壁紙・クロスの手入れ方法

素材別の手入れ方法

ビニールクロス

普段のお手入れはハタキや布でホコリを落とす程度で十分です。
食べ物や飲み物、調味料などの汚れは固く絞った布で拭き取りますが、それでも落ちない場合は、薄めた家庭用の中性洗剤を使用します。その際、剥がれの原因になりますので壁紙のつなぎ目に水が入らないように注意してください。
表面に洗剤が残っていると変色する可能性もあるので、必ず綺麗な布で水拭きをし、仕上げに乾拭きをします。表面が凸凹している壁紙には、歯ブラシを使うと効果的です。

紙クロス

紙クロスは水に弱いので、液体類の汚れを放置するとシミの原因になります。
日頃から汚れが付かないように細心の注意を払うことが重要ですが、もし汚れてしまったらすぐに乾いた布や紙で吸い取ってください。軽く押さえ、優しく叩くと効果的です。
手垢などのちょっとした汚れであれば、消しゴムで丁寧に擦ると落ちることがあります。

織物壁紙（布クロス）

織物壁紙は水分が染み込みやすいため、水拭きは禁物です。
ブラシ付きの掃除機などでホコリを取り除き、乾拭きして仕上げます。もし、液体類の汚れが付いた場合は、固く絞った雑巾などですぐに吸い取ってください。
少々の汚れであれば消しゴムでこすり落とすことが可能ですが、光沢を失うこともありますので使用する際は注意が必要です。

珪藻土・じゅらく壁紙

珪藻土・じゅらく壁紙は汚れを吸着しやすい性質なので、日頃から汚れないように配慮する必要があります。
ハタキなどを使用してこまめにホコリを取り除き、定期的に粘着ローラーをかけることで綺麗な状態が長持ちします。手垢などは消しゴムでこすると少しは落ちますが、完全には難しいでしょう。

オレフィン壁紙

普段のお手入れは、水を含ませた布やスポンジを固く絞って吸い取るように拭き取ります。汚れが気になる箇所には薄めた中性洗剤を使用して拭き、仕上げに乾拭きします。水分が残っていると変色や剥がれが生じてしまうので、しっかりと拭き取ることが大切です。汚れ防止機能がついたオレフィン壁紙は、油性マジックやボールペンの汚れを落とす事ができます。

しつこい汚れの対処法

落書きを落とす方法

子供が壁紙に落書きしてしまった場合、クレヨンやクレパスであれば中性洗剤を染み込ませた布で拭き取ることが可能です。
なかなか落ちないときは、洗剤を直接拭きかけた後、10分程度ラップで覆っておくと汚れが浮き出てきます。汚れを拭き取ったら、水拭きして仕上げましょう。鉛筆の汚れには、消しゴムを用いて丁寧に擦るのが効果的です。

タバコやヤニによる汚れ

タバコやヤニの影響で壁紙が黄ばんでしまった場合は、アルカリ性の重曹を使うと効果があります。重曹を水に溶かし、直接汚れ部分に吹きかけて雑巾などで軽くこすり、水拭き、から拭きの順で仕上げます。それでも落ちない場合は、重曹が含まれたセスキ炭酸ソーダを使用すると落ちることがあります。
重曹の他に中性洗剤で落とすことも可能ですが、軽い黄ばみに限ります。中性洗剤でもなかなか落とせないという場合には、オレンジオイル入りの洗剤が効果的です。さらに、強力な洗剤には漂白系洗剤がありますが、使用する時は十分に換気をするなどの注意が必要です。