お風呂・浴室・バスリフォームのノウハウ

リフォームポイント

お風呂リフォームで初めに考える4つのこと

お風呂全体の広さ

お風呂の広さは家全体の広さや配置によって制限があります。お風呂の広さを決める際は設置前に制限の範囲を確認した上で検討しましょう。

お風呂の広さの基準と理想

最低限お風呂に必要な広さが1坪といわれています。
体を洗う際に肘が壁にぶつからず、シャワーやかけ湯が浴槽に入らない広さが理想です。最近では住宅内におけるリフレッシュの場として、1.25坪より広い浴室を配置する家庭も増加しています。

面積を広げられない時の工夫

もしも、広さに制約があり、面積を広げられない場合は、浴室を広く見せる工夫をしましょう。
隣の脱衣所とのドアや仕切りをガラスに変えたり、外に面した壁に大きい窓を取り付けたりする方法があります。他にも、お風呂を2階や庭に接した位置に配置する事で開放感を得られます。ただし、お風呂が窓や庭に接する場合は、外の人通りや隣の家などに注意が必要です。

お風呂の安全性

滑りにくい材質

お風呂に入る際は裸であるため、その分ケガをする可能性が高くなります。お風呂ではお湯、石鹸、シャンプーなどを使うため、お風呂の床はより滑りやすくなっています。安全なお風呂にするためには滑りにくい素材の床材を選ぶようにしましょう。

隣接する脱衣所も同様に、滑らない床材にした方がより安全です。
また、脱衣所の床と浴室の床に段差があると、つまづいて転びやすくなるので同じ高さに揃えておくと安心です。

手摺をつける

お風呂内を移動したり立ったり座ったりの動作の際、転ばないように思わずタオル掛けを掴んでしまうことがあります。タオル掛けはタオル程度の軽い物しか支えることができず、人が体重をかけると折れてしまい、結局転倒してしまうため、浴室には別途手摺りを取り付けましょう(タオル掛けは掴みにくい位置に取り付けておきましょう)。

水栓金具の位置

体を洗う際に、自分の横に水栓金具があると体をぶつけてしまい怪我をする恐れがあります。設置する際は洗い場の正面に来るようにして、凹凸を少なくして怪我をしにくくします。水栓金具の高さも、適度な位置を想定して、高すぎて手が届かない、低すぎて頭をぶつけてしまうようなことがないようにします。

お風呂の保温性

保温性がある機能とヒートショック

冬場のお風呂は家の中でも寒い場所です。暖まっていないお風呂に入るのには高齢者などはヒートショックの危険を伴う可能性もあります。そこで、リフォームする際に保温性も兼ね備えたお風呂にすることを検討しましょう。

例えば、床暖房が挙げられます。冷えやすいお風呂の足元に暖房設備を用意して体を冷えにくくします。また、浴槽に断熱材を入れたものは入浴中に何度もお湯を沸かさなくて済むため、節約にもつながります。

床暖房だけではなく、お風呂全体に暖房装置を付ける方法もあります。暖房機能が付いた浴室乾燥機や暖房効果のある換気扇等があります。種類によっては入浴前に浴室を暖める予約機能を備えており、入浴前後で温度差が生じることがないためヒートショックを防ぐ効果があります。さらに、温風によって雨天時でも浴室の湿気を防ぎ、洗濯物の室内干しにも適しています。

脱衣所にも注意

お風呂だけでなく、脱衣所でもヒートショックに注意が必要です。脱衣所が寒いとお風呂で暖まった体との温度差でヒートショックが起こる可能性があります。それを予防するために、専用の暖房機を脱衣所に設置する方法や、コンセントを足元に設置して、ファンヒーターを置いておくだけでも効果的です。

お風呂の手入れのしやすさ

お風呂掃除は意外と時間や手間がかかります。お風呂は快適さも大切ですが、手入れのしやすさで選ぶ事もポイントです。

水はけが良くて滑りにくい床材・壁材・浴槽を選ぶと、洗剤やブラシでしっかり擦らずとも、雑巾やスポンジでさっと拭くだけ、シャワーで流すだけで綺麗になります。入浴後に飛び散った石鹸部分をシャワーで流せば、掃除の際に行う手間が省けて水道代にかかるコストも減らせます。

お風呂は湿気が最もたまりやすい場所のため、換気が必要です。カビの原因ともなる湿気を取り除くことで、手入れも楽になるため、換気扇の機能を考慮しておきましょう。

また、お風呂の手入れを楽にできるアイテムもあります。排水口といえば、髪の毛などが絡まって取りにくく、ぬめりもあり掃除が大変な場所でもあります。最近では汚れがつきにくく、髪の毛も絡みにくい、簡単に手を汚さずに捨てられる便利なヘアキャッチャーもあります。
ヘアキャッチャーの他にも、鏡に特殊コーティングを施して水をはじき、白いシリカ汚れが付く事を防ぐ方法があります。