
基礎知識
雨戸・シャッターについて
公開日:2015年09月02日
雨戸・シャッターとは
雨戸とは、家の窓の外側に取り付けられる建具のことです。従来は木製で左右に開閉する引き違いタイプが主流でしたが、現在は劣化や腐食がしにくいアルミなどの金属製のものが多く利用されています。
また、デザインも豊富になっており、最近ではシャッタータイプの巻き上げ式や横への巻き取り式などを選ぶ人が増えています。使わないときは上部に収納できるため、見た目もすっきりとします。
雨戸・シャッターの役割
雨戸は名前の通り、本来は雨風を防ぐことが主な役割です。台風やゲリラ豪雨などの時、雨戸やシャッターがあるとないのとでは被害に大きな差がでます。
しかしそのほかにも防犯や防音、断熱、防火などの役割も担っています。
特に金属製の雨戸やシャッターは防犯、防火に効果的です。網戸に鍵がついているものなど防犯性能を高めたものもあります。
また、窓と二重になることで断熱性が高くなるだけでなく、昼間でも光を遮り、外部からの視線を遮るプライバシー保護にも役立ちます。
雨戸・シャッターそれぞれの特徴を把握して選ぶ
雨戸とシャッターは、雨風を防ぐ、防犯、遮光など、ほとんど同じ役割を担っていますが、それぞれに特徴があり、長所と短所が異なります。リフォームでどちらかを設置する場合は、それぞれの特徴をよく理解した上で、お住まいに合うものを選ぶようにしましょう。
雨戸
雨戸のデザインには1枚の板だけのシンプルな単板のほか、複数の羽を持つルーバー、波板タイプを使ったルーバーのようなデザインの波板パネルがあります。
このうちルーバータイプは閉めた状態で通風や採光が可能です。
羽が固定されたタイプと可動するタイプや、上下の羽が両方可動するもの、片方だけのものなど、様々なタイプがあり、住まいの通風や採光に合わせて角度を調節できることが特徴です。
波板パネルはデザインがルーバーに似ていますが、通風や採光はできません。
また、防火性に優れた防火雨戸、通風に優れた通風雨戸など、機能が付加されたタイプもあります。
雨戸のメリットは、なんといっても安さです。手頃なので簡単に設置することができます。それでいて雨風を防ぐ、遮光などの目的を果たすことができます。
また、リフォーム向けの商品が数多く出ています。お馴染みの横引き違いタイプだけでなく、折れ戸や両開きタイプ、戸袋が不要なタイプなど、住まいの構造やデザインに合わせて、豊富なバリエーションの中から選ぶことができます。
しかし、開閉のために必ず窓を開けなければならないため、寒い冬は室内の温度が一気に下がってしまうという点がデメリットです。
シャッター
シャッターには閉めた状態でも通風や採光ができるよう、羽の間に小さな穴を設けているスリットタイプ、通風や採光を調整できるよう、羽の開閉ができるブラインドタイプ、閉めると完全に窓を覆ってしまうクローズタイプがあります。

また開閉方法には手動と電動があります。手動はシャッターを開閉するために窓を開けなければなりませんが、電動はスイッチやリモコンで操作するため、部屋の中から窓を閉めたまま開閉することができます。電動のブラインドタイプであれば、室内にいながら季節に合わせた通風や採光の調整ができるため、大変便利です。同じタイプなら手動よりも電動のほうが価格は高くなります。
雨戸よりも高価な点はデメリットですが、戸袋が必要なく、開けた状態ではシャッターケースに収納されるため、見た目がスッキリとします。
電動タイプを選んだ時の注意点とは
電動タイプのシャッターは、使い勝手が良くて人気がありますが、決める前に必ずショールームなどで使い勝手、電動音、安全性などを確認することが重要です。スイッチやリモコンを操作するだけで開閉できるのは確かに楽ですが、機能が多すぎてお年寄りや子供には逆に使いづらくなる場合や、思ったよりも開閉音がうるさく感じる可能性もあります。
また自動で開閉するということは、障害物などがある時の安全性が心配です。どのような安全装置がついているかとあわせて、メンテナンスの方法なども確認しておきましょう。