廊下リフォームのノウハウ

空間づくり

廊下を演出する方法

廊下はほとんどが壁や扉に囲まれているため、殺風景な印象になりがちな場所です。
玄関から入り、すぐに目につく場所でもあるため、ディスプレイがない廊下よりは華やかな廊下のほうが印象は良くなります。そこで、おしゃれで雰囲気のある空間にする方法をご紹介します。

ニッチを使って演出する

壁面の一部を凹ませた箇所をニッチと言います。飾り物などを置き、ディスプレイする方法のひとつです。

中が空洞になっている間仕切り壁の厚みを利用しており、厚みや空洞がある部分であれば、玄関や廊下だけでなくトイレなどでも設けることが可能です。飾り棚などを取り付けるには狭いような場所でも、ニッチなら壁面の空洞を利用するので場所を取らずに花瓶や小物を置けます。また場所によっては飾るだけでなく、収納スペースとしても活用できるため、人気があります。

ニッチリフォームの工事

ニッチを新たに設ける場合は、電気工事、大工工事や壁紙の張替え(壁紙・クロス張替えリフォーム)などが必要となります。その際は、施工業者が複数になることもあるので、他のリフォーム箇所と一緒に工事を行うほうが効率も良いでしょう。また、壁紙も張替える必要があるため、ニッチに合わせた壁紙にすることも検討しましょう。

位置やサイズで視線をニッチに集める

ニッチを玄関や廊下に設置する際は、位置やサイズが重要です。
廊下におけるニッチの役割とは、玄関から入ってくる人の視線をニッチに集め、その空間全体のイメージを良くすることです。そのため、低すぎたり高すぎたりする場所だとなかなか目に付かず、ニッチの役割を果たすことができません。

視線を集めるには、玄関に入った瞬間、壁面のどの位置が目に入ってくるかを自分で確認することが大切です。またニッチに置く小物や花はインパクトが強すぎると視線はいきますが、変に目立ち過ぎてしまい、家全体のイメージを損なう恐れもありますので注意が必要です。

さらにニッチは、大工工事で設ける場合、サイズや形を自由に設定することができます。サイズは花瓶ひとつが置けるくらいの小さなものから、天井に届くほどの高さなど様々です。形も四角や円形など、用途に合わせて自由に決めることができます。ただし、既製品のニッチを利用した場合は、サイズや形は限られてしまいます。サイズやかたちを自由に組み合わせることで個性的なニッチを造ることができ、廊下の印象もアップします。

照明でワンランク上の演出

ニッチの形や位置を決めるだけでなく、照明をつけることでさらに雰囲気のある空間を演出することができます。照明の明るさや色、照らす方向次第で、より見る人の視線をニッチに集めることができ、空間づくりには最適です。

設置する照明として、小さなニッチであれば小型のLEDが適しているでしょう。内側に設置する場合は手の届き難い場所なので、寿命が長いLEDを使用することで交換の手間も省けます。

LEDの他には、白熱灯がおすすめです。温かみのある雰囲気を演出するのに適しており、光源や器具が手頃な価格のため初期費用を抑える事ができるでしょう。

また、ニッチを外から照らす場合は、少し離れた場所からスポットライトを当てましょう。設置する際は、どこから照らしているのか分かりにくい場所に配置することで、より良い雰囲気をつくるのには効果的です。ニッチに明かりを照らすことで、廊下や玄関の照明変わりになるほか、夜はワンランク上の演出ができるでしょう。