トイレリフォームのノウハウ

空間づくり

トイレ空間の演出方法

トイレは、家族だけでなく来客者が使う場所でもあるため「小さな応接室」とも呼ばれています。そのためトイレは清潔さや使いやすさはもちろんのこと、空間づくりも重要です。ここでは、トイレの空間づくりに役立つポイントをいくつか紹介します。

間接照明で演出する

トイレの空間をおしゃれに演出する方法に「照明」があります。照明の中でも間接照明はおしゃれ、高級というイメージがあり、空間の演出のために取り入れる家庭が増えてきています。

トイレの照明は健康状態をチェックする場所でもあるため、ある程度の明るさが必要です。雰囲気作りを重視したい場合でもある程度の明るさも保った間接照明の使用が適しています。
間接照明を設置するときのポイントを把握し、理想の空間づくりを目指しましょう。

置き型の照明を置く

トイレへ簡単に取り入れられる間接照明に、置き型の照明があります。
置き型の照明はなるべく低い場所に設置することがポイントで、例えばカウンターの上、足元などに置きましょう。低い場所から照らすとトイレ空間が全体的に落ち着いた印象になります。またトイレは狭い空間なので小さめの照明を置くようにしましょう。

壁を照らす

間接照明を天井や壁に向かって照らし、その反射した光を利用した演出方法があります。壁を照らすことで、トイレ全体に光が広がり部屋に立体感が生まれます。直接照明を照らすよりも、光が柔らかくなります。

しかし、反射した光で余計な影ができてしまったり、明るくなりすぎてしまったりなど設置方法や場所には注意が必要です。照明器具を目につかないところに設置したいという場合、リフォームと同時に天井や壁面に設置できる場所を設ける工事が必要となります。

デッドスペースを利用する

照明が直接視界に入らない位置(デッドスペース)に設置する方法があります。例えば、トイレでは階段下などに間取りとしてくることが多く、その階段下がデッドスペースになる場合があります。その際は、シーリングダウンライトなど一部を重点的に照らすことでも間接照明の役割があります。
気分を落ち着かせてくれるのには最も適した照明だといえます。

間接照明を置く場合の注意点

リフォームで間接照明を設置する場合の注意点としていくつか挙げられます。
一つは照明が暗くなりすぎないようにすることです。間接照明だけ点けた状態であまり暗すぎると、転倒の恐れ、掃除がしにくいといった場合があります。

反対に間接照明が明るくなりすぎた場合は、照明器具の種類や長さに合わせて壁の色を変えると明るさを上手く抑えられることができます。例えば、白い壁に照明をあてると光の反射率が高くなり明るくなりすぎてしまうため、壁の面をダーク系の色に変更するだけで落ち着いた印象に変わります。

収納で演出する

トイレの中にトイレットペーパーや衛生用品、掃除道具の収納スペースがあるとトイレの空間がすっきりして、利便性も高くなります。一般的にトイレと収納は別々のものですが、最近ではトイレと収納が一体型になったものがあります。

こういった収納を上手く見せておしゃれに空間を演出できる方法を紹介します。

ニッチを作る

ニッチとは、壁を凹ませて収納や飾り棚として利用できる部分を指します。トイレだけでなく、リビングや玄関、階段などでも壁に凹ませられるスペースがあれば作る事ができます。

ニッチはトイレなどの狭い空間で場所を取らずに収納が確保でき、インテリアとしての役割も担ってくれます。飾り棚として利用する場合はニッチ部分の壁面の素材を変えたり、ダウンライトを設置して間接照明として演出したりすることができます。

ニッチを収納で使用する場合は、見える収納となるため雑な印象にならないよう、あまり物を詰め込みすぎずに余裕をもって収納することがポイントです。

まとめて統一感アップ

収納も色々な種類があり、代表的な収納方法は吊り戸棚を設置する、突っ張り棒をつける、ラックを使用する方法などがあります。
まずは見せる収納にするか、隠す収納にするかを決めますが、どちらにしても収納するものはまとめてあったほうが、空間がすっきりとしてもまとまりがあるようになります。
使用頻度が高いトイレットペーパーや衛生用品は取り出しやすいようにしておき、収納するかごや箱も全て統一します。掃除道具はなるべく収納ボックスや扉のついた収納棚に入れ、外から見えないようにしましょう。

インテリアにこだわる

トイレの演出にはインテリアにこだわることも必要です。こだわるといっても高価な物を置く必要はなく、ちょっとした工夫でおしゃれな空間を演出できます。収納棚だけでも様々な素材や形があるため、まずは空間のイメージを決めて、イメージに合った収納棚を選びましょう。

トイレ空間をさらに演出できる工夫

トイレを快適な空間を演出するために、植物を置くという方法があります。観葉植物や花などの緑を置くだけで、リラックス効果があります。また、ワンポイントとして空間を引き立たせてくれます。植物を置く際には、換気や自然光を取り入れられる環境を作るなど手入れを怠らないようにしましょう。

ほかにも空間の演出方法として、壁に好きな絵を飾ったり、本を置いたりすることがあります。自分の好きなものを置くことで居心地の良いトイレ空間を演出できます。
手洗いカウンターがトイレと一緒の空間にある場合には、鏡を設置するとトイレの空間を広く見せることができます。