
リフォームポイント
廊下のリフォームで初めに考える3つのこと
公開日:2016年01月07日
廊下の幅・広さを考える
廊下はリフォームする上で、家具の搬入や収納などの用途を考慮し、幅や広さを設定する必要があります。以前まで廊下の広さは、75cm程度が一般的でしたが、バリアフリーの観点から広さが求められるようになり、近年では85~90cm程度の幅で作られることが多くなりました。基本はこの幅の広さであれば問題ないでしょう。
人とすれ違う時に余裕を持たせたい、手すりを問題なく設置したい、という場合には120~150cmほどあれば十分な広さだと言えます。また廊下に他のスペースを設けたい場合は、目的に適した広さを考えましょう。このように家族構成や廊下の用途によって、広さや幅を考えることがポイントです。
廊下が広いことでのメリット・デメリット
廊下が広ければ車椅子でも問題なく通行できますし、介護が必要な人に付き添って並んで歩いても窮屈さを感じません。他にも収納スペースを確保できたり、家族が共有できるスペースが作れたりと様々な用途で使うことができるのもメリットです。
また、広い廊下は玄関からの眺めにもゆとりを与えるので、家全体も広々とした印象になります。
ただし、廊下を広くした分、他の部屋の面積は狭くなってしまいます。
廊下側に開いたドアの影響で廊下幅が狭くなってしまい、冷蔵庫や大型家具が搬入できないケースも少なくありません。ドアノブも意外な盲点で、位置や大きさによっては搬入の邪魔になることもあります。廊下に曲がり角を設ける場合にも、予め大型の荷物が搬入できるか確認しておくことが必要でしょう。
照明やコンセントのプランを立てる

後回しにしがちな廊下の照明や、コンセントの設置は意外と重要です。廊下をリフォームする際は、上からだけでなく足元も照らすプランを立てましょう。小さな子供や高齢者にとって、真夜中のトイレに向かう真っ暗な廊下はとても危険です。そのため、歩行の邪魔にならないフラットタイプや押込型が廊下には適しています。
人の行き来をセンサーで感知して点灯するものも多く出ており、スイッチを押す手間も省けて消し忘れる心配もありません。他にもコンセントと照明が一体型になったタイプや、停電などの非常時に自動で点くタイプなど便利なライトも出ています。
掃除機やライトなど、廊下でも家電を使用することは意外とありますので、コンセントも忘れずに設置しておきましょう。マグネットコンセントであれば、コードに足を引っ掛けてしまっても簡単に抜けるので、転倒防止に役立ちます。
このように足元灯を設置することで危険を軽減することができ、コンセントを設置することで便利になることから、しっかりとプランを立てることが大切なのです。
廊下の床材・壁材を選ぶ
廊下は玄関、他の部屋や階段と、をつなぐ場所でもあるため、統一感を出すことが大事です。また床材や壁材を選ぶ際は、様々な目的に合わせて選ぶ事もポイントとなります。ここでは、用途に適した材質やカラーをご紹介します。
廊下の主な床材としてはフローリング、カーペット、クッションフロアです。
ペットがいるならフローリングのような硬い材質は避け、クッションフロアなどが適しています。マンションで足音が気になるのであれば遮音ができるカーペットやクッションフロア、子供や高齢者のいる家庭では転倒しても痛くないカーペットなど、家族構成や用途に合わせて床材を選ぶことが大切です。
廊下の壁材は、荷物が当たったり手をついたりすることが多いので汚れが目立ちます。そのため、お手入れが簡単で汚れに強い壁材がおすすめです。消臭機能のある壁材であれば、生活臭やペットの匂いも解消してくれるなど、適した壁材の機能から選ぶことも大事です。
廊下のカラー
床材・壁材の色はホワイト系やベージュ系で模様のないタイプを選ぶことで、他の部屋とも調和が取れて統一感を出すことができます。また、縦ストライブ柄の壁紙だと、視覚効果で高さのある空間を作ることができます。