
リフォームポイント
トイレに換気扇を後付けする費用や注意点
公開日:2019年02月15日

トイレは住宅の北側など奥の方に設置されることが多く、空気がこもりがちな場所です。臭いも気になる場所ですので、換気して新鮮な空気を取り入れたい場所です。
しかし、トイレに窓は付いているけど換気扇はないといった住宅も多いのではないでしょうか。そこで今回はリフォームで換気扇を後付けする方法とその費用や注意点について紹介していきます。
換気扇の必要性
そもそもトイレに換気扇は必要なものなのでしょうか。
悩んでいる症状によっては換気扇の取り付けではなく、その症状の原因を取り除く必要があります。
例えば、多くの方が悩んでいる臭いは壁や床に染み込んでしまっている可能性が高いです。そのため換気扇を取り付けても軽減されるだけで、解消するまでには至らない場合も多いです。
また、カビや結露もトイレの悩みに多いですが、こちらもまずはカビや結露が起きない環境づくりが大切です。結露は外気と内部の急激な温度の変化によって生じるので、壁に断熱材を入れるなどの対策が必要になります。
このように、換気扇の取り付けを考える前に、その症状の原因を知り、根本的なところから解決することを検討することが必要です。換気扇は症状を緩和させるものとして取り入れると良いかもしれません。
換気扇の種類と取り付けタイプ
トイレの換気扇に用いられるのは以下の3つです。
壁付けタイプ
こちらは戸建てなどでトイレが外壁側に面している場合に用いられます。壁を加工して取り付け、直接外気に内部の空気を排出します。商品自体も安価で工事も比較的簡単なため、取り付け費用を抑えることができます。
天井付けタイプ
こちらはマンションなどでトイレが外壁側でなく、住宅の中心などにある場合に用いられます。天井裏でダクトを通して外気へ空気を排出します。こちらの場合、天井裏に取り付けるスペースがあるかなどの念密な調査が必要になります。
ただし、マンションの場合新しく外壁に穴を開けることは難しいので注意が必要です。また、トイレの近くに洗面室や浴室がある場合、2室換気タイプや3室換気タイプなどの導入も検討できます。こちらもリフォーム会社に相談してみるのが良いでしょう。
窓用タイプ
トイレに窓がある場合、窓に換気扇を取り付けることが可能です。壁に加工するより工事も簡単で、3つの方法の中で一番安く取り付けることができます。
トイレに換気扇を取り付ける費用相場
取り付け費用 | |
---|---|
壁付け | 30,000〜50,000円 |
天井付け | 100,000〜150,000円 |
窓付け | 10,000〜15,000円 |
換気扇のグレードによって若干の差はありますが、比較的安価に工事が可能です。天井付けの場合、施工方法やダクトを通す長さによって金額は変わりますが、その他2つの方法に比べると費用は高くなります。
取り付け費用の内訳
取り付け費用の内訳は以下の通りです。
- 商品費
- 施工費:取付工事及び電気工事
- 養生費
換気扇を新規に取り付ける場合、ほとんどの場合電気工事も必要になります。換気扇の取り付けは、商品費は比較的安価にすみますが、施工費に費用がかかります。そのため、設置条件によって費用の変動は大きいので、事前な調査が重要となります。
換気扇を取り付ける際の注意点
本来であれば換気扇がついていない場所に後から取り付けるので、取り付けた後で思いがけない問題が生じることがあります。次は換気扇を後付けする際に注意すべき点を紹介していきます。
ドア交換が必要な可能性
換気扇が正常に稼働するためには、吸気と排気がスムーズに行われる必要があります。元々換気扇を取り付ける予定の場所であれば、ドアの下側に隙間があり、そこから空気を取り入れることが可能です。しかし、後から取り付けをする場合には、このドアの隙間はないことが多いです。特に密閉度の高いマンションでは、期待している換気の効果が発揮されないことがありますので、注意が必要です。
騒音の可能性
壁付けの換気扇の場合、換気扇部分は音を遮断するものがありません。閑静な住宅街であればそこまで気にならないかもしれませんが、線路や飛行場などが近くにある場合、今までは気にならなかった騒音が聞こえるようになる可能性があります。その場合は普通の換気扇ではなく、騒音に対処した商品を取り付ける必要があります。
外気の侵入
壁付け換気扇の場合、換気扇を取り付けたところは空気の通り道となるため、当然外気も侵入してきます。特に2階以上の高さの場所では風も強くなるため、影響を大きく受けてしまいます。冬には冷気が入ってきてトイレが寒くなったと感じる方も多いようです。外気の侵入が気になる方は、使っていない時にはシャッターが閉まるように設計されているタイプのものを検討すると良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。トイレに換気扇を取り付けるには費用はあまりかかりませんが、注意する点も多いため、しっかりと事前に調査をすることが重要です。
業者に依頼する際には、安いだけで選ぶのではなく、取り付け場所にあった商品かなどにも注意して工事業者を選ぶと良いでしょう。また、換気扇の取り付けが難しい場所には小型の空気清浄機などを活用するのも1つの手です。
トイレは一日に何度も使用する場所ですので、快適に過ごせることが一番です。