床・フローリング張替えのノウハウ

リフォームポイント

フローリングを使用する時の注意点

傷やへこみ

ペットの引っかき傷

ペットのいるご家庭では、ペットが走り回るなどすることで、ひっかき傷がつくことがあります。ペットに対応した床材、傷がつきにくいコーティングがされたフローリングを選ぶと良いでしょう。

椅子やテーブルを引く

椅子やテーブルを引くことによって床に傷がつくことがあります。日常的に押したり引いたりするダイニングチェアには表面を傷つけないよう、脚部に柔らかいゴムキャップやフェルトをつけると良いでしょう。また車椅子のようにキャスターの付いた椅子や、キャスター付きの家具を引きずると、傷やへこみが生じることがあります。あらかじめカーペットなどを敷いてずれないようにしっかりと固定させておき、その上を通るようにすれば防ぐことができます。

重い物を置く

ピアノや冷蔵庫、食器棚のように重いものを置く時は、その部分が全体に沈んだり破損したりする可能性がありますので、重心を分散させる必要があります。大きめの板を敷くか、インシュレーターと呼ばれる皿状のピアノ専用台座を設置すると良いでしょう。
また、ピアノや大型の家具といった重量物は、そもそも下地の強度が重量に耐えられるかどうかの問題があります。設置する前に構造上問題がないかどうか確認するようにしましょう。

土足

土足で使用すると、靴についた砂や小石によってひっかき傷ができたり、ヒールによるへこみが生じたりすることがあります。土足での歩行は避け、スリッパ等を使用するようにしましょう。

シミ

液体の物をこぼした時

フローリングの内部に水分が浸透することにより、シミが生じることがあります。コーヒーや醤油、ワイン、その他の液体はシミだけでなく変色の原因にもなりますので、こぼれた時はすぐに拭き取り、乾燥させましょう。時間が経つと色合いが元に戻らないこともあります。
またフローリングの塗装の種類によって水拭きができるかどうかや、使える洗剤の種類が変わります。汚れを拭き取った後の処置は、ご使用のフローリングのタイプに合った方法で行いましょう。

ペットの排泄物、トイレ周辺

ペットの排泄物や食べこぼし、唾液等は放置することでシミや変色の原因となります。見つけたらすぐに拭き取ることが大切です。ペットの餌入れ周辺には食べこぼしが、ペット用トイレの周辺には排泄物が飛び散りやすいので対策をしておくと良いです。エサ入れの下にはマットなどを、トイレの下にはペット用シートなどを大きめに広げておくと予防になります。また、アンモニアに強いフローリング材を選ぶなどの方法もあります。

観葉植物

観葉植物を置く場合は、鉢から漏れ出した水分がフローリングに染み込んでシミになる場合があります。床に水分がこぼれないよう、深めの水受け皿を使用するようにしましょう。

水受け皿の底にフェルトを貼るなどしておくと移動も容易であり、プランターを引きずることによる傷や、日焼けによる変色をも防ぐことができます。

ヒビ割れ

直射日光

窓から直射日光が長時間床材に当たることにより、温度が上昇し、ひび割れが起こりやすくなります。また紫外線による変色や色あせの原因にもなります。カーテンやブラインドで長時間の直射日光を遮るようにすると良いでしょう。

エアコンや加湿器

エアコンを長時間稼働させると空気が乾燥し、床材のひび割れの原因となります。湿度調整のために加湿器を使うのが良いでしょう。望ましい湿度は45~70%です。但し加湿器の吹き出口付近は高加湿になり、床材が濡れたような状態になります。変色やひび割れの原因となりますので、加湿器を床から離したり、吹き出口が長時間同じ方向に向かないよう角度を変えたりして予防しましょう。

電気カーペットや温風ヒーター

電気カーペットや温風ヒーターの熱も床材の伸縮、ひび割れ、変色の原因となります。電気カーペットの下には断熱性のあるシートを敷くなどして熱の伝導抑えます。温風ヒーターは、温風が直接当たらないようにマットなどを敷くと良いでしょう。

キッチンなどの水まわりや雨水

キッチンや台所周辺など水が飛び散りやすい場所は、変色やひび割れだけでなく、転倒の恐れもあります。予めマットを敷くなどの対応が望ましいでしょう。雨水が入ってきやすい窓際や縁側なども、吹き込んだ雨水を放置することによってひび割れや塗膜の白化が起こる場合があります。濡れたらすぐに拭き取るようにしましょう。また、耐水性に優れたフローリングを選ぶなどもひとつの手段です。