お風呂・浴室・バスリフォームのノウハウ

空間づくり

ヒノキ、タイル、洋風のオーダーで作るお風呂の紹介と注意点

ヒノキを使ったお風呂

代表的な木製のお風呂といえば、ヒノキで造られたお風呂ではないでしょうか。ヒノキの他にも「マキ」、「さわら」、「ひば」などでも木製のお風呂が造られています。

ヒノキは耐湿性、耐水性、保湿性が高く、木目も均質なため加工がしやすいことが特徴です。ヒノキは樹木から出る独特の香りによってリラックス効果があるとされています。他にもヒノキには殺菌・消臭・防虫・酸化防止などの効果があります。ヒノキの香りが好みという理由でヒノキ風呂を選ぶケースが多くみられます。

ヒノキ風呂は旅館やホテルなどでよく見かけますが、家庭への導入も可能で、浴槽だけではなく壁や床などもヒノキ素材にすることができます。オーダーメイドで形を自由に変えられるため、こだわりのお風呂にすることが可能です。

和風のお風呂にしたい、木の香りを楽しみたい、温もりのあるお風呂にしたいという場合は、ヒノキ風呂や木製の浴室にしてみてはいかがでしょうか。

お風呂の一部だけをヒノキに

ユニットバスのふたは、ほとんどが元々備え付けられていたり、プラスチック製のものが多いです。

ヒノキは浴槽だけではなく桶や椅子、浴槽のふたなど用いられているものもあります。お風呂全体や浴槽をヒノキにリフォームできなくても、ふた、椅子、桶などの一部のみヒノキを取り入れるだけでもお風呂全体に香りが広がり、ヒノキ風呂の気分を味わうことができます。

注意点

ヒノキ風呂に限らず木製のお風呂は、手入れが大切です。使用後には必ず水で流し、スポンジ等で汚れを落として乾燥させることが基本です。ブラシなどの硬いものは使用せず、洗浄したあとは表面などに付着した水を拭きとるようにします。

木製のお風呂は乾燥させすぎると割れてしまう可能性があるため、長期間使用しない場合などは、適度な水を張るなどの対策をする必要があります。

タイルを使ったお風呂

タイル張りのお風呂の特徴は、大きさや色など異なる種類からタイルを選ぶ事ができること、形や広さなど自由な設計でお風呂を造ることが可能な工法(在来工法)でできているということが特徴です。

タイルは、モルタルの上に張り付けるため、タイル部分が冷たくなりがちですが、一度温まると冷めにくいメリットもあります。お風呂でタイルを使用する箇所としては壁や床が多く、タイルのデザインを自由に選ぶことでこだわりのお風呂づくりができます。

壁の一部をタイルに

お風呂の壁、一部分だけをカラーのタイルに張り替えたり、大きさや形、柄を替えてみたりするだけで、お風呂の印象がガラリと変わります。

床と同時に壁を張り替える場合は、床とのカラーバランスも大事となり、同系色でまとめると統一感が出ます。浴槽に浸かった時、視線の先にタイル壁を配置するような設計も良いでしょう。お風呂全体を変えられなくても、少しの変化でも快適な空間を実現できるかもしれません。

注意点

タイルは、表面部分は手入れが楽ですが、目地に石鹸の泡や湯垢などが付着し黒ずんだり、経年劣化でヒビ割れを起こしたりすることがあります。これらを放置しておくと、水が浸透し、家そのものを腐食させてしまう場合があるので注意が必要です。

洋風のお風呂

和風のヒノキ風呂も素敵ですが、外国の映画に出てくるような浴槽も魅力的です。
浴槽に脚がついており、その付いている脚が猫のような曲線をしていることから「猫足バスタブ」とも呼ばれています。その種類は猫の足の形だけでなく、装飾品をまとった足のデザインやシンプルなデザイン、個性的なデザインなどバリエーションが豊富です。

在来工法のお風呂でしか設置ができないため、デザイン性が高い浴槽を求めるのであれば輸入バスタブがおすすめです。

浴槽以外でデザイン性を高めるには、スリーインワンというひとつのお風呂の造り方があります。外国のホテルなどによくみられ、洗面台と浴槽、トイレの3つの設備が同じ空間に設置してあるスタイルです。

間仕切りをガラス戸にすれば開放感がある空間となり、掃除なども同時にできるため効率良く使用できるのが特徴です。

最近では、日本でもこのスタイルを取り入れる方も増えてきましたが、トイレなど、他の人が使う事も考えて動線を引かなければいきません。

洋風を取り入れて、おしゃれでこだわりのあるお風呂空間をつくってみても良いでしょう。

注意点

猫足バスタブのデメリットとして、掃除がしにくいということが挙げられます。バスタブがむき出しになっているため、下の部分や足の部分も掃除をする必要があり、ユニットバスよりも面積が広いため掃除にかかる時間が増えます。浴槽の縁が高く、出入りする際に注意が必要となるほか、保温性があまり無いです。こういったデメリットも考慮した上で、猫足バスタブの導入を検討しましょう。