
リフォームポイント
窓リフォーム(防音編)
公開日:2015年09月02日
騒音や音漏れの原因は窓?

音の伝わり方には空気の振動で伝わる音、建物を伝わる音の二種類がありますが、人が不快に思う音のほとんどは空気を伝わる音、いわゆる空気音です。
空気音は、建物の壁や窓ガラスを通り抜けて入ってきますが、壁に比べて圧倒的に薄いのが窓ガラスです。当然、窓からの音の侵入、音漏れが多いことになるため騒音などの原因は窓だと言えます。窓に防音対策をすることが最も効果的でしょう。
防音対策
防音ガラスにする
防音ガラスとは、2枚以上のガラスの間に特殊な中間膜をはさんだ合わせガラスのことです。中間層が音の振動を熱に置き換え、音の波を消滅させます。低い音でも高い音でも安定した防音効果があります。
また、2枚以上のガラスとの間に乾燥させた空気を入れたペアガラスにも防音効果はありますが、どちらかといえば断熱に効果を発揮する仕様であり、低い音に対しては空気をバネにしてガラスが共鳴するため、優れた防音効果は期待できません。ペアガラスを選ぶ際は、防音したい音の種類に注意が必要です。
サッシの隙間を防ぐ
窓は音が侵入しやすい場所ですが、ガラスだけを防音効果の高いものに交換しても充分とはいえません。
窓はガラスとサッシでできていますが、サッシには開閉をスムーズに行うための戸車が入っており、隙間があります。音の多くは空気を伝わってきますので、空気の入り込む場所、つまり隙間があれば伝わりやすくなり、そこから音は侵入してくるのです。
また二枚のガラス戸に取り付けられたサッシの間にも隙間があります。
このように窓の防音対策は、窓ガラスと共にサッシの隙間を塞ぐことも大切です。
内窓(二重窓)は密着性が重要
防音ガラスやサッシの隙間に気を付けることも大切ですが、さらに効果的なのは内窓の設置です。既存の窓の内側にもう1枚窓を設置することで、単純に窓全体の気密性が上がり、音を通しにくくします。
取り付ける内窓は隙間が少なく密着性の高いサッシを選び、ガラスは防音性能に優れたものを採用するとさらに高い効果が期待できます。