
リフォームポイント
お風呂の素材別のメリット・デメリット
公開日:2015年07月03日
お風呂をリフォームするにあたり、お風呂の形、素材、色など多種多様です。ユニットバスと比べて在来工法のお風呂のほうがリフォーム自由度が高いですが、最近ではユニットバスでも選べる形、素材、色のバリエーションが増えています。
お風呂リフォームにおいて、色や形は大事ですが、手入れがしやすい素材を選ぶことも重要です。
快適なお風呂にするために、お風呂に使われる素材ごとのメリット・デメリットを把握しておきましょう。
浴槽の素材
FRP
FRPはガラス繊維を強化したプラスチックで、一般的に多く使用されている樹脂素材です。
FRPの特徴は、保温性があり、手触りがなめらかな点です。手に入れやすい価格であることや、カラーの種類が豊富な点も人気の理由です。汚れが簡単に落ち、手入れはしやすいですが、傷がつきやすいといったデメリットもあります。
人工大理石

人工大理石の特徴は、天然大理石のような高級感がでることです。人工大理石には、ポリエステルタイプとアクリルタイプの2種類があります。
- ポリエステルタイプ…比較的安価で手に入り、保温性が高い
- アクリルタイプ…色あせが無い、硬くて衝撃に強い
メーカーによっては多少機能が異なりますが、どちらも手入れはしやすく、商品のバリエーションも豊富です。価格帯も広いため、予算に合わせて選べます。
ホーロー
ホーローは仕上げ材がガラスでできているため、滑らかで色合いが良い点が特徴です。鋳物ホーローで造られたものは、厚みのある素材を使用しているため、重厚感を出してくれます。表面がガラス質が傷つくと、サビの原因などになるため、取り扱いには注意が必要です。
ステンレス
ステンレスは傷やサビに強く、衛生面にも優れています。価格も手頃で保温性も抜群に高いため、根強い人気がある素材です。ただし、金属特有の無機質な肌触りが気になる方や、見た目で温もり感を出したいという方には不向きです。
木製
木製の浴槽は、香りや見た目の温もり感が特徴です。
ヒノキが代表的な材質で、他にもサワラやヒバといったものが使用されます。保温性や耐熱性は良いですが、汚れがつきやすいことがデメリットです。また、塩素剤や漂白剤といった洗剤に弱く、手入れには注意が必要となります。
タイル
タイルは形状を自由に選び、オリジナルの浴槽を造る事ができるのが特徴です。しかし、冬場は冷たく、目地の掃除が大変な点がデメリットとしてあります。
床・壁・天井の素材
樹脂
ユニットバスではごく一般的な素材です。耐久性や保温性にも優れているほか、低コストで色のバリエーションが豊富です。デメリットは、メーカーの決められたものでしか選べないという事、手入れはしやすいが汚れやすいという点です。
ステンレス
手入れがしやすく、耐久性が高いのが最大のメリットです。ステンレスは滑りやすいというデメリットがありますが、それに対応したエンボス加工を施した製品もあります。
タイル
タイルはデザインやサイズが豊富な点が一番の特徴です。耐久性が高く、傷もつきにくいためカビなどの発生も抑えられます。目地に水分がたまり、手入れがしにくいというデメリットがありましたが、最近では手入れが楽な大判型の目地も出てきました。
他の素材と比べてコストが高いタイルですが、お風呂の一部分のみにタイルを使用するなどのアイデア次第でコストを抑えることも可能です。
木製
木製の素材は、もともとの材質が滑りにくいという点や、木の香りを楽しめる点が特徴です。しかし、材質によって防カビ性や耐久性に違いがあるため、木製の素材選びには注意が必要です。
塗装壁
昔は、漆喰やコンクリート、モルタルなどを用いてお風呂の壁に塗装していました。低コストが特徴ですが、種類がほとんどないことや、汚れやすくカビが発生しやすいというデメリットから、最近は腰板から上だけを塗装壁にする家庭も増えてきました。