
リフォームポイント
リビングダイニング(LD)の間取り
公開日:2015年07月15日
リビングダイニング(※以下LD)はリビング(居間)とダイニング(食堂)を組み合わせたものです。
キッチンの配置でリビングダイニング(LD)の使い方が変わる?
キッチンの配置の仕方によって、LDの使い方も変わります。
LDとキッチンを完全に独立させるとキッチンの汚れや乱れを他人の目から守れます。また、料理や油などの匂いもLDに広がる心配もありません。
LDとキッチンを完全に切り離さず、キッチンを対面に設置して仕切りによって隔たりをつくることで、ダイニングキッチンと同様に家族との会話を楽しめるようになります。
リビングダイニング(LD)の理想的な広さ
LDには大きさについての明確な基準がありません。都市基盤整備公団が住宅をつくっていたころの基準として10畳という目安がありましたが、8畳のものでもLDとして表記することもあります。
現在の日本の住宅事情では、75平米の間取りのLDだと13.5畳の広さしか取れないと言われています。
基本的に、リビングにはソファセット、ダイニングにはダイニングセット、テレビや他の電化製品、収納棚が必要となります。これらの家具や電化製品を全て置くと、13.5畳のLDではゆとりある空間とはいいにくいです。
くつろぎの場所であるLDが窮屈な部屋になってしまうと居心地が悪くなってしまいます。
間取りによっては15畳程度のLDであっても狭いと感じてしまうこともあり、一般的に”広い”と実感できる広さとなると20畳程度は必要となるでしょう。
リビングダイニング(LD)の使いやすさは形によって変わる
ほとんどの間取りで、大きく分けて長方形(縦型、横型)と正方形(縦型、横型)に分けられます。LDの形は家のつくりにより様々ですが、注意しなければならないのは、その形によってLDの使いやすさが変わってくるということです。
長方形のLD
縦型の長方形は最もオーソドックスのLDの形で、ダイニングテーブルとソファを直線で配置することができるため、奥行きを感じられ、部屋全体が見渡せて生活がしやすくなります。広さにゆとりがある場合は、家具の配置によって動線が長くなる可能性がありますので注意しましょう。

横型の長方形は、ダイニングの空間が独立しているためリビングとの境が比較的分かりやすい間取りです。
場合によっては窮屈に感じるかもしれませんが、動線がとれて無駄なスペースがなく、使いやすい間取りといえます。リビングとダイニングとの往復がしやすい、キッチンからも見渡せることがポイントです。
※写真は横型の長方形です。
正方形のLD

正方形の間取りは、図面上は広く感じますが、比較的家具の配置が難しい間取りです。12畳以下の広さの場合、ソファとダイニングセットを置くと家具同士が重なり、使いにくくなってしまいます。そのため、正方形のLDは広さがポイントです。15畳以上あればゆとりが生まれる空間となりますが、家具の配置に気をつけなくてはいけません。
リビングダイニング(LD)に狭さを感じる場合は家具で工夫しよう
LDに狭さを感じる場合は、ソファや家具を低めのサイズにすることで空間を広く見せ、圧迫感を軽減することができます。
また、リビングダイニングソファのように、リビングソファとダイニングテーブルの用途を兼ね備えた家具を使用するのがおすすめです。ソファとダイニングテーブルを置く必要がなく、一つのセットで済むため省スペースになり、ゆとりある空間となります。置く家具に少し工夫をすることで、狭さは解消されるでしょう。