
メンテナンス(手入れ、掃除)
お風呂のお手入れ方法
公開日:2015年07月03日
家の中でも特に湿気が多いお風呂は、手入れを怠るとすぐにカビが蔓延してしまいます。カビは見た目が汚く、不快であるばかりではなく健康面にも悪影響を与えかねないため、カビとは無縁なきれいなお風呂をキープしましょう。
お風呂のお手入れの3つのポイント
お風呂の手入れには3つのポイントがあります。これらのポイントを抑えておけば、お風呂を手入れしやすくなります。
換気して乾燥させる
お風呂に一番大事なのは乾燥です。お風呂は密閉されているので、そのままでは非常に乾きにくいです。湿気によって汚れやカビを発生させてしまうため、手入れの後は窓やドアを開けたり換気扇を回したりして十分に換気を行うことが大事です。
汚れやすい場所を掃除する
お風呂の中で汚れやすい場所を覚えておきます。浴槽、床、壁、ドアや窓の継ぎ目等は汚れやすい部分であり、環境や家庭によっても汚れやすい箇所は異なります。どこが汚れやすいのかを把握しておけば、手入れもスムーズに行えます。
汚れはすぐに落とす
お風呂についた汚れはすぐに落としましょう。汚れに気がついた時点ですぐに取り除くようにすれば、手入れの手間も少なくなります。
毎日のお手入れ方法
毎日の手入れはシャワーとスポンジ、雑巾を使用します。初めに、シャワーを熱めの温度に設定して汚れ部分を洗い流し、それでも落ちないこびり付いた汚れはスポンジで擦ります。次に、シャワーで水をかけて上がっていた室内温度を戻してください。残った水分を雑巾で拭き取った後、十分に換気をすれば手入れは完了です。
定期的なお手入れ方法
毎日の手入れでも残ってしまう汚れは、定期的にまとめて落とします。汚れがひどい場合、毎日の手入れで使用する道具と同じものを用意して、それらに使い古した歯ブラシをプラスすると手入れが細かいところまで行き届きます。汚れの程度に応じてお風呂用洗剤やクリームクレンザー、カビ取り剤も併用しましょう。
お風呂は乾燥が大事
お風呂はとにかく乾燥させることが大事です。特に、浴室は他の水回りと比べるとカビの発生しやすい条件が揃っています。掃除の時に限らず、入浴後も窓を開けたり換気扇を付けたりして乾燥させましょう。
換気扇を用いる場合はドアを閉めると効率が上がります。換気扇にかかるコストもさほど高くないので、気にならなければずっと付けたままにしておくとより効果的です。
また、時間があれば乾いた雑巾で床や壁に飛び散った水分を拭き取りましょう。
カビの発生条件とは

カビのないキレイなお風呂を保つためには、まずはカビの発生する条件を知ることが大切です。カビが好む環境を作らないようにします。
まず、カビが好む温度は20℃~30℃ぐらいで、35℃を超すとカビは生育できません。カビは湿気を好み、湿度が80%以上になると繁殖力が急激に強くなります。これらを踏まえた対策が必要になります。
カビ対策

石鹸や垢を取り除く
カビの発生を防ぐ方法として、カビの養分となる石鹸や垢を取り除く事が挙げられます。
石鹸や垢に含まれるタンパク質はカビにとっては良い栄養となってしまうため、壁に飛び散った石鹸や垢を熱めのシャワーで洗い流すことで、カビを死滅させます。
浴室の温度を低くする
浴室を低温にする事も大事です。カビは室温が20~30℃になると発生・繁殖しやすいため、それ以下の室温に下げるようにします。熱めのシャワーで流した後に、冷水でさらに流し室温を下げます。さらに換気扇を回すことによっても浴室内の温度を下げる効果があります。
水分を拭き取る
更に、シャワーで流した部分を乾いた雑巾で拭き取れば、湿気対策も万全です。毎日の入浴後に行えば翌日の手入れにかける手間も少なくなります。
洗剤の種類
浴室掃除用洗剤の種類は様々で、漂白剤・防カビ剤・殺カビ剤に分けられます。浴室掃除用洗剤はそれぞれに特徴があります。
- 漂白剤…付いてしまったカビを落とす効果あり。カビの菌を死滅させる作用は無い。
- 防カビ剤…菌が活動するのを抑える。
- 殺カビ剤…菌を死滅させる作用を持つ薬剤。
これらの薬剤の効能を理解し、使い分けることでカビを効率よく抑えることができます。
手入れのしやすい機能を選ぶ
手入れ自体を工夫することも大事ですが、容易に手入れを行える機能が付いた浴室に変更するのも一つの手です。このような機能をもたせることで、毎日の手入れが楽になり、家事の負担も軽くできます。
ここでは、どのような機能があるのかご紹介します。
浴室洗浄機能
浴室洗浄機能は、スイッチを押すだけで自動的に洗剤を噴射し、汚れが浮き出たところに水やお湯を噴射し、洗浄してくれるというものです。洗浄にかける時間も10分以下と短く、ランニングコストもさほどかかりません。
乾きやすい・汚れにくい材質
カビの発生を防ぐコツとして乾燥させることが大事であると繰り返し記述していますが、乾きやすい素材や皮脂汚れを落としやすい素材を使用したお風呂すれば掃除も簡単になります。
乾きやすい・汚れにくい床材・壁材にも様々な種類があります。表面に特殊なコーティングを施した鏡もあり、白い汚れをつきにくくする素材もあります。壁とバスタブの継ぎ目は汚れがたまりやすい場所ですが、継ぎ目の形状を丸くすると汚れを溜まり難くできます。
掃除がしやすい排水口
お風呂の中で手入れがしにくい場所を、手入れしやすい場所に変えることができます。
排水口の中には、浅型にして手を届きやすくしたり、滑りを抑える材質の物もあります。ヘアキャッチャーにも排水口に溜まった髪の毛をまとめやすく、手を汚さずに取れるという種類のものがあります。
浴槽同様にお湯を抜くだけで勝手に掃除をしてくれる機能が付いた排水口もあります。