
基礎知識
天窓に後付けできるブラインドの種類と特徴
公開日:2019年11月05日
「憧れの天窓をつけたけれど、夏の暑さに耐えられない」「天窓からの光が眩しい」そんな時はブラインドの後付けを検討してみましょう。ブラインドは直射日光を和らげ、天窓の短所を補ってくれます。
当記事では、天窓に後付けできるブラインドの種類と特徴、ブラインドのメーカーや自力で取付けする時の注意点などをまとめました。
天窓に後付けできるブラインドの製品の種類と特徴
一口にブラインドといっても様々な製品があります。この章では天窓用ブラインドの製品の種類をご紹介していきます。
横型ブラインド
天窓に後付けできるブラインド製品の1つ目は横型ブラインドです。横型ブラインドの特徴は、羽根の角度を変えて調光できることです。他のブラインドの調光は生地の上げ下げで行いますが、横型ブラインドは降ろしたまま光の量や角度を調整できます。アルミブラインドが主流ですが、木製ブラインドや羽根がポリエステルの製品もあります。
製造しているメーカー
- 立川ブラインド工業(タチカワブラインド)
- ニチベイ
- トーソー
- 日本ベルックス
- 東京ブラインド工業(東京ブラインド)
ロールスクリーン
天窓に後付けできるブラインド製品の2つ目はロールスクリーンです。例えば寝室であれば遮光性の高い生地にするなど、用途に合わせて光の透過性を選べます。また生地バリエーションが豊富で、お部屋にコーディネートしやすいことも特徴のひとつです。
製造しているメーカー
- 立川ブラインド工業(タチカワブラインド)
- ニチベイ
- トーソー
- 日本ベルックス
- LIXIL(リクシル)
ハニカムスクリーン
天窓に後付けできるブラインド製品の3つ目はハニカムスクリーンです。ハニカムスクリーンとは、スクリーン部が六角形の蜂の巣(ハニカム)構造をしているブラインドです。空洞内の空気が断熱材の役割を果たし、外気の暑さ・寒さを室内に伝えにくくしてくれるという長所があります。ハニカムスクリーンでも遮光生地を選べます。
製造しているメーカー
- セイキグループ(SEIKI)
- 日本ベルックス
プリーツスクリーン
天窓に後付けできるブラインド製品の4つ目はプリーツスクリーンです。プリーツスクリーンとは生地にプリーツ加工を施し、ジャバラ状にたたみ上げていくブラインドです。ロールスクリーンのように生地を巻き取らないため奥行をとらないことと、生地と窓枠の隙間が小さいことが長所となります。
製造しているメーカー
- 日本ベルックス
防虫スクリーン
天窓に後付けできるブラインド製品の5つ目は防虫スクリーンです。防虫スクリーンとは、窓枠に網戸が付けられない回転式天窓につけるロール式の網戸です。回転窓にも干渉しないよう設計されており、虫の侵入を防ぐことができます。
製造しているメーカー
- 日本ベルックス
天窓に後付けできるブラインドの操作の種類と特徴
次はブラインドの操作の種類について見てみましょう。操作には、手動、電動、半電動があります。
手動
天窓に後付けできるブラインドの操作の種類の1つ目は、手動操作です。手動操作には、製品の昇降をチェーンやコードで行うタイプと、製品のボトムを直接引いて上げ下げするタイプがあります。横型ブラインドの場合は、加えて羽根の角度を調整する部品がつきます。
手動ブラインドの長所は、導入費用が安くメンテナンスもシンプルなことです。短所としては上げ下げに時間がかかることや、チェーンやコードのあるタイプの場合、天窓のすっきり感が多少損なわれることが挙げられます。
電動
天窓に後付けできるブラインドの操作の種類の2つ目は、電動操作です。電動操作には、リモコンタイプ(無線)と、壁スイッチタイプ(有線)があります。電源も、AC電源からとるタイプ、ソーラー用バッテリー内蔵タイプ、など様々な種類があります。
電動ブラインドの長所は、上げ下げが簡単なことです。短所はコストが高くつくことで、製品代は手動ブラインドの1.5~2倍以上の価格となります。電気配線があれば設置費も上がります。将来的に電気系統の故障や、バッテリー交換などメンテナンスが発生することも考慮しておきましょう。また、別設置のコントローラーや配線コードの処理などにより天窓のすっきり感が変わります。ご自宅に合う製品や配線を業者さんに相談してみましょう。
半電動
天窓に後付けできるブラインドの操作の種類の3つ目は、半電動・半手動の操作です。横型ブラインドの操作バリエーションの一つで、羽根の角度調整を電動で、上げ下げを手動で行います。
