トイレリフォームのノウハウ

リフォームポイント

3つに分類される洋式便座の選び方

洋式の便座には、電気を使わない便座の普通便座、便座があたたかい暖房便座、ウォシュレット付きの温水洗浄便座に分けられます。それぞれの特長やメリットをご紹介しています。

1.普通便座

普通便座とは洋式便座の中で電気を使わない便座を指し、一般的に多く利用されている便座です。
普通便座の形には、O型とU型があり、電気を使わないことから設置や利用にかかる費用が他の便座に比べて少なく、コストパフォーマンスやエコの面でメリットがあります。

便座そのものは冷たいので、気になる方は冬場はカバーをかけるか、暖かい木の材質に変更する等の工夫が必要です。

サイズ

便座の大きさには標準と大型の2種類があり、穴の縦サイズが異なります。穴の縦サイズの標準は44cmですが大型になると47cmになります。穴の横の長さは標準、大型とも同じサイズで14cmとなっており、外周は便座そのものの大きさによって変わります。

機能

機能を持った便座には蓋を閉めるときに大きな音を立てないようにソフト閉止機能が付いているタイプの便座や、掃除のしやすさを目的としたワンタッチで取り外しが可能なタイプの便座、小さい埋め込み型の子供用サイズの便座などがあります。

2.暖房便座

暖房便座とは便座を暖めるための暖房機能がついた便座です。
暖房を起動しておけば常に便座を暖かい状態にしておくことができます。便座の温度は30~40℃になっており、特に冬場に便座が冷たく用をたしづらいという悩みを解消できます。

便座を暖かくする機能以外にも温水洗浄機能も付いていると思われがちですが、暖房便座はあくまで便座を暖める機能のみを持っているため注意してください。

光熱費がかかる

トイレを利用しない時でも基本的に暖房機能は点いたままで便座を暖め続けてしまい、その間光熱費が発生し続けます。
具体的には、室温が15℃の場合1ヶ月暖房機能を使い続けたとすると、300~400円程度の光熱費がかかるようです。

節電方法

暖房便座の節電方法として、蓋を閉めておくということが挙げられます。蓋を閉めておくと便座から発散される熱を抑えられるため、その分便座を暖めるための電力消費量が少なくなります。蓋を開けたままの場合と比べると、およそ13%の節電ができます。

手間かコストか

電気料金の面では、カバーを掛ければ冷たさ対策が可能な普通便座の方が安いです。カバーを使用する場合、カバーの洗濯や取り外して掃除するなどの手間がかかります。掃除が簡単に行えるのも暖房便座のメリットです。

3.温水洗浄便座

温水洗浄便座とは、ウォシュレットやシャワートイレのことです。用を足したあとに温水で洗うことができます。具体的な機能としては、おしり洗浄、ビデ、温風乾燥、暖房など利用者に対する洗浄機能と、脱臭やノズルの洗浄と言った便器に対する洗浄機能があります。

備わっている機能は便座のタイプによって異なり、機能の種類が多いほど購入にかかる値段も高くなるため、本当に必要な機能だけを取り入れてコストを抑えるようにしましょう。特に乾燥機能は、トイレットペーパーで拭いた後の補助的な役割なので、特に必要が無ければ取り付ける機能から除外しましょう。

設置した際に気をつけるポイント

温水洗浄便座を設置するためには、トイレ内にアース付きのコンセントが必要になります。アース付きのコンセントが無い場合、コンセントを含めた便座設置が可能かどうかをチェックしましょう。

本体についているボタンを操作して機能を使用しますが、他にもリモコン式ボタンや、壁面取り付け型のボタンなども販売されています。購入前に実物を見て、具体的な操作を行うのがベストです。

メンテナンスが必要

温水洗浄便座のデメリットは経年劣化です。便座が老朽化したことで火災や感電を起こす可能性があります。温水洗浄便座を使用する場合は、定期的にメンテナンスをする必要があります。