廊下リフォームのノウハウ

収納

廊下の収納場所

壁面収納

幅の広い廊下では、壁面いっぱいにクローゼットを造ることで大容量の収納スペースを確保することができます。リビングなどに壁面収納を設けた場合、その壁沿いに家具が置けなくなるためレイアウトが限られてしまうケースがあります。しかし廊下には家具を置くことがないのでその心配はありません。

本やCD、小物や観葉植物などをセンス良く並べることで「見せる収納」を楽しむことができますし、開き戸を付ければ見られたくないものや掃除道具の収納にぴったりです。また、奥行き30cm程の内寸を確保できれば、コートを掛けるための金具が設置可能なため、玄関近くの廊下にあればコート掛けとして大変重宝します。他にも給排水と電源の設備さえあれば、洗濯機置き場にすることも可能です。

屋根裏収納

廊下の収納方法で、廊下に天井裏がある場合、収納スペースを設けることで季節ごとに使い分けるものの置き場所として活用できます。また収納だけでなく、屋根裏の点検口として使用することも可能です。

収納する物の注意点としては、重いものなどは置かないようにすることです。上へ運ぶことも大変ですが、場合によっては床の補強も必要となるからです。

はしごの種類

屋根裏収納へ上るためのはしごは、はしごタイプと収納式タイプがあります。それぞれの特徴や設置する際の注意点を把握しておきましょう。

・はしごタイプ

はしごタイプはロフトがある場合によく見られます。木製やアルミ製などの材質から選ぶことができ、色んな高さに対応できるようサイズ展開も豊富です。使用しない時は、壁面に設置したバーに掛けておくことができるタイプもあります。子供がいる場合は特に安全面にも重視し、滑り止めや転倒防止ベルトが設けられているはしごや、持ちやすさ、重さを確認してから選ぶとより安心です。

はしごを設置する際は、動線や家具の邪魔にならないかを確認しておく必要があります。また、自治体によっては固定式のはしごや階段の設置に制限を設けている場合もありますので、事前によく調べておくことが大切です。

・収納タイプ

収納式タイプは、天井に設けたハッチにはしごを折りたたんで収納します。
必要な時に専用の開閉棒などを用いてはしごを下へ引き出すので、限られたスペースでも設けることができます。使用しないときは場所を取らないため、廊下の屋根裏収納では収納式タイプがほとんど採用されています。

設置する際は、位置と階段を引き下ろす方向に注意して間取り図を確認する必要があります。十分なスペースの確保はもちろん、家具などのレイアウトも考慮した上で設置するようにしましょう。

床下収納

廊下に床下収納を設けることで、洗剤や備蓄品などの収納スペースとして有効に活用することができます。
1階の床と地面の間が4~50cmあれば、床下収納を設けることが可能です。設置する際に床材を支えている桟木を一部切断しても、新たに補強すれば問題ありません。普段は蓋を閉じた状態なので、あまり見られたくないものを収納するのに適しています。