トイレリフォームのノウハウ

リフォームポイント

トイレリフォームで初めに考える8つのこと

トイレは毎日使う場所で、家族以外も使う機会が多いところです。
トイレリフォームの代表的な内容としては、和式から洋式への変更、改装(壁材、便器の交換)、お手洗いカウンターの設置などがあります。
最近ではトイレを快適な空間にすることが重視されていますが、トイレリフォームする上で快適さだけでなく安全である点や、掃除がしやすいといった点も重要です。

トイレリフォームを実施する前に押さえておくべきポイントをいくつか紹介します。事前にポイントをおさえておき、トイレリフォームをスムーズに行えるようにしましょう。

トイレの広さ

トイレリフォームではトイレの広さが重要です。
快適さはもちろん、掃除がしやすいトイレにするには、ある程度の広さが必要です。
例えば自宅のトイレの広さを考えず、便器を普通のサイズから座り心地がよい大型サイズに変更した場合、サイズが大きくなった分のスペースが取られて、圧迫感や掃除がしにくいといったデメリットが生まれます。

他にも収納スペースや手洗いカウンターを設置、トイレのバリアフリー化などの場合もある程度スペースが必要となります。トイレリフォームにより大きな変化がある場合は、別の部屋との間取りを考えながら、広さを確保しなければいけません。

便器や便座を選ぶ

トイレを快適にするなら、トイレの便器・便座を快適なものにしましょう。
現在使用しているトイレの便座が冷たくて困っている場合、暖房便座に交換すると快適になります。
また、水道料金を節約したい場合、節水機能がついたトイレを選べば水道料金の節約になります。

便座や便器は多種多様な機能、形、サイズがあるので、トイレに関する不満や悩みを解消するような便器・便座を選ぶようにしましょう。

トイレにあると便利な設備

小さな空間であるトイレにちょっとした設備を加えるだけで、快適なトイレに変わることがあります。
トイレにあると便利な設備を把握しておき、トイレリフォームの参考にしてください。

お手洗いカウンター

タンクに手洗いが付いているタイプの便器がありますが、タンクとは別に設置した独立型のお手洗いカウンターがあると便利です。

便器や床への水はねを軽減したり、トイレの水を使用せずに水道の水を利用できます。
機能面以外でインテリアの一つとしてデザインにこだわったお手洗いカウンターにするのも、快適な空間づくりのひとつと考えられます。

暖房設備

トイレの暖房設備には、温風ヒーター、パネルヒーター、暖房便座があります。特に高齢者がいる家庭でこれらの設備があるとトイレが快適になります。家族構成や環境を考慮して設置するかどうかを決めてください。

注意点として、実際にトイレへ暖房設備を設置する場合、コンセントやある程度の設置スペースの確保が必要となります。

アクセサリー

トイレにおけるアクセサリーは、ペーパーホルダー、タオル掛け、収納ボックスなどの事を指します。
トイレのアクセサリーは設置する位置が重要で、トイレの中の動線を考えずに設置すると、使いにくいトイレになってしまう場合があるので、自分のトイレでの動きを再度確認しておく必要があります。

水回りに適した内装

トイレは常に清潔にしておきたい場所であり、トイレの床材や壁材によって掃除がしやすくなったり、壁紙の色や配色で広く見えたりと、内装のリフォームも快適なトイレにするための大事なポイントです。

床材はタイルクッションフロアなどが掃除しやすく人気です。木製のフローリングは基本的に水や汚れ、洗剤に弱いため、表面に硬質フィルムがコーティングされたものを選ぶとよいでしょう。

壁材は一般的にタイルや壁紙を使うことが多いのですが、調湿機能や消臭効果がある壁紙や珪藻土といった壁材が増えており、トイレのにおいが軽減されるなどの理由から人気がでています。

バリアフリーを意識する

高齢者がいる家庭や、将来のことを考えてトイレをバリアフリー化する家庭も増えています。
トイレのバリアフリー化といえば、まず手すりをつけることです。手すりにはI型やL型のタイプがあるので、使用者の意見や動線を考慮しておきましょう。

他にも、バリアフリー化の内容としては、入口の段差をなくす、ドアを引き戸に替える、押しやすい場所に非常用のボタンを取り付けるといった事が挙げられます。

トイレの換気対策

トイレは空気がこもりがちな場所なので、臭いや湿気への対策が必要不可欠です。ここでは具体的な換気対策を紹介します。

小窓を設置する

トイレ内部に小窓を設置すると自然換気ができます。
可能であれば2面採光のトイレにすると、さらに風通しも良くなり、明るい空間づくりが可能です。

換気扇を付ける

小窓の設置が難しい場合は、換気扇を取り付けます。壁付けタイプと天井埋め込みタイプがあり、壁付けタイプの換気扇は比較的設置が容易ですが、天井埋め込みタイプの換気扇は家の内部にダクトを通す必要があり、工事が大掛かりになる場合もあります。

換気扇の中でもタイマーが付いたものや、人感センサーが搭載されたもの、照明と連動して換気扇が動作するものがあり、好みや使い勝手で選べます。

トイレ照明の注意点

照明が暗すぎると問題あり

トイレは自身の健康状態をチェックする場所であるため、照明が暗すぎると問題です
薄暗い照明や間接照明は、雰囲気は出ますが暗すぎると健康状態が分かりづらい、掃除がしづらいなどのデメリットがあります。また、高齢者がいる家庭では照明が暗いと足元が見えづらくなり転倒してケガをする恐れもあるため、ある程度の明るさを確保する必要があります。

照明器具を選ぶ際のポイント

トイレは湿気が多い場所なので、照明器具は防湿やカビに強いものを選ぶことがポイントです。特に、お風呂と一緒になっているトイレは要注意です。

また、照明の種類を蛍光灯にした場合、出入りが激しいトイレでは電気をつけたり消したりする回数が多いため、消耗が激しく交換する頻度が増える可能性があります。そこでLED照明を利用することで省エネの効果が期待できます。

他にも、人に反応して自動的に点灯する照明、人感センサーが付いた照明などの機能的なものも販売されており、電気の消し忘れが多い家庭などに向いています。

トイレの位置を移動させるには

排水管の位置や床下の勾配の状態によってトイレの位置の移動範囲が決まります。
床下の高さと新しい排水経路を確保できれば、ある程度の移動は可能となりますが、新たに排水管工事が必要となれば、その分工事費用が多く発生します。
また、汲み取り式のトイレは便層の関係上、移動することは難しいと考えてよいでしょう。