トイレリフォームのノウハウ

リフォームポイント

トイレに手洗い場を設置する費用と注意点

トイレの手洗い場

昔ながらのトイレはタンクの上に手洗いが付いているのが一般的でしたが、トイレとは別に手洗いを設けることが人気となってきています。小さいお子様がいるご家庭や、年配の方にはトイレとは別の手洗い場を設けることを検討する方も多いかと思います。

そこで今回は、トイレに手洗いを設置する際の費用や注意点をご紹介致します。

手洗い場のタイプ

トイレに取り付けられる手洗い器を各メーカーが様々な商品を出していますが、タイプは主に3つのタイプがあり、ブラケットタイプ、カウンター付きタイプ、キャビネット付きタイプです。

最近では、カウンターとキャビネットどちらも付いているものもあります。柄も単色ではなく木目調の装飾がされているものが多いため、好みにあったデザインを選ぶことができます。トイレのスペースや使い勝手を検討し、ご自宅にあったタイプを選ぶことをオススメします。

ブラケットタイプ

ブラケットタイプは一番シンプルなタイプで、小さい洗面器を壁に固定して取り付けます。配管などは見えてしまいますが、手洗いだけが欲しい場合であれば有効な商品です。

カウンター付きタイプ

洗面器がカウンターに乗っているタイプの手洗いです。カウンターに小物を置いたりとインテリアとして楽しむことができます。また、耐荷重性能が着いているものであれば、手すりの代わりとしても使用することが可能です。

キャビネット付きタイプ

洗面器の下にキャビネットがついているタイプの手洗いです。キャビネットによって配管が隠せる他、収納としても使用できるため利便性が高いタイプです。

工事費用の相場

手洗い場の新設にかかる費用は、取り付ける手洗い器のタイプによって変わってきます。以下にそれぞれのタイプごとにかかる費用の相場をご紹介します。

ブラケットタイプの場合

工事総額:約12万~

[内訳]
【商品費】
約5万〜

【工事費】
給排水配管工事:約3万
取り付け:約2万
周辺下地補強・補修:約1万
諸経費:約1万

カウンター付きタイプの場合

工事総額:約17万~

[内訳]
【商品費】
約8万〜

【工事費】
給排水配管工事:約3万
取り付け:約3万
周辺下地補強・補修:約2万
諸経費:約1万

キャビネット付きタイプの場合

工事総額:約15万~

[内訳]
【商品費】
約6万〜

【工事費】
給排水配管工事:約3万
取り付け:約3万
周辺下地補強・補修:約2万
諸経費:約1万

給排水の配管と下地補強によって費用が変動する

手洗い器をリフォームで取り付ける場合、給排水の配管を新しく持ってくる必要があり、どこから引いてくるのかによっても費用は変わってきます。また、手洗い器を取り付ける際には多くの場合、下地補強が必要となります。どのような手洗い器を取り付けるかによって補強の範囲も変わってくるため、その面にかかる費用も変動します。

工事にかかる期間

手洗い器の取り付けにかかる費用はお伝えしましたが、実際にどれくらいの期間、工事がかかるのかも気になります。ここでは、トイレに手洗い器を取り付ける工程をご紹介します。

<1日目>
・給排水配管分岐
・下地補強・補修

<2日目>
・内装
・手洗い取り付け

一般的に工事にかかる期間は2日間となります。内装工事をしないのであれば1日での工事も可能ですが、遅い時間帯までかかるためお勧めできません。

手洗い場を設置する際の注意点

元々手洗い場がないトイレに手洗い場を設ける場合は、いくつか注意しなければならないことがあります。

取り付けるスペースの確認

一般的なトイレの広さは幅80センチ、奥行き120センチとなっております。ドアの場所によって取り付けられる位置も変わりますが、取り付けた際にトイレの利用に不便がないようにすることが大切です。

給排水の工事が可能か

手洗い場を設ける工事には給排水の配管工事が必要です。給水はトイレから分岐が可能ですが、手洗いの排水は一般的にはトイレの汚水の排水ではなく洗面台などの雑排水の配管に接続します。排水を接続する配管があるか、接続の際に勾配はきちんと取れるかなどの確認が必要です。

給排水の配管ができない場合は?

手洗いを取り付けられる条件として、上記で説明したように給排水の配管の問題があります。しかし、マンションなどでは給排水の配管スペースが小さい場合が多く、ほとんどの場合工事をすることができません。それでも、手洗いを増設したいと思われている方は多くいます。そこで最近では

リフォーム用として給排水工事を行わない商品が出てきています。
例えば以下のような商品などです。

  • 「TOTO ワンデーリモデル便器」
  • 「LIXIL サティス手洗いカウンター付き」
  • 「Panasonic アラウーノ専用手洗い」

トイレの交換も必須の商品ですが、給排水配管なしで工事ができるため、工期の短縮も期待できます。給排水の部分で悩まれている方にとってはオススメの商品です。

手洗い器を設けるときはトイレリフォームを行うときがベスト

手洗い場を設ける際には、給排水の配管工事や下地の補強工事が必要となりますので大きな工事となります。多くの場合内装工事も伴うため、トイレの交換を行うタイミングで手洗いの工事をすることをオススメします。トイレも綺麗になる他、周辺の取り合い部などの納まりも綺麗に仕上がります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。トイレに手洗い場を設ける際の注意点や費用の参考にしていただけたらと思います。最近ではリフォーム用に各メーカー多くの商品を開発しているので、専門業者に相談してください。ご自宅にあった快適な空間をお作り下さい。