
床材
天然素材
公開日:2015年08月04日
天然素材を使った床材は100%自然から作り出されており、人工的に作られた製品には実現できない天然の特性を活かした床材に仕上がります。また日本特有の生活習慣や気候に適しているといわれており、自然からできた素材独特の風合いや心地の良い肌触りで人気を集めています。

無垢フローリングや畳、天然石、コルクなどが代表的で、その他の天然素材として、籐・麻・竹・ヤシがあります。それぞれの素材に個々の特徴があり、一般家庭やオフィス、商業施設など使用する場所に合わせて使い分けることが可能です。
天然素材の特徴
天然素材には無垢フローリングやコルクなどがありますが、ここでは籐・麻・竹・ヤシを用いた天然素材の特徴について詳しくご紹介します。
ココヤシ、麻
熱帯地方で採取されるココヤシや麻の天然繊維を織って作られます。
ココヤシは耐久性があり、カビなども生えにくいのが特徴です。麻は調湿性や耐久性、断熱性にも優れ、風格と高級感があります。
ココヤシや麻、どちらもナチュラルでざっくりとした風合いが大きな特徴で、色味や織り方もさまざまです。水や汚れに強く腐りにくいので、家庭では水まわりによく用いられます。
竹
竹の繊維を組み合わせて加工することで作られます。
木材よりも弾力性に優れており、反りや圧縮強度も高いのが特徴です。成長の早い竹を使用するので環境に優しい素材と言えます。
美しい風合いに仕上がるので、和室や洋室など様々な空間で使用することができます。
籐
ロール状やタイル状などタイプも様々で、大浴場の脱衣所でよく見かけられますが、一般家庭でも和室に使用するとモダンな空間を作ることができます。高級感のある仕上がりが特徴です。
天然素材ならではの注意点
天然素材は水分や乾燥の影響を受けやすく、伸縮してしまう特性があります。寸法変化に伴うソリが見られ、ササクレやビラ割れ・ビラ浮きなども生じやすく、直射日光が当たりすぎることで、色あせや変色の原因にもなるので注意が必要です。
天然素材は同じ材質でも収穫場所や時期、天候によって性質に違いが見られるので特性をよく理解した上で使用することをおすすめします。
天然素材の手入れ方法
竹・籐
普段の手入れは掃除機でゴミやホコリを吸い取った後、柔らかい布で乾拭きします。万が一カビが発生した際は、部屋を換気して床材をよく乾燥させた上で消毒用アルコールを用いて除去します。
また、長時間直射日光の当たる部屋での使用は変色やソリの原因になるので、カーテンやブラインドで日光を遮るなどして避けた方がいいでしょう。
麻・ココヤシ
普段の手入れは床材の目に沿って掃除機をかけます。縦と横を交互に繰り返してあてましょう。万が一液体類をこぼしてしまったら、すぐにペーパータオルや雑巾で拭き取ることでシミを防ぐことができます。
直射日光は色あせの原因となりますので、カーテンやブラインドで遮るようにします。
天然繊維なので湿った状態を放置するとカビが発生しやすくなるため、日頃から風通しをよくすることが大切です。もしカビが発生したら、床材をよく乾燥させてから消毒用アルコールで除去しましょう。