です。また、屋外にあることから屋根を設置するなど、日差し対策も同時に検討しておくといいでしょう。