
子供部屋 - リフォームポイント
子供部屋を仕切る
公開日:2016年01月07日
子供部屋を仕切る前に考えておくべきこと
フリースペースを用意する
子供が小さいうちはあえて子供部屋は必要ないかもしれませんが、ある程度の年齢になってくると必要になるかもしれません。しかし子供部屋を作るかどうか、また何部屋作るかなどは難しい問題です。
その場合、何にでも使用できるようなフリースペースの部屋を用意しておくと良いでしょう。広めに確保しておけば、1つの空間を間仕切り扉や収納など様々な方法で仕切ることができるため、将来子供が増えても部屋がないなどの心配をする必要がありません。
ドアをふたつ用意する
通常1つの部屋に建具、つまりドアは1つしかありませんが、仕切って2部屋にすることを考えると、1つでは使い勝手が悪くなります。真ん中を何らかの形で仕切ったとしても、出入りするドアが同じなら、結局は1部屋を2人で使っているのと同じです。独立性を保つためにもドアは2つ用意するべきでしょう。
コンセントや換気扇に注意する
両方の独立性を保つためにはコンセントの数や換気にも気を付けなければなりません。スペースだけを仕切っても、コンセントが共有となると互いのプライベート空間を確保することはできません。それぞれの部屋に照明器具を設置できるようにすることや、両側に窓を設置してそれぞれが換気できるようにする配慮も必要になってきます。
仕切り方は大きく分けて3パターン

子供部屋を仕切る、といっても方法は1つではありません。一部を共有する、行き来できる程度の間仕切りにする、などいろいろあります。子供の年齢差や性別などで適した方法を選ぶと良いでしょう。
子供部屋を分ける間取りには主に3つの仕切り方があります。
2つに分ける
真ん中に壁で間仕切りをつくり、完全に2部屋に分けてしまう方法です。子供の性別が違う場合や、年齢差があって生活時間が異なる場合には、プライバシー重視のこの間取りが適していると言えるでしょう。
壁を作るだけであれば費用も比較的少なく済みます。
部屋を共有する
個人のスペースを確保しつつも一部を共有するという間取りもあります。例えば部屋に入ると勉強する共有スペースがあり、さらに寝室など個人のスペースへのドアがあるという形です。机を並べて勉強など教え合うなど兄弟のコミュニケーションもとれながらも、各自のプライベートスペースを確保できるのがメリットです。ただし個々のスペース自体は狭くはなります。
全部は区切らない
最後は、真ん中で完全に分けてしまうのではなく、一部を隠すような形の間取りです。壁を3分の1残して間仕切りにしても良いですが、本棚やアコーディオンカーテンで仕切っても良いでしょう。同性で仲が良い、年齢が近い兄弟、姉妹に向いている間取りです。空調を共有できるのもメリットです。
仕切る方法
2人で使っていた大きめの子供部屋を、子供の成長に伴って2つに分けたい、という要望は多くあります。部屋を仕切る方法にはいろいろあり、大掛かりなリフォーム工事が必要なものからDIYで可能なものまであります。それぞれの特徴やメリットを理解した上で、適した方法を選ぶようにしましょう。
アコーディオンカーテン
大掛かりなリフォーム工事が必要なく、手軽で費用も抑えられる方法として、アコーディオンカーテンがあります。天井にレールを取り付けるだけで空間を完全に遮断できます。プライベート空間を確保でき、吊パイプを取り付けるタイプなら天井に空間ができますので圧迫感を感じずに目隠しができます。
また、自分で取り付けることも充分に可能です。アコーディオンカーテンと聞くと、安っぽくてお洒落感がないと感じる人もいるかもしれませんが、最近は豊富なバリエーションの中から色や柄を選ぶことができ、子供が喜ぶお洒落なデザインのものも数多くあります。
パネルドア
パネルドアで仕切ればアコーディオンカーテンよりも高級感があり見た目も良いです。すりガラスがはめ込まれたタイプなら採光もできますので圧迫感がありません。デザインも豊富で部屋のインテリアに合わせて選ぶことができます。折れ戸タイプ、引き戸タイプなどがあり、厚みのあるものを選べば防音性も向上します。
価格はアコーディオンカーテンに比べると高価になりますが、大掛かりな工事が必要ないものもあり、比較的手軽な方法と言えるでしょう。
壁を新設
最も本格的な間仕切りとして、壁を新設する方法があります。完全に部屋を2つに分けてしまう、最もプライバシー重視のプランです。年頃になってくると、子供も自分だけの空間を欲しがるようになりますので、このタイプのリフォームをされるご家庭は少なくありません。それぞれの部屋が完全に独立しますので、プライバシーを重視でき、防音性を高めることができるのがメリットです。但し本格的な工事が必要になりますので、最も費用がかかる方法でもあります。また、将来ひとつの部屋の戻したいといっても、簡単に元に戻すことはできません。多額の費用がかかりますので、先のことも考えて選ぶべき手段です。
間仕切り家具・収納
最後に間仕切り用の家具や収納棚を置く方法を紹介します。
本棚や収納棚を間仕切りにすることにより、完全には分けないものの目隠しができる手軽な方法です。特別な工事は必要なく、間仕切り家具を動かせば簡単に1つの部屋に戻すことができるのがメリットで、間仕切りの高さや幅も自由に選べます。
仕切る時の注意点とは
子供の要望を受け入れすぎないこと
子供部屋をリフォームする際は、子供の年齢などにもよりますが、注意しておきたいポイントがあります。全てにおいて言える事は、子供の要望を聞きすぎないことです。部屋の環境を整えてあげることは良い事ですが、あまり要望を聞き入れて作ってしまうと子供は居心地がよくなり、部屋から出てこないなどという問題も少なからずありますので注意が必要です。
防音
子供が自分の部屋を欲しがるのは、主にプライバシーが欲しいからです。勉強に集中したいなどの理由をつけて防音対策を希望することもあると思いますが、あまり防音に力を入れすぎると、子供が部屋の中で何をしているか分かない、などということにもなりかねませんのでほどほどにしましょう。
ピアノや音楽などの為に作る場合は別です。
部屋を分ける時は工夫が必要
1つの部屋を2人で使っていた時には問題がなくても、2つに仕切るとなると不公平感が出る場合があります。片方にだけ窓がある、エアコンがある、広い、などということがないよう、なるべく平等に分ける工夫が必要です。全く同じ部屋にすることは難しいかもしれませんが、せっかくお金をかけて部屋を分けるのですから、そのために不満が出ては元も子もありません。コンセントや空調くらいは平等にすべきでしょう。1つ希望を通したらほかの1つは妥協するなど、子供に協調性を持たせることも大切です。