洋室 (寝室・子供部屋) リフォームのノウハウ

寝室 - リフォームポイント

快適な寝室にするために初めに考えること

寝室のリフォーム目的は睡眠と朝の目覚め

寝室とは、1日の疲れを癒すために眠りにつくことがメインですが、他にもテレビを見たり、本を読んだり、着替えや化粧をすることもあるでしょう。キッチンや浴室などに比べるとリフォームの優先順位を下げてしまう人も多いですが、睡眠時間とその前後、1日の3分の1もの時間を過ごす寝室は大切な場所でもあります。安眠できる環境作りのため内装や照明にこだわり、眠りにつく前のほんのひと時、リラックスタイムを楽しむために落ち着きのある空間や快適性を保ちたいものです。

寝室のリフォームの目的は、書斎の併設や洗面台の設置などいろいろありますが、これらはあくまでも副次的な目的です。寝室は、夜はぐっすり眠れて朝はスッキリと目覚められることを基本の目的としてリフォームをしましょう。

明るさや照明プランがポイント

照明の位置

寝室は、心地良く眠りについて気持ち良く起きる環境にすることが大切ですので、リフォームをする際は、照明の位置や日当たりを考慮することが重要です。人間の体は暗くなると眠くなり、日の光で目覚めるようにできていますので、夜は明るすぎない照明を、朝は日の光が入ってきて自然に目覚めるような環境が理想です。

寝る前に本を読むなどして時間を過ごすことも多いので、横になった時に直接光が目に入らないような位置に照明を設置しましょう。そのほか、夫婦二人の寝室であれば一人が本を読んでいる場合、もう一人の就寝の邪魔にならないような配慮も必要となります。

明るさの調節

照明器具としては明るさの調節ができるスタンドライト、角度を変えられるスポットライト、間接照明にはダウンライトやブラケットライトがおすすめです。明るさの光源は柔らかい光を出す白熱灯が良いでしょう。

また、朝は日差しで気持ち良く目覚められるよう、大きな窓を設置するのも1つの方法です。しかし、採光は重視しない、朝はゆっくり寝たい、という場合は遮光性を持たせ遮光カーテンにするなどの対処が必要になってきます。

室内の環境や音にも配慮を

寝ることが主な目的である寝室のリフォームでは、安眠を妨げる音や室内の温度、湿度への対策にも注目するべきです。湿気の多い暑さの中では寝苦しいですし、外部からの騒音、生活リズムの違う家族が出す物音も睡眠を妨げます。そういった際に、室内の環境をコントロールするリフォームとして窓のリフォームが重要となってきます。

例えば、西日が入り込んでくる部屋などは、夏の夜は室内の気温が下がりにくいため寝苦しく、東に窓が位置している場合は、朝に強い日差しが入り込んで眩しいといったことがあります。その際は、窓を小さくする方法や部屋に光を入れない工夫が必要となります。

また、静かな場所では余計に、音に敏感になり、睡眠にも影響を与えます。
外からの騒音で車通が多い場所や、電車が近くを通る場所などに家がある場合は、窓を二重窓にしたり防音効果がある窓ガラスを採用したりするなど、音への配慮も大切です。

寝室に適した内装材を選ぶ

寝室は、多くの時間を過ごすため清潔で人に優しい内装材を選びたいものです。
床は無垢材などのフローリングを選ぶ人も多いですが、裸足で歩くことも多い寝室では、足が冷えるのが気になります。そのため、足触りが良いカーペットもおすすめです。防音効果もあるため、寝室という静かな環境に適しているでしょう。

壁や天井は、清潔さと快適さを保てるような機能付き壁材が寝室には適しています。漆喰や珪藻土はもちろんですが、他にも消臭効果や保温効果のある機能性壁紙なども種類が充実しています。また、落ち着いたムードも大切な寝室では、壁、天井、壁の材質や色を統一するとリラックスできます。

床材の選び方

カラーコーディネートで睡眠の質を上げる

睡眠時間は人によっても日によっても異なるものですが、少ない人でも5時間程度、長い人なら10時間以上にもなります。睡眠は、確かに時間も大切ですが眠りの質によっても健康への影響は異なります。
そのため、質の良い睡眠をとるには、寝室のカラーコーディネートにも注目するべきでしょう。

基本的に寝室には原色系や派手な色は避け、落ち着いた色を選びましょう。寝室に適した色としては、ベージュやブラウンといったアースカラーで統一するのが定番です。まとまった印象を与えやすく、安らぎを感じられることから、一流ホテルなどでよく使われているカラーコーディネートです。他にも、植物の色であるグリーン系も目に入ることでリラックスした気分となって癒し効果をもたらし、ブルーなどの寒色系には気持ちを静める効果や安眠できる色として寝室には適しています。このように、寝室は心も体も落ち着けてリラックスできる色を選び、睡眠の質を上げる場をつくることがポイントです。