半電動ブラインドの長所は電池タイプを選べることです。天窓の近くに電源がなくても配線工事なしで電動ブラインドを後付けできます。ただし通常の電動に比べ動作がゆっくりしている点と、電池交換がある点は事前に了承しておきましょう。半電動ブラインドの短所は電動ブラインドと同様、コストやメンテナンス面となります。
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点
もし、ブラインドの天窓への後付けをDIYしようとお考えなら、知っておくべき事が沢山あります。この章では自力で取付けする時の注意点について述べています。
1.高所設置の大変さを考慮する
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点の1つ目は、高所での取付けの大変さを認識しておくことです。危険を伴うのは勿論、例えば、部品を取るのにも脚立を上ったり下りたりの手間がかかります。
2.窓の角度を確認して製品を選ぶ
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点の2つ目は、窓面の傾斜角度を確認してから製品を選ぶことです。天窓タイプ、傾斜窓タイプ、などメーカー各社は窓の角度によって対応製品を設定しています。ご自宅の窓の傾斜に合った製品を選びましょう。
3.自力で設置できる製品か確認する
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点の3つ目は、製品購入前に取り扱い説明書や施工説明書に目を通し、自力設置が可能かを検討することです。説明書はメーカーのホームページから閲覧できます。
4.開口部のゆがみに注意する
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点の4つ目は、開口部の歪みを確認することです。窓枠内の向き合う辺の長さが違うと、ガイドレールをつけられない、ワイヤーをうまく巻き取れないなどの不具合が生じる可能性があります。メーカーに確認し、必要に応じて窓枠調整をしましょう。
5.取付け下地を確認する
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点の5つ目は、取付け部に下地があるかを確認することです。十分な下地のない位置にビスを打てば、ブラインドの落下事故を起こしかねません。天窓用のブラインドはテンションをかけるため上下に下地が必要となるので注意しましょう。
6.ガラスの熱割れ強度を確認する
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点の6つ目は、ガラスの熱割れに注意することです。ガラスは太陽の熱で割れることがあります。天窓のように太陽光が強く当たる窓の場合、ブラインドからの反射熱や窓とブラインドの間の熱だまりがその原因をつくる懸念があります。天窓自体の熱割れに対する強度や、どの程度製品を離して付けるべきなのかを、ハウスメーカーなどに確認しましょう。
7.窓への干渉を確認する
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点の7つ目は、ブラインドが窓に当たらないように注意することです。窓の開閉レバーや窓を開けた時・閉めた時など様々な状況を想定して取り付けます。熱だまりを防ぐためにも、できるだけ窓面から離して取り付けましょう。
8.電気配線を確認する
天窓へのブラインド後付けをDIYする際の注意点の8つ目は、電動製品をつける場合、電気配線について確認することです。配線工事はプロにお願いする形になります。コンセントにプラグを差し込むだけでよい製品やバッテリー式で配線不要な製品もありますが、配線やリモコン受光部の位置など、説明書で確認しておきましょう。
天窓へのブラインドの後付けはプロに頼んだ方が安心!
メーカー各社は、天窓へのブラインドの後付けは、プロに頼むことを推奨しています。前述のように天窓への取付けには多くの注意点があり、技術や専門知識が必要です。高所への設置ですので、取付け時に梯子から落ちての怪我や取付けの不具合からの製品落下事故につながるリスクも懸念されます。
天窓へのブラインド後付けは、プロの業者に頼んだ方が安心です。当サイトでは評判のよいリフォーム会社を探すことや、リフォーム会社に無料相談をすることができます。サイトを活用してよい業者さんを探して下さい。
ご自宅の天窓に合ったブラインドを後付けして快適に過ごそう
いかがでしたか。様々なブラインドの種類や、取付け時の注意点をご確認いただけたと思います。
ブラインドは天窓の採光効果を損なわず、眩しさや暑さを抑えられるアイテムです。ご自宅に合ったブラインドを後付けして、光あふれる天窓ライフを楽しんで下さい。